<IFA2015レポート>モバイルやホームアプライアンスなど「スマート家電」をピックアップ
今年のIFA2015の横串を刺すテーマは「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」だったといってもいいだろう。家庭内のテレビや冷蔵庫、エアコンなど白物家電がホームネットワークにつながり、それらをスマートフォン(スマホ)やタブレットで動かす。ちょっと未来の出来事のように聞こえるかもしれないが、IFAにはスマートな暮らしを現実のものにする現在形の商品が数多く並んだ。まずはコントロールセンターとなるスマホの新しい注目製品から振り返ってみよう。
今回の新製品3機種の中で、最もインパクトが大きかったモデルが「Xperia Z5 Premium」であることは間違いないだろう。4K表示対応のディスプレイを搭載したことで、4K動画撮影が可能なカメラで高精細な4K映像を撮り、単体で再生して楽しむことができる。画面のサイズは5.5インチ。
高級感を高めるため、本体のカラーリングは光沢処理を施した。そして忘れる事なかれ、3機種ともにハイレゾオーディオ対応のスマホで、ソニーのハイレゾ対応ノイズキャンリングイヤホンとの組み合わせで、より静かな環境の中で“いい音”を楽しむことができる。
またサムスンのブースの一角には、大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンやBMWが提供するモバイルアプリとの連携スタイルも提案。3G対応の「Gear S2」を活用した事例としてスマートウォッチからインターネット接続ができるマイカーの遠隔コンディションモニターや自分が車を駐めた場所までのナビゲーション表示などが可能になるというものだ。「Gear S2」の発売時期に合わせて展開が予定されているという。
そのIFAを主催するメッセ・ベルリンが、来年4月20日から22日まで、中国の深セン市で姉妹イベントとなる「Consumer Electronics in China」を開催することも明らかになった。ヨーロッパの経済不調の中で成長を続けてきたIFAの成功体系が、中国を中心としたアジア経済の活性化にも恩恵をもたらすものになるのか。次の成長のための戦略に一歩踏み出したメッセ・ベルリンの活動に注目が集まるに違いない。
ソニーのフラグシップスマホ「Xperia Z5」がシリーズ3機種同時発表
ソニーは今年の夏に「Xperia Z4」を発売したばかりだから、IFAで「Zシリーズ」の新製品が出てくるわけがない。誰もが勝手に立てていた予測を良い意味で裏切って、ソニーはフラグシップスマホの「Xperia Z5」シリーズを発表した。しかも同じZでラインナップが3機種に展開するというサプライズ付きだ。
「Xperia Z5」を発表するソニーの平井社長
左から「Xperia Z5 Premium」「Xperia Z5」「Xperia Z5 Compact」
「Xperia Z5」「Xperia Z5 Compact」「Xperia Z5 Premium」
今回の新製品3機種の中で、最もインパクトが大きかったモデルが「Xperia Z5 Premium」であることは間違いないだろう。4K表示対応のディスプレイを搭載したことで、4K動画撮影が可能なカメラで高精細な4K映像を撮り、単体で再生して楽しむことができる。画面のサイズは5.5インチ。
高級感を高めるため、本体のカラーリングは光沢処理を施した。そして忘れる事なかれ、3機種ともにハイレゾオーディオ対応のスマホで、ソニーのハイレゾ対応ノイズキャンリングイヤホンとの組み合わせで、より静かな環境の中で“いい音”を楽しむことができる。
「Galaxy」だけじゃない、サムスンの新型スマートウォッチ「Gear S2」
8月にアメリカ・ニューヨークで新製品発表記者会見を行ったサムスン。発表したのはいずれも約5.7インチの大型ディスプレイを搭載する「Galaxy S6 edge+」と「Galaxy Note 5」だった。サムスンはここ数年、IFAのタイミングに合わせて新製品発表会を開催していたが、今年はさらに新製品の発表はないだろうと思っていたら、サークルタイプの1.2インチ有機ELを搭載するスマートウォッチ「Gear S2」をIFAで発表した。プラットフォームはTizenで、3Gネットワークに接続できるモデルも発売を予定している。
サムスンの「Galaxy S6 edge +」(写真左)と「Galaxy S6 edge」
Galaxy Note 5
Gear S2
アプリで睡眠による健康管理を実現する「SleepSense」
洗濯機などスマート家電をアプリから操作できる
またサムスンのブースの一角には、大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンやBMWが提供するモバイルアプリとの連携スタイルも提案。3G対応の「Gear S2」を活用した事例としてスマートウォッチからインターネット接続ができるマイカーの遠隔コンディションモニターや自分が車を駐めた場所までのナビゲーション表示などが可能になるというものだ。「Gear S2」の発売時期に合わせて展開が予定されているという。
「Gear S2」ではBMWの「i8/i3シリーズ」と連携ができるスマートビークル機能を実現
サムスンとフォルクスワーゲンとのパートナーシップも紹介
その他のスマート関連の新製品群
このほかにもIFA2015で注目を浴びたスマートなエレクトロニクス製品をまとめて紹介しよう。ファーウェイはIFAの開催期間にあわせて大規模な新製品発表会を開催。「Force Touch」感圧タッチ仕様のフラグシップスマホ「Mate S」を発表した。最大の特徴は液晶パネルに「Force Touch」を対応したこと。パネルを強く押し込むことで、撮影した写真のプレビュー状態から任意の箇所をズームインするなどのことができるようになる。液晶は約5.5インチのフルHD。内側カメラによるナチュラルなセルフィ写真の撮影も楽しめる。同社はまたAndroid Wearを搭載するスマートウォッチ「Huawei Watch」を展示。アメリカでの予約販売が開始されるなど、発売に向けた動きが具体的に見えてきた。
ファーウェイのフラグシップスマホ「Mate S」(左)と「Huawei Watch」
フィリップスのシェーバー「7000シリーズ」
そのIFAを主催するメッセ・ベルリンが、来年4月20日から22日まで、中国の深セン市で姉妹イベントとなる「Consumer Electronics in China」を開催することも明らかになった。ヨーロッパの経済不調の中で成長を続けてきたIFAの成功体系が、中国を中心としたアジア経済の活性化にも恩恵をもたらすものになるのか。次の成長のための戦略に一歩踏み出したメッセ・ベルリンの活動に注目が集まるに違いない。