富士フイルム、最短15cmの接写に対応する24mm相当の大口径広角レンズ

ニュース

2015/04/17 20:20

 富士フイルムは、ミラーレスカメラ「Xシリーズ」対応交換レンズの新製品として、35mmフィルム換算で広角24mm、開放F値1.4の大口径短焦点レンズ「フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR」を5月21日に発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は12万円前後の見込み。

フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR

 レンズ構成は11群13枚で、非球面レンズ×2枚、ED(異常分散)レンズ×2枚を使用するとともに、歪曲収差や色収差などを効果的に補正することで、開放絞りからシャープな描写を実現する。なお、歪曲収差の抑制は、デジタルではなく光学系によって行うので、画面の隅々まで高解像な画像が得られる。

 レンズ全面に、独自の「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」コーティングを採用し、独自のナノGI(Gradient Index)コーティング技術と併用することで、斜めの入射光に対するフレアやゴーストを効果的に低減し、撮影アングルの自由度を向上した。

 遠近感を活かした広角レンズならではの描写ができ、主要な被写体をクローズアップしつつ、背景も大きく取り入れたフレーミングで撮影できる。また、フォーカス群を二つに分けて、撮影距離に応じて連動して駆動する「フローティングフォーカスシステム」の採用によって、最短撮影距離15cmでも各収差を補正した高い描写性能を実現する。

 フォーカス機能では、リアフォーカスを採用するとともに、駆動力の大きい「DCコアレスモーター」との組み合わせによって、最速で0.11秒の高速AF(オートフォーカス)を実現し、スナップやポートレートを快適に撮影できる。

 本体は、軽量・コンパクトながら、フォーカスリングには距離指標を刻印し、目測による指標を目安にしたマニュアルフォーカスによる撮影に適している。また、鏡筒各部の8か所に施したシーリングによって、防じん・防滴、ならびにマイナス10°Cの耐低温性能を備える。サイズは最大径73.4×長さ73.0mmで、重さは約375g。フィルター径は67mm。