スマートな就活生&新社会人こそWindowsタブレット!

レビュー

2015/03/06 19:31

 スマートフォンが普及し、一人一台の時代に近づいた昨今。新たな情報をチェックするのも、必要なデータを探すのもこれ一台、という人も増えてきている。しかし、いくら画面サイズが大きくなってきたといっても、情報の加工までスマートフォンで賄うのは無理がある。いまや、新社会人だけでなく就活生も矢継ぎ早に生まれる新しい情報やデータを並べ、精査して、自分にとって必要な形にとりまとめる作業が求められる時代。やはり、もう少し大きな作業スペースが欲しいところだ。だからといって高価なPCを別途購入する予算はない、という人も多いだろう。そんな人におすすめなのがレノボのWindowsタブレットだ。

「YOGA Tablet 2-8 with Windows」(左)と「YOGA Tablet 2-10 with Windows」(右)

コンパクトな8インチモデルと大画面の10インチモデル



 「YOGA Tablet 2」は、8インチ、画面解像度1920×1200ピクセルのディスプレイをもつ「YOGA Tablet 2-8 with Windows」と、10.1インチ、画面解像度1920×1200ピクセルのディスプレイをもつ「YOGA Tablet 2-10 with Windows」の2モデルがある。

 CPUはともにクアッドコアのAtom Z3745(1.33GHz)を搭載。スリープ状態からの復帰、アプリの起動、インターネットブラウザの操作から文字入力までスピーディでストレスは感じない。

 なお「YOGA Tablet 2-10 with Windows」は、LTE回線が使えるモデルも用意するが、「YOGA Tablet 2-8 with Windows」であってもスマートフォンのテザリング機能を使えば電車やバスでの移動中も、外食時もインターネットに接続することが可能だ。

10インチモデルのほうが二回りほど大きくオフィスワーク向き。8インチモデルはブラウジングが主なユーザーに向いている

 大学生の立場だとレポート作成にWord、グラフ作成にExcelが欠かせない。さらに社会人になると、プレゼンテーションの資料作成にPowerPointが必要になってくる。Androidや他のOSでもこれらのデータ作成は行えるが、本来のWord、Excel、PowerPointがもつ機能をすべて使うことはできない。しかしWindows OSを搭載したタブレット端末なら、フルスペックのMicrosoft Officeを使うことができる。

 ホビー用途としてもWindowsタブレットはすぐれている。Windowsはメジャータイトルからインディーズゲームまで数多の作品がリリースされてきたプラットフォームだし、Flashを駆使したブラウザゲームも難なくプレイできる。

 だからといってどんなWindows OSを搭載したタブレットでもいいという訳ではない。家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で、Windowsタブレットのメーカー別販売台数シェアを見たところ、直近の2015年1月でレノボが1位。多くのユーザーが認めたそのヒミツに迫ってみよう。

就活生にピッタリな「YOGA Tablet 2-8 with Windows」



 日々多くの荷物とともに持ち運び、さらに情報閲覧が用途の中心なら、やや小ぶりながらもこれがベストサイズでは、と感じるのが「YOGA Tablet 2-8 with Windows」だ。本格的なPCのディスプレイと同等の画面解像度で、PC向けのウェブサイトにアクセスしても、大きなストレスなく閲覧できる。約426gと比較的軽量で、片手で持っても疲れにくい。

左サイドにはボリュームボタン、電源ボタン、microUSBコネクタが備わる

右サイドにはイヤフォンジャック、Windowsボタンが備わる

 バッテリの駆動時間は最大約15時間と非常にタフ。ゲームなどマシンに負荷のかかるアプリを多用したとしても、一日中安心して使い続けられるだろう。YouTubeなどで動画を閲覧する際も、8インチというサイズなら、小さなスマートフォンの画面で観るよりも、臨場感あふれる映像が楽しめる。

一辺の膨らんでいるシリンダー部分を握って回すと、内蔵スタンド部が露出し、自立できる

 ホールド、スタンド、チルト、ハングと四つのポジションにセットできるスタンドも面白い。ほかのタブレット端末にはない構造で、アクセサリなど使用しなくても、さまざまな場面で利用でき便利だ。

チルトスタイルはソフトウェアキーボードでの文字入力および、指先でのメモ書き・イラスト描きに最適

 「YOGA Tablet 2-8 with Windows」で文字を入力するときはチルトスタイルにするといい。絶妙な角度がつくから手首に負担がかからず、楽に入力できる。またオプションのBluetoothキーボードを使えば、8インチのコンパクトなモバイルPC環境が構築できる。

 また、8インチ程度の画面の大きさがあれば、ウェブ上の入力フォームに記入するような作業にも十分利用できる。就活生なら、エントリーシートの登録で便利に活用できそうだ。レスポンスの高さも相まって、短時間でより多くの企業にアプローチすることも可能。就活シーズンともなると多くの利用者で混み合うキャンパス内のPCに並ばなくても済むのはうれしい。このマルチなメリットが3万円で購入できるとは、いい時代になったものだ。

新社会人にマストなYOGA Tablet 2-10 with Windows



 対して「YOGA Tablet 2-10 with Windows」は、よりオフィスワークに適した設計になっている。本体カバーを兼ねたBluetoothキーボードが付属するというのが大きい。メール、報告書にプレゼンデータの作成など、文字入力の機会が多い社会人にとっては、ハードウェアキーボードは必須。入力効率が格段にアップする。さらにカバーを閉じると自動的にスリープ状態に移行するので、いちいち電源ボタンを押す必要がない。もちろん、使わないときにはカバーにもなるので画面を傷から守ることもできる。

「YOGA Tablet 2-10 with Windows」には専用のBluetoothキーボードカバーが付属する

 バッテリの駆動時間はなんと約18時間。仕事で丸一日余裕で使える容量を備えている。microHDMI端子の存在もポイント。プレゼンテーション資料をプロジェクターで大きく映し出したいときに効果を発揮する。

 解像度こそ「YOGA Tablet 2-8 with Windows」と同じだが、画面サイズが大きいので、電子書籍や電子マニュアルを見る際も一覧性に優れている。当然、PDFで配布された資料の確認もしやすく、印刷する頻度は格段に少なくなるだろう。ペーパーレス時代にピッタリのタブレットだ。

 2モデルともMicrosoft Office Home and Businessをプリインストールしている点にも注目したい。フルスペックのMicrosoft Officeが使えるWindowsタブレットならではの利点を活かし「YOGA Tablet 2」なら入手したその場からWord、Excel、PowerPoint、そしてOneNote、Outlookが使えるのだ。

「YOGA Tablet 2-8 with Windows」も「YOGA Tablet 2-10 with Windows」も、片手で保持しやすい

 もちろん「YOGA Tablet 2-8 with Windows」をビジネス用途で使ってもかまわない。文書を作成する機会が少ない部署に配属されたのであれば、ハードウェアキーボードがなくてもよりコンパクトで軽量な「YOGA Tablet 2-8 with Windows」のメリットが光ってくる。逆に、さまざまなビジネス文書をタブレットで書きたいという人は、Bluetoothキーボードカバー付きの「YOGA Tablet 2-10 with Windows」をチョイスしたほうがいい。自分の環境、ライフスタイルに合わせて最適な「YOGA Tablet 2」を選んでほしい。(フリーライター・武者良太)