ハイレゾをワイヤレス再生可能なAVアンプ、自動で音場補正、Pioneerから

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2015/05/18 19:44

 オンキヨー&パイオニアは、「Pioneer」ブランドから、AVアンプ「VSA-1130」と「VSA-830」の2機種を、5月下旬に発売する。独自の自動音場補正技術「MCACC」のクラスを上げることによって、臨場感溢れるサラウンド空間を実現するとともに、デュアルバンド対応の無線LAN接続でハイレゾ音源のワイヤレス再生を楽しめるのが特徴。

「VSA-1130」(左)と「VSA-830」

 全チャンネルに192kHz/24ビットのDACを搭載し、さまざまな音源の再生に対応する。ハイパワー出力のアンプを採用し、音質の向上を実現した。本体のHDMI端子は、著作権保護技術HDCP 2.2に対応する。また、入力した4K映像信号をダイレクトに伝送する4Kパススルー機能や、HD画質のコンテンツをアップルケーリングして4K画質で楽しめる「Super Resolution」を備える。

 FLAC/WAV/AIFF/Apple losslessのハイレゾ音源(192kHz/24ビット)の再生をはじめ、マルチチャンネルコンテンツのWAV/FLAC/DSDの再生にも対応する。また、IEEE802.11a/n(5GHz)およびIEEE802.11b/g/n(2.4GHz)のデュアルバンドに対応した無線LAN接続によって、途切れにくい伝送を実現し、ハイレゾ音源をワイヤレスで楽しめる。無線LAN環境がなくてもワイヤレス再生などが可能な「Wireless Direct」や、Bluetoothにも対応する。

 このほか、iOS/Android向け専用アプリ「Start-up Navi」を使えば、スマートフォン/タブレット端末からネットワーク設定や初期設定ができる。また、直感的な操作の専用コントロールアプリ「iControlAV5」にも対応する。

 「VSA-1130」は、集音マイクによる「3次元音場補正」と、「サブウーファーEQ補正」機能による低域の再現力向上を組み合わせた高精度自動音場補正技術「MCACC Pro」を搭載し、視聴環境に左右されることなく、理想的なマルチチャンネル再生のための音場を構築できる。オーディオ信号にハイト(高さ)成分とメタデータ(位置・時間情報)を付加することによって、リアルな音の移動を再現する、最新の多次元サラウンドフォーマット「Dolby Atmos」に対応する。

 ESSテクノロジーのDAC「SABRE Premier Audio DAC(ES9006S)」と、磁束ノイズを低減する新型トランス、外部からの振動を抑える新型インシュレーターを採用し、独自の音質チューニングによって、自然で滑らかな高音質再生を実現した。税別価格は9万2000円。

 「VSA-830」は、周波数と音圧レベルの補正要素に時間軸を加え、集音マイクを使った「3次元音場補正」を行うとともに、「オートフェイズコントロールプラス」機能によって高品位なサラウンド再生を可能にする自動音場補正技術「Advanced MCACC」を搭載する。税別価格は6万円。