ASUSがタブレットに「Zen」注入、屋内外で動画や音楽を楽しむ新提案
高機能とハイセンスなデザインが高次に融合するSIMロックフリー・スマートフォンとして注目を集めるASUS「ZenFone」シリーズは、国内でもMVNO各社の取り扱いがスタートして以来、多くのユーザーを獲得している。そのASUSが満を持して最新のAndroidタブレット「ZenPad」シリーズを発表した。
2014年の夏にはKDDIとのコラボレーションによるAndroidタブレット「ASUS MeMO Pad」シリーズを自社ブランド名で展開し、これもヒットモデルになった。日本先行のプロジェクトが実を結んだことで、日本発のプロダクトやUIのデザイン、ユーザーの使い勝手を高める機能などがグローバルモデルにも反映される仕組みが整い、スマートフォンやPCも含むASUSの製品全体のレベルアップにつながる流れも生まれた。
ユーザーインターフェースは、「ZenFone」シリーズのユーザーに支持を集めるASUSオリジナルの「ASUS ZenUI」。シンプルで直感的なユニバーサルデザインを追求したインターフェースは、ZenFoneのユーザーならずとも使いやすさを実感できるはずだ。子供が有害なコンテンツに触れないようアプリやタブレットの使用時間に制限がかけられる「キッズモード」にも対応しているので、ファミリーで共用するタブレットとしても最適だ。
二つめの「ASUS TruVividテクノロジー」はディスプレイ成形を革新する技術だ。これまで主流だった6層ディスプレイ加工を見直して、カバーガラスとタッチパネルの間にある空気層を取り除いた「フルラミネーションディスプレイ」を採用。2層のよりシンプルな構造としたことで、バックライトの光の透過率が上がり、より画像の色彩感が高まる。明るさもアップすることから、コントラストの効いたメリハリのある映像が再現できるのも特徴だ。またタッチ操作のレスポンスが一段と向上するところにも先端技術の優位性が表れる。
三つめの技術である「ブルーライト軽減フィルター」は、PCやスマートフォンなどを長時間使い続けることで人体に影響を与えるといわれている、バックライトのLED光に含まれるブルーライトをその名の通り軽減するために採用された。クイック設定から機能を「オン」にすることでブルーライトをカットするフィルターが働く。その効果を十分に発揮しながら、映像の色味には全く影響を与えないところにASUS独自のノウハウが詰まっている。
別売の専用アクセサリー「Audio Cover」を組み合わせれば、「ZenPad」シリーズの音をもっとリッチにカスタマイズできる。カバーの本体には計5基のスピーカーにサブウーファーまで内蔵。スタンド代わりにもなるケースにZenPadを装着すれば、音の力強さとボリューム、立体表現力ともにタブレット単体で聴くよりもさらに充実した再生環境が手に入る。もちろんアウトドアシーンでも活躍できる。まるでどこにでも一緒に持ち歩ける映画館のようだ。
国内にAndroidタブレット普及の礎をつくったASUS
新しい「ZenPad」の詳細を紹介する前に、ASUSのタブレット製品が辿ってきた進化の歴史を振り返ってみよう。ASUS初のAndroidタブレットである「EeePad Transformer TF101」が発売されたのは2011年のこと。当時、スリムな10.1型のタブレット本体に専用のモバイルキーボードをドッキングして、タブレットからノートPCに早変わりするトランスフォームスタイルが話題を呼び、独創性豊かなASUSブランドが国内でも一気に注目が集まるきっかけをつくった。
ASUS初のAndroidタブレット「EeePad Transformer TF101」
2014年の夏にはKDDIとのコラボレーションによるAndroidタブレット「ASUS MeMO Pad」シリーズを自社ブランド名で展開し、これもヒットモデルになった。日本先行のプロジェクトが実を結んだことで、日本発のプロダクトやUIのデザイン、ユーザーの使い勝手を高める機能などがグローバルモデルにも反映される仕組みが整い、スマートフォンやPCも含むASUSの製品全体のレベルアップにつながる流れも生まれた。
7インチタブレットの流れをつくったNexus7 2012(左)と2013
先端のスペックを追求。直感的に操作できる「ASUS ZenUI」も搭載する
新しい「ZenPad」シリーズの最も大きな特徴は、Androidタブレットとして最先端のスペックを詰め込みながら、ユーザーの感性も刺激する「高画質・高音質」を追求したハイエンドなエンターテインメント機であるということだ。
8インチの「ZenPad 8.0」
ユーザーインターフェースは、「ZenFone」シリーズのユーザーに支持を集めるASUSオリジナルの「ASUS ZenUI」。シンプルで直感的なユニバーサルデザインを追求したインターフェースは、ZenFoneのユーザーならずとも使いやすさを実感できるはずだ。子供が有害なコンテンツに触れないようアプリやタブレットの使用時間に制限がかけられる「キッズモード」にも対応しているので、ファミリーで共用するタブレットとしても最適だ。
キレのある映像を再現するための独自技術「VisualMaster」とは
8インチと7インチ、いずれのモデルもIPS液晶を搭載。透明度と強度の高さに定評のあるコーニング社の「Gorilla Glass」を採用している。そのうえ、ASUSがタブレットのために開発した独自の映像技術「VisualMaster」を搭載したことが、今回の新製品で最も注目すべきポイントの一つだ。
7インチの「ZenPad 7.0」
二つめの「ASUS TruVividテクノロジー」はディスプレイ成形を革新する技術だ。これまで主流だった6層ディスプレイ加工を見直して、カバーガラスとタッチパネルの間にある空気層を取り除いた「フルラミネーションディスプレイ」を採用。2層のよりシンプルな構造としたことで、バックライトの光の透過率が上がり、より画像の色彩感が高まる。明るさもアップすることから、コントラストの効いたメリハリのある映像が再現できるのも特徴だ。またタッチ操作のレスポンスが一段と向上するところにも先端技術の優位性が表れる。
三つめの技術である「ブルーライト軽減フィルター」は、PCやスマートフォンなどを長時間使い続けることで人体に影響を与えるといわれている、バックライトのLED光に含まれるブルーライトをその名の通り軽減するために採用された。クイック設定から機能を「オン」にすることでブルーライトをカットするフィルターが働く。その効果を十分に発揮しながら、映像の色味には全く影響を与えないところにASUS独自のノウハウが詰まっている。
DTSとのコラボにより迫力の5.1chサラウンドが楽しめる
「ZenPad」シリーズは映像だけでなく、世界で初めて「DTS-HD Premium Sound」を搭載したことで、音も従来のタブレットを超える臨場感を実現している。人間の聴覚原理に基づいて、さらに広がりと奥行き感のあるサラウンド音場をつくり出す「DTS Studio Sound」の技術に加え、DTS-HDコーデックをサポートしたことにより、これまでのタブレットでは味わえなかったリアルな5.1chサラウンドと一緒に、映画などのコンテンツを迫力いっぱいに再現する。インターネット動画や音楽ソースなど、元々ステレオで収録されている音源はバーチャルサラウンド機能を使って再生できる。別売の専用アクセサリー「Audio Cover」を組み合わせれば、「ZenPad」シリーズの音をもっとリッチにカスタマイズできる。カバーの本体には計5基のスピーカーにサブウーファーまで内蔵。スタンド代わりにもなるケースにZenPadを装着すれば、音の力強さとボリューム、立体表現力ともにタブレット単体で聴くよりもさらに充実した再生環境が手に入る。もちろんアウトドアシーンでも活躍できる。まるでどこにでも一緒に持ち歩ける映画館のようだ。
「Audio Cover」を取り付けたところ。力強いサウンドで、アウトドアでも十分楽しめる
ZenPadシリーズ6機種7モデル展開
ASUSは8月6日と8月19日の2回に分けてZenPadシリーズの新製品を発表した。これまで紹介した7インチと8インチモデルに、7.9インチと10.1インチが加わって全6機種7モデルで展開する。ここで簡単に整理しておこう。画面サイズ別に、一番小さな7インチモデルが「ZenPad 7.0」でWi-Fiモデルのみ。7.9インチのプレミアムモデルが「ZenPad S 8.0」で、こちらもWi-Fiモデルのみだが、RAMの容量別に4GBと2GBのバリエーションがある。8インチモデルの「ZenPad.8.0」はWi-Fiモデル(Z380C)とLTEモデル(Z380KL)に分かれている。一番大きな10.1インチの「ZenPad 10」もWi-Fiモデル(Z300C)とLTEモデル(Z300CL)に分かれている。新製品の特長でもある「Audio Cover」と「Power Case」は「ZenPad 7.0」と「ZenPad.8.0」に対応する。詳しくは一覧表を参照してほしい。