シャープ独自のおしゃべり機能「emopa」、2015年夏スマホの全機種に搭載
シャープは5月25日、スマートフォン(スマホ)と従来型携帯電話の2015年夏モデルの説明会を開いた。NTTドコモから4機種、KDDIから2機種、ソフトバンクモバイルから2機種を、5月下旬から順次発売する。
10月1日からデジタル情報事業、通信システム事業、健康・環境システム事業をコンシューマエレクトロニクスカンパニーに統合するシャープ。記者会見で通信システム事業本部の川口登史副本部長は、「シャープの保有するさまざまな技術を融合することで、人と家電との新たなつながりを目指す」と、今後のビジョンを語った。
具体的な取り組みとして挙げたのは、「人と機器の関係の再定義」「従来型携帯電話利用者への新提案」「価格志向に変化する市場への対応」の三点だ。
「人と機器の関係の再定義」については、2014年冬モデルからフラッグシップモデルに搭載しているおしゃべり機能「emopa(エモパー)」を新モデルのすべてのラインアップで採用した。シャープ・スマホの独自路線として、従来以上に強く打ち出していく。
シチュエーションに合わせて、タイミングよく声や表示でユーザーに必要な情報を伝えるおしゃべり機能「emopa」は、この半年間で2度のバージョンアップを行った。新モデルには、進化したVer 2.0を搭載。入力したキーワードからユーザーの関心を読み取ったり、イヤホンを接続することで外出先でも話しかけたりできるようになり、積極的なコミュニケーション能力の機能に磨きをかけた。音声を正確に認識する「3マイクシステム」や「音声認識エンジン」など、端末側にもemopaを支える技術を組み込んだ。
Android OSを搭載したガラホ(ガラケー+スマホ)「AQUOS K」のように、従来型携帯電話ユーザーに向けた施策にも注力する。市場の変化に合わせ、“新世代ケータイ”を展開するだけでなく、タブレット端末と従来型携帯電話の併用など、新しいモバイル端末のスタイルも提案する。
また、MVNO(仮想移動体通信事業者)が展開するSIMフリーの格安スマホの盛り上がりを受け、市場の「価格志向」にも対応する。スマホの機能をある程度利用できれば満足というユーザーに対し、ちょうどよい価格と機能を持つ端末を提供する新シリーズとして、「AQUOS EVER」をNTTドコモで展開。ミッドレンジモデルを強化する。
emopaを搭載するスマートフォンの新モデルは、NTTドコモの「AQUOS ZETA SH-03G」「AQUOS EVER SH-04G」、KDDIの「AQUOS SERIE SHV32」、ソフトバンクモバイルの「AQUOS Xx」「AQUOS CRYSTAL 2」の5機種。
「AQUOS ZETA SH-03G」は、省エネルギー性能が高い約5.5インチの大画面IGZO液晶を搭載し、約3日間のバッテリもちを実現した。新開発のバックライト&カラーフィルタ「S-PureLED」で、AQUOSシリーズの売りである高精細画面をより深く鮮やかな色で再現する。このほかでも、秒間210枚の撮影で世界最高のスーパースロー映像を撮影することができるハイスピードカメラや、リコーのデジタルカメラ「GR」シリーズの画質認定項目をすべてクリアした高品質の「GR certified」取得レンズ&画像処理エンジンを搭載するなど、カメラ性能も進化している。
「AQUOS EVER SH-04G」は、狭額縁デザイン「EDGEST」を採用した約5.0インチの液晶ディプレイを搭載。高音質通話サービス「VoLTE」や、おサイフケータイなど、基本性能が充実している。画面表示がOFFの状態から指をスライドするだけで画面が起動する「Sweep ON」や、直前に使用したアプリや機能を簡単に切り替えることができる「クイックランチャー」など、使い勝手の良さにこだわっている。
「AQUOS SERIE SHV32」は、省エネ性能が高い約5.0インチの大画面IGZO液晶を搭載。約3日間のバッテリもち、色表現が鮮やかなバックライト&カラーフィルタ「S-PureLED」、世界最高のスーパースロー映像を撮影できるハイスピードカメラなど、フラッグシップモデルにふさわしい多彩な機能を搭載している。ドコモの「AQUOS ZETA SH-03G」よりは、画面サイズが一回り小さく、本体重量も約16g軽く仕上がっている。
約5.7インチの大画面ディスプレイ(1920×1080ドット)で迫力の映像美を楽しめる「AQUOS Xx」は、低消費電力のS-CGシリコン液晶を採用。「S-PureLED」やハイスピードカメラなど、AQUOS独自のハイスペック機能を漏れなく搭載している。
フレームレス構造の「CRYSTAL DISPLAY」を採用し、コンパクトながら約5.2インチディスプレイを搭載した「AQUOS CRYSTAL 2」は、フレームレス構造のモデルとしては初めて、防水に対応。本体を握るだけで電話の着信や時計が確認できる「グリップマジック」や、縁をなぞるだけで簡単にスクリーンショットが撮影できる「Clip Now」など、独自の機能を備えている。
従来型携帯電話の新モデルは、ドコモの「AQUOS ケータイ SG-06G」(左)、KDDIの「AQUOS K SHF32」の2機種。
PCやスマホのWebサイトを閲覧できるブラウザを搭載する「AQUOS ケータイ SG-06G」は、キー全体を指でなぞり、PCのタッチパッドのような感覚で操作できる「タッチクルーザーEX」を採用。ページのスクロールやスクリーンショットも簡単に行うことができる。LINEやFacebook、TwitterなどのSNSに対応するほか、タブレット端末などとデータ連携ができるアプリ「PASSNOW」をプリインストールしている。
2015年春モデルで話題になったAndroid OSを搭載した従来型携帯電話=ガラホの後継機としてラインアップした「AQUOS K SHF32」は、4G LTEに対応し、従来以上に快適なインターネット環境を実現した。新たにVoLTEや最大30人と同時通話ができる音声サービス「ボイスパーティ」に対応している。約1310万画素のCMOSカメラを搭載し、スマホのような高画質の写真を撮影するための機能も充実している。
独自機能を押し出したシャープの2015年夏モデル
10月1日からデジタル情報事業、通信システム事業、健康・環境システム事業をコンシューマエレクトロニクスカンパニーに統合するシャープ。記者会見で通信システム事業本部の川口登史副本部長は、「シャープの保有するさまざまな技術を融合することで、人と家電との新たなつながりを目指す」と、今後のビジョンを語った。
「人と家電の新たなつながりを目指す」と語る川口副本部長
具体的な取り組みとして挙げたのは、「人と機器の関係の再定義」「従来型携帯電話利用者への新提案」「価格志向に変化する市場への対応」の三点だ。
「人と機器の関係の再定義」については、2014年冬モデルからフラッグシップモデルに搭載しているおしゃべり機能「emopa(エモパー)」を新モデルのすべてのラインアップで採用した。シャープ・スマホの独自路線として、従来以上に強く打ち出していく。
シチュエーションに合わせて、タイミングよく声や表示でユーザーに必要な情報を伝えるおしゃべり機能「emopa」は、この半年間で2度のバージョンアップを行った。新モデルには、進化したVer 2.0を搭載。入力したキーワードからユーザーの関心を読み取ったり、イヤホンを接続することで外出先でも話しかけたりできるようになり、積極的なコミュニケーション能力の機能に磨きをかけた。音声を正確に認識する「3マイクシステム」や「音声認識エンジン」など、端末側にもemopaを支える技術を組み込んだ。
コミュニケーション能力がパワーアップしたおしゃべり機能「emopa Ver.2.0」
Android OSを搭載したガラホ(ガラケー+スマホ)「AQUOS K」のように、従来型携帯電話ユーザーに向けた施策にも注力する。市場の変化に合わせ、“新世代ケータイ”を展開するだけでなく、タブレット端末と従来型携帯電話の併用など、新しいモバイル端末のスタイルも提案する。
また、MVNO(仮想移動体通信事業者)が展開するSIMフリーの格安スマホの盛り上がりを受け、市場の「価格志向」にも対応する。スマホの機能をある程度利用できれば満足というユーザーに対し、ちょうどよい価格と機能を持つ端末を提供する新シリーズとして、「AQUOS EVER」をNTTドコモで展開。ミッドレンジモデルを強化する。
ユーザーを三つにセグメント化し、それぞれの要望に合った端末を提供する
emopaを搭載するスマートフォンの新モデルは、NTTドコモの「AQUOS ZETA SH-03G」「AQUOS EVER SH-04G」、KDDIの「AQUOS SERIE SHV32」、ソフトバンクモバイルの「AQUOS Xx」「AQUOS CRYSTAL 2」の5機種。
NTTドコモの「AQUOS ZETA SH-03G」(左)「AQUOS EVER SH-04G」
「AQUOS ZETA SH-03G」は、省エネルギー性能が高い約5.5インチの大画面IGZO液晶を搭載し、約3日間のバッテリもちを実現した。新開発のバックライト&カラーフィルタ「S-PureLED」で、AQUOSシリーズの売りである高精細画面をより深く鮮やかな色で再現する。このほかでも、秒間210枚の撮影で世界最高のスーパースロー映像を撮影することができるハイスピードカメラや、リコーのデジタルカメラ「GR」シリーズの画質認定項目をすべてクリアした高品質の「GR certified」取得レンズ&画像処理エンジンを搭載するなど、カメラ性能も進化している。
「AQUOS EVER SH-04G」は、狭額縁デザイン「EDGEST」を採用した約5.0インチの液晶ディプレイを搭載。高音質通話サービス「VoLTE」や、おサイフケータイなど、基本性能が充実している。画面表示がOFFの状態から指をスライドするだけで画面が起動する「Sweep ON」や、直前に使用したアプリや機能を簡単に切り替えることができる「クイックランチャー」など、使い勝手の良さにこだわっている。
KDDIの「AQUOS SERIE SHV32」
「AQUOS SERIE SHV32」は、省エネ性能が高い約5.0インチの大画面IGZO液晶を搭載。約3日間のバッテリもち、色表現が鮮やかなバックライト&カラーフィルタ「S-PureLED」、世界最高のスーパースロー映像を撮影できるハイスピードカメラなど、フラッグシップモデルにふさわしい多彩な機能を搭載している。ドコモの「AQUOS ZETA SH-03G」よりは、画面サイズが一回り小さく、本体重量も約16g軽く仕上がっている。
ソフトバンクモバイルの「AQUOS Xx」(左)「AQUOS CRYSTAL 2」
約5.7インチの大画面ディスプレイ(1920×1080ドット)で迫力の映像美を楽しめる「AQUOS Xx」は、低消費電力のS-CGシリコン液晶を採用。「S-PureLED」やハイスピードカメラなど、AQUOS独自のハイスペック機能を漏れなく搭載している。
フレームレス構造の「CRYSTAL DISPLAY」を採用し、コンパクトながら約5.2インチディスプレイを搭載した「AQUOS CRYSTAL 2」は、フレームレス構造のモデルとしては初めて、防水に対応。本体を握るだけで電話の着信や時計が確認できる「グリップマジック」や、縁をなぞるだけで簡単にスクリーンショットが撮影できる「Clip Now」など、独自の機能を備えている。
従来型携帯電話の新モデルは、ドコモの「AQUOS ケータイ SG-06G」(左)、KDDIの「AQUOS K SHF32」の2機種。
ドコモの「AQUOS ケータイ SG-06G」
PCやスマホのWebサイトを閲覧できるブラウザを搭載する「AQUOS ケータイ SG-06G」は、キー全体を指でなぞり、PCのタッチパッドのような感覚で操作できる「タッチクルーザーEX」を採用。ページのスクロールやスクリーンショットも簡単に行うことができる。LINEやFacebook、TwitterなどのSNSに対応するほか、タブレット端末などとデータ連携ができるアプリ「PASSNOW」をプリインストールしている。
KDDIの「AQUOS K SHF32」
2015年春モデルで話題になったAndroid OSを搭載した従来型携帯電話=ガラホの後継機としてラインアップした「AQUOS K SHF32」は、4G LTEに対応し、従来以上に快適なインターネット環境を実現した。新たにVoLTEや最大30人と同時通話ができる音声サービス「ボイスパーティ」に対応している。約1310万画素のCMOSカメラを搭載し、スマホのような高画質の写真を撮影するための機能も充実している。