タマゴ型吊り下げスピーカー、ハイレゾ対応で、日立マクセルから

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2015/02/17 16:09

 日立マクセルは2月16日、ハイレゾ音源の再生に対応した吊り下げて使用するタマゴ型「フローティングスピーカーシステム」(MXSP-TGS10BK)を発売した。価格はオープンで、税別の実勢価格は20万円前後。

フローティングスピーカーシステム

 NHLab.とビフレステックとの協力によって開発したハイレゾ対応のスピーカーシステム。音楽ホールでの集音用吊りマイクロホンをヒントに、スピーカーを専用スタンドで吊り下げることで、台の上などに設置した場合に伝わる振動の影響を大幅に低減し、よりピュアなサウンドを得られる。専用スタンドは設置場所を選ばず、スピーカーを吊り下げるバンドには、本体への不要な振動を低減する天然素材の牛革を採用した。

 再生周波数特性は70~40000Hzで、1基のスピーカーユニットで低音から高音までをカバー。とりわけ楽器やボーカルを自然に再現する。スピーカーには、NHLab.代表の中島平太郎氏と、ビフレステックが開発したタマゴ型の小型フルレンジスピーカーを採用し、独特の形状によってボーカル再生では人が歌っているようなリアルな音場を醸し出す。また、コーナーでの不要な反射音や内部での定在波(共振)の発生を抑え、クリアな再生音を実現している。

 このほか、スピーカー本体のエッジをキャビネット内部に入れ、振動板とキャビネット間の細い隙間や、フラッシュサーフェース、シングルダイアフラムによって音波の乱れを防ぎ、凹凸やコーナー部のない曲面が不要な付帯音の発生を防ぐ。さらに、スピーカーの振動板には東京大学とアドバンスト・ソフトマテリアルズ、日産自動車が共同開発した環動高分子材料をベースにしたコーティング材料「Sound Tuning Varnish(STV)」を塗布している。

 スピーカーと専用スタンドが2台付属する。サイズは、スピーカー本体が幅140×高さ200×奥行き140mm、専用スタンドが幅170×高さ380×奥行き170mm。スピーカーと専用スタンドを合わせた、1台あたりの重さは約1150g。