ノマドワーカーも注目! 13.3型モバイルディスプレイにタッチ対応モデルが登場

レビュー

2015/06/22 17:30

 PCで作業するとき、ディスプレイが複数あると何かと便利。画面を切り替えることなく、複数のウインドウを同時に表示しながら作業ができるからだ。例えば、企画書などの書類を作成するときはウェブで資料を見ながら入力することができる。能率がぐっとアップすることだろう。そんなマルチディスプレイ環境を構築したいと思ったときに、選択肢の一つに加えたいのがテックウインドの「On-Lap 1303I」。特に、モバイルPCを持ち歩く人にイチ押しだ。

テックウインド「On-Lap 1303I」とPCを接続

タッチ操作に対応したモバイルディスプレイ「On-Lap 1303I」



 「On-Lap 1303I」は、13.3型とコンパクトながら、1920×1080ドットの解像度をもつフルHDディスプレイだ。2014年12月に登場し、モバイルユーザーに好評を博した「On-Lap 1303H」の上位モデルにあたる。

 最大の特徴は、モバイル性を追求した点だ。USBバスパワーに対応し、PCなどが備えるUSB端子から電源をとることが可能だ。そのため、コンセントのないカフェや客先のオフィスでも「On-Lap 1303I」を利用できる。つまりACアダプタが不要なので、持ち運び時にかさばらないのもうれしい。

ディスプレイケーブルとUSBケーブルをPCに接続するだけで利用できる

 タッチディスプレイを採用し、Windows 8やWindows 7を指先のタッチで操作できるのも「On-Lap 1303I」のユニークな点だ。Windows標準ドライバを使用するため「On-Lap 1303I」とPCを接続するだけでタッチ操作が可能になる。タッチディスプレイの感度は非常によい。実際に操作してみるとわかるが、指の動きに機敏に反応し、気持ちよく操作できる。使っていて、楽しい気分になれるディスプレイだ。

タッチ感度は非常に良好。気持ちよく使用できる

IPS液晶搭載! 視野角が広く高いコントラストは高い



 実際に使ってみると、画質のよさに驚く。13.3型のフルHDというと、表示が細かすぎて見にくいのではないかと心配する人もいるだろう。しかし、コントラスト比700:1と描画にメリハリがあるので、小さな文字もしっかりと視認でき、目が疲れない。また、色彩も鮮やかで、写真を表示しても美しい。液晶パネル方式はIPSで、上下左右178°広い視野角を確保。複数の人が同時にディスプレイを覗いても映像をはっきりと確認できるので、客先でのちょっとした説明やプレゼンテーションにも重宝するだろう。

ほぼ真横から「On-Lap 1303I」を見ても、表示は鮮明だ

 持ち運びのしやすさも注目だ。大きさは幅345×高さ226×厚さ10.5mmと、A4用紙より一回り大きい程度。ゆったり目のバッグにスッポリ入れることができる。重さはおよそ900g。軽々、とはいわないが、外出先で効率よく作業をするためなら、十分許容できる重さだろう。

 さらに、「On-Lap 1303I」には、保護カバーが付属する。持ち運び時には液晶面に取り付けて画面を保護。使用する際には、反転して取り付け、背面のスタンドで「On-Lap 1303I」を自立して使うことが可能だ。なお、カバーの重量は320gで安定感があり、屋外でも安心して使用できる。

保護カバーは3段チルトになっていて、好みの角度に調整可能

 インターフェースが豊富な点も「On-Lap 1303I」の特徴だ。ノートPCの多くが対応するHDMIでの接続が可能なmicro HDMIポートのほか、Macを中心に対応機種が増えているmini Displayポート、数年前のPCでは標準だったVGAポートを搭載。WindowsやMacなどのOSにとらわれず、また、ノートPC、デスクトップPCを問わずに、さまざまな機種で利用できるのが便利だ。

モバイルバッテリでも利用可能! 使い道は無限大



 フルHDの解像度をもつ高精細なディスプレイながら、USBバスパワーで動作し、本体重量900gと持ち運びやすい「On-Lap 1303I」。真っ先にモバイルPCとの組み合わせを思いつくが、あるアイテムと組み合わせて利用すると、使い道がぐっと広がる。それが、スマートフォンなどの充電に利用するモバイルバッテリだ

 実際に、モバイルバッテリを使って、「On-Lap 1303I」が動作するか試してみた。今回試したモバイルバッテリは「Aukey AIPower PB-N26」。スマートフォンのほか、iPadなどのタブレット端末も充電できる1.5A出力に対応したモバイルバッテリだ。「PB-N26」と「On-Lap 1303I」をUSBケーブルで接続したところ、何の問題もなく画面を表示できた。これならコンセントやPCがない場所でも利用できる。

 例えば、スマートフォンを利用したプレゼンだ。客先の打ち合わせでプレゼンをするような場合、PCを利用することもあるだろう。しかし、横並びに資料を覗いていてもいまいち臨場感は出ない。そこで、「On-Lap 1303I」の出番だ。「On-Lap 1303I」をスマートフォンと接続し、プレゼンアプリで資料を表示すれば、プレゼン資料の説得力もぐっとアップすることだろう。

モバイルバッテリで動作。スマートフォンとの組み合わせでプレゼンにも活躍する

 このほかにもスティック型PCとの連携も可能だ。インテルが「Compute Stick」をリリースしたことで注目を集めているスティック型PCだが、その重さは50g程度。「On-Lap 1303I」と一緒に持ち運ぶことで、いつでも同じ環境で作業できる。また、HDMI端子を搭載するデジタルカメラと接続すれば、出先でも大画面で写真を表示可能。スピーカーも搭載しているので、これからの季節ならBBQなどのレジャーのお供にも活躍するだろう。アイデア次第で、どんな用途にも利用できる「On-Lap 1303I」。自分にぴったりとの使い方を考え出してみてはどうだろうか。(ライター・星政明)