VAIOからタブレット端末、クリエイターをデスクから解放する「究極の道具」

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2015/05/22 19:33

 VAIOは、クリエイター向けの12.3インチWindows搭載タブレット端末「VAIO Z Canvas」を5月29日に発売する。価格はオープンで、ソニーストアでの税別価格は24万9800円から。

VAIO Z Canvas

 「VAIO Prototype Tablet PC」の名称で開発を進めていた機種で、開発・商品化にあたっては、イラストレーター、マンガ家、フォトグラファーなど、第一線で活躍するプロのクリエイターから意見を反映し、「クリエイターをデスクから解放し、第2の場所でプロレベルの創作を可能にする」ことを目標に、生産性や創造性を追求する作業を行う、プロのクリエイターの要求に応えられる、究極の道具を目指した。

 付属のキーボードはワイヤレス接続なので、本体の横や後ろなど、ユーザーがもっとも作業しやすい位置に置いて使える。また、スプリングとダンパー、カムによる独自のスタンド機能によって、自由に画面角度を調整できる。

 より効率的な作業を実現する機能としては、キーボードが置けないシーンで、本体だけで描画やレタッチ作業をできるよう画面にショートカットキーを表示する「ショートカットメニュー機能」や、タッチパネルを無効にしてペンだけを使えるようにすることで誤操作を防ぐ「タッチパネル無効機能」を搭載する。

 付属のデジタルスタイラスペンは、「筆圧調整ユーティリティ」によって、描き味を「硬いペン」「標準」「柔らかいペン」に簡単に切り替えられる。さらに、4点で筆圧カーブを描くことで、さらに細かい調整ができ、ユーザーの好みに合わせたペンの質感を作つくり出せる。

 このほか、独自のコア技術「Z ENGINE」を備え、小型・軽量ながら重たい作業も快適にこなせる高いレスポンスを実現した。また、液晶ディスプレイはAdobe RGBカバー率95%で、エックスライトの「ColorMunki Photo」などを利用することで、本体のみでキャリブレーションができる。

 ラインアップは、個人向け標準仕様モデルに加えて、メモリ容量やストレージ、付属キーボードの種類(日本語/英語配列)、付属ソフトウェアを好みに合わせて選べるカスタマイズドモデルを用意する。

 個人向け標準仕様モデル(VJZ12A9AAF1S)は、CPUにインテルCore i7-4770HQを採用し、タッチパネル対応12.3インチワイド・グレア液晶ディスプレイ(解像度2560×1704)、8GBのメモリ、256GBのSSDを搭載する。インターフェースは、USB3.0×2、HDMI出力×1、Mini DisplayPort×1、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠の有線LANポート×1、SDXC/SDHC/SDカードスロット、92万画素/799万画素のウェブカメラなどを備える。

 無線通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANとBluetooth 4.0。OSはWindows 8.1 Pro Update 64ビット。バッテリ駆動時間は約7.6時間。

 本体は、サイズが幅301.0×高さ13.6×奥行き213.0mmで、重さは約1210g。付属キーボードは、サイズが幅301.0×高さ4.4×奥行き213.0mmで、重さは約340g。