世界初の4K入力対応の法人PC、パナソニックが8月に発売

ニュース

2015/06/24 20:16

 パナソニックは6月23日、20型の4K IPSα液晶パネルを搭載する法人向けタブレットPC「TOUGHPAD 4K」シリーズの新モデルとして、世界で初めてHDMI 2.0/4K60p入力に対応する「FZ-Y1CHBBZBJ」を発表した。8月25日に販売を開始する。

「TOUGHPAD 4K」シリーズの新モデル「FZ-Y1」2機種を発表

 2013年に登場した「TOUGHPAD 4K」は、従来の業務用タブレット端末では不足していた繊細な描写力が好評を博し、建設業界のモバイルCAD端末や金融業界の窓口業務端末など、さまざまな事例で活用されている。新モデルは、4K60p/HDCP 2.0対応のHDMI 2.0入力端子を、世界で初めて搭載。高精細かつ高解像度の4K映像をより多岐に活用するための新しい価値を提供できるという。

 AVCネットワークス社の常務で、ITプロダクツ事業部の原田秀昭部長は「ソリューション事業を支える差別化した強いハードウェアを、バックエンドからビジネスフロントまで“End to End”で提供できることがパナソニックの強み」と、法人分野で展開する端末の魅力を語った。4K技術と堅牢技術に大きなアドバンテージをもつ「TOUGHPAD 4K」は、これまでもさまざまな業界のソリューションを支援してきたが、新モデルは4K技術に磨きをかけることで、さらなるターゲットの拡大を目指す。

「『TOUGHPAD』シリーズは、2018年度までに累計販売台数200万台を目指す」と語る原田常務

 4K60p/HDCP 2.0対応のHDMI 2.0入力端子を搭載が可能にするのは、4Kビデオカメラや4Kカメラで撮影した映像の表示だ。対応ケーブルを接続するだけで、4K画質のままで本体に映像を入力することができる。4KMini DisplayPort出力端子も備えるので、4K映像出力にも対応する。

(左)「FZ-Y1CHBBZBJ」と(右)「FZ-Y1CAAAZBJ」

 従来モデルがカバーしていた業界に加えて、映像制作や医療など、大画面と高解像度の表示が要求されるビジネス分野に目を向けた。撮影現場であれば、4Kモニタとして撮影機器の映し出す映像をリアルタイムに表示して、ピントを合わせたり、動画の一部を拡大・縮小したりすることが可能だ。また、Windows OSを搭載するので、モニタとして利用しつつ、別のウインドウを分割表示して作業することもできる。

表示した映像を大画面を使ってピント合わせ

リアルタイムで映した映像を加工することもできる

 充実したインターフェースも魅力で、HDMI 2.0端子以外にも、USB 3.0、DC-IN、LANコネクタ、SDカードスロットを備え、幅広い用途で活用できる。画面サイズはA3サイズなので、ほぼ実寸大の状態で書類を表示することができる。

インターフェースはノートPCレベルに充実

 「FZ-Y1CHBBZBJ」のストレージ容量は256GBで、CPUにはCore i5-5300U v Proプロセッサを採用。価格はオープンで、36万円前後(税別)の見込み。

 4K入力に非対応で、シンプルな機能に絞り込んだ「FZ-Y1CAAAZBJ」のストレージ容量は128GBで、CPUには「FZ-Y1CHBBZBJ」と同じCore i5-5300U v Proプロセッサを採用。価格はオープンで、33万円前後(税別)の見込み。