6月の防水デジカメトップシェアは富士フイルムの「XP80」、機能と価格のバランスの良さが奏功
ザブンと水につけても撮影できる「完全防水」のコンパクトデジカメ。夏本番を迎えシェア争いが激しくなってきた。このところ「普段の写真はスマホで」という傾向が強まり、特徴のないコンパクトデジカメの存在意義が薄くなってきた。しかし、水中でも豪雨の中でも、はたまた土埃が激しく舞うような厳しい環境でも撮影できるタフな完全防水カメラは、スマホでは撮れない写真や動画が撮れるとあって、一定の市場を維持している。そこで、完全防水カメラの売れ筋をチェックしてみた。
完全防水仕様のコンパクトデジカメが、コンパクト全体に占める販売台数構成比は、この6月現在で8.9%。例年、7月、8月にはさらに構成比が大きくなり、およそ1割前後を占める。夏向きのデジカメという印象も強いため、完全防水のコンパクトデジカメは夏が最も売れるシーズンだ。完全防水というと、ダイビング用カメラと考えがちだが、実際はダイビングでの撮影はごく一部の用途に過ぎず、どちらかというと、撮影環境を選ばず撮影できるデジカメと考えた方がいい。
水中で撮影するというより、激しく水に濡れたり、水の中に落としてしまったりしても大丈夫なカメラとして使われているというのが利用実態に近いだろう。また、水が入らない機密構造は、結果として防塵や耐衝撃という構造にもしやすいこともあって、多くの製品は、タフネスデジカメとして展開している。
現在、日本市場で完全防水カメラを販売しているメーカーは14社。中でも2桁の販売台数シェアを保持しているのは、オリンパス、リコーイメージング、富士フイルム、ニコン。これら上位4社で8割以上をカバーしている状況だ。それぞれ特徴のある製品でしのぎを削っている。製品別で見ると、発売直後からシェアを伸ばし、4月から6月まで3か月連続でトップを走っているのが、富士フイルムの「FinePix XP80」だ。
そのほかの上位モデルと税別平均単価は、2位がオリンパスの「STYLUS TG-860 Tough」で3万円台前半、3位が同じくオリンパスの「STYLUS TG-4 Tough」で4万円台前半、4位がリコーイメージングの「WG-30」で2万円台前半、5位がニコンの「COOLPIX S33」で1万円前半という状況。それぞれ特徴的な機能を持つ完全防水デジカメといえるが、15m防水で2万円前後というバランスのいいモデルはFinePix XP80だけだった。
水も衝撃も気温も気にせず撮れる完全防水のタフネスデジカメがあれば、スマホを出すのをためらうような場面でも、気にせずどんどんシャッターが切れる。この夏そんな完全防水デジカメを手に入れて、夏休みの思い出をたくさん残すことをオススメする。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
完全防水仕様のコンパクトデジカメが、コンパクト全体に占める販売台数構成比は、この6月現在で8.9%。例年、7月、8月にはさらに構成比が大きくなり、およそ1割前後を占める。夏向きのデジカメという印象も強いため、完全防水のコンパクトデジカメは夏が最も売れるシーズンだ。完全防水というと、ダイビング用カメラと考えがちだが、実際はダイビングでの撮影はごく一部の用途に過ぎず、どちらかというと、撮影環境を選ばず撮影できるデジカメと考えた方がいい。
水中で撮影するというより、激しく水に濡れたり、水の中に落としてしまったりしても大丈夫なカメラとして使われているというのが利用実態に近いだろう。また、水が入らない機密構造は、結果として防塵や耐衝撃という構造にもしやすいこともあって、多くの製品は、タフネスデジカメとして展開している。
現在、日本市場で完全防水カメラを販売しているメーカーは14社。中でも2桁の販売台数シェアを保持しているのは、オリンパス、リコーイメージング、富士フイルム、ニコン。これら上位4社で8割以上をカバーしている状況だ。それぞれ特徴のある製品でしのぎを削っている。製品別で見ると、発売直後からシェアを伸ばし、4月から6月まで3か月連続でトップを走っているのが、富士フイルムの「FinePix XP80」だ。
トップを走る富士フイルムのFinePix XP80
ユニークな形状の富士フイルムの「FinePix XP80」
そのほかの上位モデルと税別平均単価は、2位がオリンパスの「STYLUS TG-860 Tough」で3万円台前半、3位が同じくオリンパスの「STYLUS TG-4 Tough」で4万円台前半、4位がリコーイメージングの「WG-30」で2万円台前半、5位がニコンの「COOLPIX S33」で1万円前半という状況。それぞれ特徴的な機能を持つ完全防水デジカメといえるが、15m防水で2万円前後というバランスのいいモデルはFinePix XP80だけだった。
水も衝撃も気温も気にせず撮れる完全防水のタフネスデジカメがあれば、スマホを出すのをためらうような場面でも、気にせずどんどんシャッターが切れる。この夏そんな完全防水デジカメを手に入れて、夏休みの思い出をたくさん残すことをオススメする。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。