レノボ、今年もITで海の家、タブレット端末でオーダーやNFCも登場

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2015/07/29 10:50

 レノボ・ジャパンは7月3日から8月31日まで、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場に同社がプロデュースした海の家「Lenovo House at Quick Silver レノボ・ハウス」をオープンしている。海の家のハウス中だけでなく砂浜でも、タブレット端末「Lenovo YOGA Tablet 2」を使った食事のオーダーができるほか、NFC(近距離無線通信技術)搭載の札が付いたビーチパラソルを貸し出し、日光浴をしながら特設サイトに写真を投稿したり閲覧できる環境をつくった。

 レノボ・ジャパンが由比ガ浜海水浴場に海の家を置くのは、昨年の夏(Lenovo House Beach Marche)に次いで2回目。今回の海の家「レノボ・ハウス」のコンセプトは、「デジタルでビーチをもっと楽しく!」。ITを使った、いまだかつてない快適なビーチスタイルを提案している。
 

由比ガ浜海水浴場で最大級の海の家「Lenovo House at Quick Silver」は、ITを駆使して快適なビーチスタイルを提案している

 レノボ・ハウスの席数は、屋根のあるハウス内のVIP席とバルコニー席などを含め、同海水浴場の海の家で最大規模の200席を誇る。ハウス内では、各テーブルに置かれた「Lenovo YOGA Tablet 2」(8インチ/10インチ)で食事のオーダーができる。インターネット接続が可能な無償レンタルの同端末を使えば、砂浜に寝転んでいても注文でき、食事や飲み物を海の家から運んできてくれる。
 

海の家の中は、タブレット端末「Lenovo YOGA Tablet 2」などのIT機器が置かれている

 各テーブルに置かれた「Lenovo YOGA Tablet 2」は、背面に「キックスタンド」と呼ぶ自立スタンドを備え、机の上に立てて設置することができる。端末には、専用POSアプリがインストールされている。レノボ・ハウスの顧客は、端末を立てたままでも液晶画面をタップして食事をオーダーできる。注文時に店員を探したり声を張り上げることもなく、わざわざカウンターにいって注文したり、オーダーした食事や飲料を取りに行く手間も省けるというわけだ。
 

「Lenovo YOGA Tablet 2」のキックスタンドを立てたまま、軽いタッチで食事などをオーダーできる

 「Lenovo YOGA Tablet 2」は、最大駆動時間が18時間と長い。同ハウスの営業時間は、朝8時から夜10時半まで14時間半なので、一日中充電する必要がない。端末には、オーダー用のアプリだけでなく、注文の合間に動画を流しているが、1920×1200の解像度を誇る「IPSディスプレイ」で鮮やかな映像を楽しめる。ハウス内の各テーブルには、USB充電器を備えているが、これは、食事中にスマートフォン(スマホ)など、個人が持ち込んだ端末の充電サービス用として配置している。
 

メニューはMORNING(朝8時から11時)、LUNCH(朝11時から夕方4時)とDINNER(夕方5時からラストまで)にわかれている。LUNCHでは、メキシカンポークを使用した「男の豚丼」が人気だ

 今回、昨年にはなかった新たな取り組みもしている。レノボ・ハウスの目の前にある砂浜で使うビーチパラソル(税込1300円)とベッド(同1000円)を貸し出しているが、パラソルにNFCを搭載した。顧客は、NFC対応のスマホをビーチパラソルの表示部分にかざすことで、来場者(男女)の人気ランキングが見られる特設サイトのURLが入手できる。
 

ビーチパラソルにぶら下がる紙状のタグ(NFC搭載)にスマホをかざすと、来場者の人気ランキングなどが閲覧できる

 同サイトでは、男性専用・女性専用の2種類の入り口があり、写真投稿や閲覧ができるという。このほかにも、地域情報アプリ「由比ガ浜アプリ」と連動し、付近のレストランや観光地など、最新情報も入手できる。 

 レノボ・ハウス内には、「Lenovo YOGA Tablet 2」以外にタッチ&トライする用に「Lenovo YOGA 3 Pro」も展示しているが、タブレット端末だけで約140台を配置している。レノボ・ジャパンの担当者によれば、「昨年、1か月強の期間中に壊れた端末は1台もなかった」と、海水や浜辺の砂などを受けやすい環境下でも、堅牢性を発揮したという。

 ハウス内にはこのほか、今回新たにITを使った仕掛けが複数設けてある。一つは、SNSを使ってシェアした写真をプリントできる「FOTOfwd(フォトフォワード)」を「Lenovo Station」として設置していることだ。ハッシュタグ「#lenovo_beach」を付け、国内外のアーティストなどが自身の画像をアップすることで有名な無料の画像共有アプリ「Instagram(インスタグラム)」で投稿すれば、その場で掌より小さいサイズの無料フォトプリントを印刷できる。スマホなど写真データとして埋もれるであろう“夏の思い出”を紙の写真にして盛り上がろうという仕掛けだ。
 

インスタグラムに投稿した“夏の思い出”を、無料で小さなフォトプリントにできる

 このインスタグラムにアップする写真を撮るステージとして、レノボのロゴなどが入ったYOGA Tablet 2型の写真スペースも用意している。スマホなどで撮影すると、大型のテレビ飛び出た感じで写真ができるため、訪れた若者に人気を博している。ここで撮影した顧客にも、インスタグラムに投稿してもらっている。
 

YOGA Tablet 2型の撮影コーナーを用意している

 また、レノボ・ハウス内の中央には、大型ディスプレイ「Horizonシリーズ」が2台置かれている。インスタグラムに投稿された海での思い出写真を閲覧できるコーナーを大型ディスプレイでも見られる場所として設置した。これと同じ大型ディスプレイは、東京・渋谷の「PARCO PART1」にある水着販売の特設コーナーにもあり、同じ投稿写真などを百貨店内で見ることができる。水着を買いに来た女性客などに、レノボ・ハウスに誘導する施策だ。
 

レノボ・ハウス中央には、大型ディスプレイ「Horizonシリーズ」を2台設置し、インスタグラムで投稿された写真を閲覧できる

 さらには、多くの若い女性から指示されているデザイナーの山中美智子氏(https://instagram.com/alexiastam1988/)をアンバサダーとして、同氏のインスタグラムでも、この海の家のを様子を伝えている。山中氏は、ハーフブラジリアンカットを提唱するビキニブランド「ALEXIA STAM」のデザイナーで、彼女のSNSでの発信力を活用している。レノボ・ハウス内では、山中氏がプロデュースした地元鎌倉周辺の食材を生かしたオリジナルスムージーも提供している。
 

ビキニブランド「ALEXIA STAM」のデザイナー、山中氏もレノボ・ハウスにあるYOGA Tablet 2型の写真スペースでパチリ

 レノボ・ジャパンは最近、20代から30代の若者が集まるイベントをプロデュースしている。ハロウィンやダンスイベント、スノーボードなどの場で、タブレット端末「Lenovo YOGA Tablet 2」などを実際に使ってもらう中で、浸透を図っている。