ソフトバンク、決算発表でアローラ氏を後継者指名、世界を舞台に第2ステージへ
ソフトバンクは5月11日、2015年3月期の決算説明会を開催し、売上高は前期比30.1%増の8兆6702億円、営業利益は前期比8.8%減の9827億円になったと発表した。説明会のなかで孫正義 代表取締役社長は、グループ全体の持ち株会社として新たに設立する「ソフトバンクグループ」の代表取締役副社長を「Googleでナンバー2として実質的に経営を切り盛りしてきた」(孫社長)ニケシュ・アローラ氏とする予定であることを表明。さらに現ソフトバンクモバイルを「ソフトバンク」に改称し、現ソフトバンクで代表取締役副社長を務める宮内謙氏を、新ソフトバンクの代表取締役社長兼CEOとすると発表した。
売上高が大幅に拡大した主な要因は、米携帯キャリア・スプリントや米携帯端末卸売事業のスーパーセルなどを買収したことによるもの。一方、営業利益の減少の理由について孫社長は「前期はガンホーやウィルコム子会社化に伴う2500億円の一時益があり、その反動。一時益分を除けば増益基調は続いている」と説明した。また親会社の所有者に帰属する純利益については、6684億円で前期比28.5%増だった。なお、配当に関しては前期と同様1株あたり年間40円とする予定。
さらに、「ソフトバンクは第2ステージに進む」と語る孫社長は、通信インフラの構築を一段落させ、本格的に世界のソフトバンクになるべく、インターネット分野への投資を加速する方針を明らかにした。「決して大企業には成り下がりたくない」(孫社長)として、同社が投資する、中国のEC最大手アリババグループやインドの大手ECスナップディールの好調をアピールしながら、世界規模での「革新的な起業家集団であり続けたい」と語った。
今回、ニケシュ・アローラ氏をソフトバンクグループの代表取締役副社長として登用することについて、記者から「実質的な後継者指名か」と問われた孫社長は「答えはYES。彼が最も重要な後継者候補。ニケシュの英文での役職は、COO&プレジデントとする予定で、上場以来初めてプレジデントを譲ることになる」と答えた。アローラ氏は「5年前に情熱のある起業家マサに出会った。世界のソフトバンクになるために、一緒にインターネット事業を拡大させていきたい」と抱負を語った。
決算内容を説明するソフトバンクの孫正義 代表取締役社長
売上高が大幅に拡大した主な要因は、米携帯キャリア・スプリントや米携帯端末卸売事業のスーパーセルなどを買収したことによるもの。一方、営業利益の減少の理由について孫社長は「前期はガンホーやウィルコム子会社化に伴う2500億円の一時益があり、その反動。一時益分を除けば増益基調は続いている」と説明した。また親会社の所有者に帰属する純利益については、6684億円で前期比28.5%増だった。なお、配当に関しては前期と同様1株あたり年間40円とする予定。
さらに、「ソフトバンクは第2ステージに進む」と語る孫社長は、通信インフラの構築を一段落させ、本格的に世界のソフトバンクになるべく、インターネット分野への投資を加速する方針を明らかにした。「決して大企業には成り下がりたくない」(孫社長)として、同社が投資する、中国のEC最大手アリババグループやインドの大手ECスナップディールの好調をアピールしながら、世界規模での「革新的な起業家集団であり続けたい」と語った。
孫社長から事実上の後継者氏名を受けたニケシュ・アローラ氏
今回、ニケシュ・アローラ氏をソフトバンクグループの代表取締役副社長として登用することについて、記者から「実質的な後継者指名か」と問われた孫社長は「答えはYES。彼が最も重要な後継者候補。ニケシュの英文での役職は、COO&プレジデントとする予定で、上場以来初めてプレジデントを譲ることになる」と答えた。アローラ氏は「5年前に情熱のある起業家マサに出会った。世界のソフトバンクになるために、一緒にインターネット事業を拡大させていきたい」と抱負を語った。