光回線を安く利用 「光コラボ」でインターネット回線を見直そう
スマートフォン、PC、タブレット端末、ゲームなど、いまや便利で快適な生活を送るために、家庭内のインターネット利用は必要不可欠な時代になっている。また、コンテンツも文字から写真、動画へとデータ量が増えていくに従って、回線スピードは速いにこしたことはない。そこでぜひとも使いたいのが回線スピードの速い光回線だ。とはいえ、月々のコスト負担が気になる……。そんな人には、今年2月に各社から続々と登場している「光コラボレーション(光コラボ)」サービスがおすすめだ。各社から光コラボサービスが販売されている中で、月々の家庭でのインターネット利用料金をどこまで安くできるか、光コラボの提供会社の料金を見てみた。
まず最初に「そもそも光コラボって何?」という人のためにおさらいをしておこう。光コラボとは、今年2月1日からNTT東日本とNTT西日本が始めた新しいサービスで、これまで両社で販売していた光アクセスサービスの「フレッツ光」を、ほかの事業者にも卸売りできるようにしたというもの。
光回線サービスの普及が目的だが、新しく参入した事業者は携帯電話事業者やISP(インターネット・サービス・プロバイダー)事業者など多岐にわたり、自社で提供しているサービスと光回線をセットで販売するなど、新しいメニューがどんどんと増えている。
たとえば、プロバイダー料金と光回線料金をセットにしたものや、これに光テレビや光電話などのオプションをつけたもの、スマートフォンの通話料やパケット代の割引をセットにしたサービスなども登場している。
ユーザーにとっての最大のメリットは、高速な光回線を安く使えること。フレッツ光に既に加入している場合は、既存の機器がそのまま使えるので、初期の工事費用や事務手数料がゼロ円という場合もある。また、これまで光回線料金とプロバイダー料金の請求が別々だったものを、ひとつにまとめられるという利点もある。
ところがこの「光コラボ」、あまりにも多くのサービスがあふれているので、どれを選べば割安でお得なのか、なかなか分かりにくい。いったいどれだけの事業者が「光コラボ」に参入しているのかというと、2015年6月現在、軽く100社は超えるという。そのため、すべての事業者のサービス料金を見ながら比較することは不可能に近い。そこで、ひとつの目安として、大手ISP事業者の「光コラボ」サービスの月額料金を調べてみた。
表はMM総研が5月に発表した、今年3月末時点の「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」の中で使われているISP事業者の光回線契約数のシェアだ。これをもとに、光回線料金とプロバイダー料金のセットというサービスに絞って、大手ISPの「光コラボ」の戸建てタイプの月々のサービス料金(税抜)を調べてみた(オプション料金やキャンペーンは除く)。
OCN光は6200円、So-net光コラボレーションは5700円、ビックローブ光は5180円、@nifty光は5200円、ぷらら光は4800円などとなっている。筆者もフレッツ光で戸建てタイプを利用し、月額6400円(NTTフレッツ光2年割適用外)を支払っているが、これまでの利用料金よりも光コラボを活用することで割安な料金になることが分かった。
世帯によっては、インターネットだけでなく固体回線で電話を利用しており、インターネットと合わせて固定電話を契約している方の中にはもっと安く利用したい方も多いだろう。ただ、前述したとおり、今回の光コラボレーションを提供している事業者は100を超えており、大手ISP事業者以外でも参入事業者が多い。すべて調べることは難しいため、最近テレビCMでも安さをアピールしている「excite光」を調べてみた。
結果は、マンションタイプで月額3360円、戸建てタイプでも月額4360円と確かに大手ISPと比べても安いことが分かった。しかも、オプションでひかり電話の利用も可能だ。
たとえば、マンションタイプのSo-net光コラボレーションの月額料金は(税別、キャンペーン除く)4600円、excite光は同3360円。excite光の方が1240円もお得。1年間にすれば1万4880円もお得になる。
1年間で1万5000円近くも浮いたお金で何か買えるだろうと考えてみると、iPod nano(16GB)が買えてしまう。
excite光は、ISP事業者の中では珍しく2年間などのキャンペーンによる縛りがない、すっきりしたプランだ。通常、キャンペーン期間には2年間などの縛りを設けているサービスが多く、キャンペーンが終わると料金が上がってしまう可能性もある。しかも解約できる月に手続きをしないと違約金が発生する。手続きを忘れてしまったときは自動的に契約が延長されてしまうプランもある。
その点、excite光のような定額タイプは、ずっと安い料金で利用できるし、違約金も発生しないのでユーザーにとって安心だ。もちろん、スピードや品質はフレッツ光と同等だというのだから、一考の価値がありそうだ。
ただし、ISP事業者の光コラボではメールアドレスを変更する必要がある。たとえば、現在フレッツ光を使っていて、光コラボに乗り換えてISPが変わった場合、メールアドレスを変更しなければならないが、最近ではISP以外が提供するフリーのメールアドレスなどを使っているユーザーも多いので、そのような場合はアドレスをそのまま使える。
月々支払っている光回線やプロバイダー料金は、チリも積もれば山。高速な光回線をより安く使える光コラボをうまく活用して、インターネット回線料金を見直したい。
「光コラボ」って何?
まず最初に「そもそも光コラボって何?」という人のためにおさらいをしておこう。光コラボとは、今年2月1日からNTT東日本とNTT西日本が始めた新しいサービスで、これまで両社で販売していた光アクセスサービスの「フレッツ光」を、ほかの事業者にも卸売りできるようにしたというもの。
光回線サービスの普及が目的だが、新しく参入した事業者は携帯電話事業者やISP(インターネット・サービス・プロバイダー)事業者など多岐にわたり、自社で提供しているサービスと光回線をセットで販売するなど、新しいメニューがどんどんと増えている。
たとえば、プロバイダー料金と光回線料金をセットにしたものや、これに光テレビや光電話などのオプションをつけたもの、スマートフォンの通話料やパケット代の割引をセットにしたサービスなども登場している。
ユーザーにとっての最大のメリットは、高速な光回線を安く使えること。フレッツ光に既に加入している場合は、既存の機器がそのまま使えるので、初期の工事費用や事務手数料がゼロ円という場合もある。また、これまで光回線料金とプロバイダー料金の請求が別々だったものを、ひとつにまとめられるという利点もある。
大手ISPの「光コラボ」料金は
ところがこの「光コラボ」、あまりにも多くのサービスがあふれているので、どれを選べば割安でお得なのか、なかなか分かりにくい。いったいどれだけの事業者が「光コラボ」に参入しているのかというと、2015年6月現在、軽く100社は超えるという。そのため、すべての事業者のサービス料金を見ながら比較することは不可能に近い。そこで、ひとつの目安として、大手ISP事業者の「光コラボ」サービスの月額料金を調べてみた。
(円グラフ)2015年3月末 ISPのFTTH契約数シェア(MM総研調べ)
表はMM総研が5月に発表した、今年3月末時点の「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査」の中で使われているISP事業者の光回線契約数のシェアだ。これをもとに、光回線料金とプロバイダー料金のセットというサービスに絞って、大手ISPの「光コラボ」の戸建てタイプの月々のサービス料金(税抜)を調べてみた(オプション料金やキャンペーンは除く)。
OCN光は6200円、So-net光コラボレーションは5700円、ビックローブ光は5180円、@nifty光は5200円、ぷらら光は4800円などとなっている。筆者もフレッツ光で戸建てタイプを利用し、月額6400円(NTTフレッツ光2年割適用外)を支払っているが、これまでの利用料金よりも光コラボを活用することで割安な料金になることが分かった。
もっと安くインターネットを利用したい
世帯によっては、インターネットだけでなく固体回線で電話を利用しており、インターネットと合わせて固定電話を契約している方の中にはもっと安く利用したい方も多いだろう。ただ、前述したとおり、今回の光コラボレーションを提供している事業者は100を超えており、大手ISP事業者以外でも参入事業者が多い。すべて調べることは難しいため、最近テレビCMでも安さをアピールしている「excite光」を調べてみた。
結果は、マンションタイプで月額3360円、戸建てタイプでも月額4360円と確かに大手ISPと比べても安いことが分かった。しかも、オプションでひかり電話の利用も可能だ。
光コラボレーションサービス | 料金(税別、キャンペーン除く) |
OCN光 | 4,700円 |
So-net光コラボレーション | 4,600円 |
ビッグローブ光 | 4,080円 |
@nifty光 | 3,980円 |
ぷらら光 | 3,600円 |
excite光 | 3,360円 |
光コラボレーションサービス | 料金(税別、キャンペーン除く) |
OCN光 | 6,200円 |
So-net光コラボレーション | 5,700円 |
ビッグローブ光 | 5,200円 |
@nifty光 | 5,180円 |
ぷらら光 | 4,800円 |
excite光 | 4,360円 |
大手ISP事業者による光コラボの月々の料金(税別、マンションと戸建てタイプ、キャンペーンは除く)
たとえば、マンションタイプのSo-net光コラボレーションの月額料金は(税別、キャンペーン除く)4600円、excite光は同3360円。excite光の方が1240円もお得。1年間にすれば1万4880円もお得になる。
1年間で1万5000円近くも浮いたお金で何か買えるだろうと考えてみると、iPod nano(16GB)が買えてしまう。
excite光は、ISP事業者の中では珍しく2年間などのキャンペーンによる縛りがない、すっきりしたプランだ。通常、キャンペーン期間には2年間などの縛りを設けているサービスが多く、キャンペーンが終わると料金が上がってしまう可能性もある。しかも解約できる月に手続きをしないと違約金が発生する。手続きを忘れてしまったときは自動的に契約が延長されてしまうプランもある。
その点、excite光のような定額タイプは、ずっと安い料金で利用できるし、違約金も発生しないのでユーザーにとって安心だ。もちろん、スピードや品質はフレッツ光と同等だというのだから、一考の価値がありそうだ。
キャンペーンタイプと定額タイプの違い(イメージ)
ただし、ISP事業者の光コラボではメールアドレスを変更する必要がある。たとえば、現在フレッツ光を使っていて、光コラボに乗り換えてISPが変わった場合、メールアドレスを変更しなければならないが、最近ではISP以外が提供するフリーのメールアドレスなどを使っているユーザーも多いので、そのような場合はアドレスをそのまま使える。
月々支払っている光回線やプロバイダー料金は、チリも積もれば山。高速な光回線をより安く使える光コラボをうまく活用して、インターネット回線料金を見直したい。