<地域No.1店舗の売れる秘訣・エディオン港北センター南店>ファミリーが楽しめる店づくり テナント出店の利点を生かす
神奈川県横浜市・都筑区のエディオン港北センター南店は、神奈川県全域から来訪者があるホームセンターコーナン港北センター南店にテナント出店している利点を生かして、子ども連れのファミリーを取り込んでいる。子どもと親が楽しみながら買い物ができる店づくりで、4Kテレビなど話題の商品がよく売れている。玩具やゲーム関連商品なども人気で、エディオンのなかでは神奈川県でファミリー層を獲得する店と位置づけられている。
エディオン港北センター南店
店舗データ
住所 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央53-1
コーナン港北センター南モール
オープン日 2008年2月29日
売り場面積 約4630m2
従業員数 約50人
1965年に横浜市が発表した大規模な都市計画「横浜市六大事業」に端を発し、街の整備が進むのが都筑区を中心とする港北ニュータウンだ。この地域は、横浜市営地下鉄ブルーラインが停まるセンター南駅やセンター北駅などがあり、新横浜駅や横浜駅などへのアクセスが抜群で、首都圏に勤める会社員が家を構えるのに最適なベッドタウンとして発展してきた。センター南駅、センター北駅ともに駅前には複合商業施設などが建ち並び、買い物エリアとして定着している。大規模な駐車場を完備する複合商業施設が多く、神奈川全域から多くの人がクルマで訪れる。
複合商業施設の一つ、センター南駅の近くにあるホームセンターコーナン港北センター南店は、30~40代で幼児や小学生の子どもを抱えるファミリーがよく訪れる。センター内には、スポーツ用品チェーンのスポーツオーソリティをはじめ、子ども服チェーンの西松屋、ファッション関連アウトレットショップのオフハウス、生活雑貨を販売する100円ショップのセリアなどがある。そのなかに、エディオン港北センター南店が出店している。
ホームセンターコーナン港北センター南店のすぐ近くには、複合商業施設として競合するルララこうほくがあり、ヤマダ電機テックランドNew港北センター本店が出店している。複合施設内という同じようなスタイルなので、エディオン港北センター南店にとっては、来店者からヤマダ電機テックランドNew港北センター本店と、さまざまな点で比較されることが多い。しかし、佐藤雄一店長は、「ホームセンターコーナン港北センター南店内の他のテナントさんとの相乗効果を発揮して、ひいきにしていただくお客様を確保している」と、自信をみせている。
ホームセンターコーナン港北センター南店にテナント出店している利点について、佐藤店長は「例えば、スポーツオーソリティさんでアウトドア関連商品を購入したお客様が、当店にいらっしゃって防水性能にすぐれたデジタルカメラを購入したり、西松屋さんで子どもの洋服を購入したお客様がオモチャを購入するなどというケースがけっこうある」と説明する。複数の店が建ち並び、他のテナントに関連した商品が売れる点が大きなメリットというわけだ。
エディオン港北センター南店への来店が目的ではなかった来訪者がついでに立ち寄るというケースが多いことから、売り場は1フロアで約4630m2という広さを生かし、棚を低くするなどして、入口から一目で商品がどこに置いてあるかがわかるようにしている。これは、充実した品揃えをアピールすることにもつながっており、「当店にくれば何でも揃うことを認めてもらえれば、時間の都合などで、当店での滞在時間が少なかったとしても、次回は当店を目的に来店してもらえるはず」と、佐藤店長は捉えている。
エディオン港北センター南店への来店を目的とするお客様の滞在時間を長くするために行っているのは、イベントだ。佐藤店長は、「週末には、調理家電で実演会を開催している」という。また、イベントとまではいかないが、デモンストレーションの充実に取り組んでおり、「4Kテレビと2Kテレビを比較するデモを実施したところ、よく売れるようになった」とのことだ。
港北ニュータウンでは、マンションや戸建ての建設が進んでいる一方で、多くの中古物件が売りに出されている。特徴的なのは、リフォームせずに販売されている物件が多いことだ。購入者からは、「どこにリフォームを依頼すればいいのかがわからないという声をよく聞く。当店でリフォームコーナーを設けているほか、相談を受け付けていることをお伝えすると、必ずといっていいほど、受注につながる」と、佐藤店長は満足げだ。また、リフォーム案件を増やすために「トイレは便座を最新のものに取り替えるだけでも大幅な節水につながる。ほかの商材で接客している際、お客様のご自宅のこともうかがって、リフォームがエコにつながることを提案している」という。
スタッフはベテランが多く、1フロア構成の利点を生かして、「さまざまなアイテムをわかりやすく説明できるスタッフが多い」と、佐藤店長は自信をみせる。定評のあるエディオンの接客スタイルを実践していることが、エディオン港北センター南店の強みになっている。
愛知・三河や静岡・菊川などの店舗勤務を経験し、2014年4月にエディオン港北センター南店の店長に就任した。
郊外店の経験が長く、今回は駅前のショッピングエリア内での出店で、「独立店よりも来店者が多いので、いかに当店への来店を誘導できるかがカギを握る」と捉えている。「他のテナントさんと相乗効果を発揮できることは、お客様を増やす大きな要因。積極的にコミュニケーションをとっている」。ただ、「独立店でもテナント出店でも、お客様への接客については同じ。展示品が見やすい店づくり、充実した品揃え、質の高い接客などが揃って初めて、お客様は来店してくださる」と断言する。
※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2014年12月22・29日付 vol.1560より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは
エディオン港北センター南店
店舗データ
住所 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央53-1
コーナン港北センター南モール
オープン日 2008年2月29日
売り場面積 約4630m2
従業員数 約50人
開発が進む港北ニュータウン 駅前のホームセンターに出店
1965年に横浜市が発表した大規模な都市計画「横浜市六大事業」に端を発し、街の整備が進むのが都筑区を中心とする港北ニュータウンだ。この地域は、横浜市営地下鉄ブルーラインが停まるセンター南駅やセンター北駅などがあり、新横浜駅や横浜駅などへのアクセスが抜群で、首都圏に勤める会社員が家を構えるのに最適なベッドタウンとして発展してきた。センター南駅、センター北駅ともに駅前には複合商業施設などが建ち並び、買い物エリアとして定着している。大規模な駐車場を完備する複合商業施設が多く、神奈川全域から多くの人がクルマで訪れる。
複合商業施設の一つ、センター南駅の近くにあるホームセンターコーナン港北センター南店は、30~40代で幼児や小学生の子どもを抱えるファミリーがよく訪れる。センター内には、スポーツ用品チェーンのスポーツオーソリティをはじめ、子ども服チェーンの西松屋、ファッション関連アウトレットショップのオフハウス、生活雑貨を販売する100円ショップのセリアなどがある。そのなかに、エディオン港北センター南店が出店している。
エディオン港北センター南店はファミリーの来店が多いホームセンターコーナン港北センター南店内に出店している
ホームセンターコーナン港北センター南店の近くにあるルララこうほくには、ヤマダ電機テックランドNew港北センター本店が店舗を構えている
ホームセンターコーナン港北センター南店のすぐ近くには、複合商業施設として競合するルララこうほくがあり、ヤマダ電機テックランドNew港北センター本店が出店している。複合施設内という同じようなスタイルなので、エディオン港北センター南店にとっては、来店者からヤマダ電機テックランドNew港北センター本店と、さまざまな点で比較されることが多い。しかし、佐藤雄一店長は、「ホームセンターコーナン港北センター南店内の他のテナントさんとの相乗効果を発揮して、ひいきにしていただくお客様を確保している」と、自信をみせている。
実演会など週末にイベントを開催 エコ実現の提案でリフォームを受注
ホームセンターコーナン港北センター南店にテナント出店している利点について、佐藤店長は「例えば、スポーツオーソリティさんでアウトドア関連商品を購入したお客様が、当店にいらっしゃって防水性能にすぐれたデジタルカメラを購入したり、西松屋さんで子どもの洋服を購入したお客様がオモチャを購入するなどというケースがけっこうある」と説明する。複数の店が建ち並び、他のテナントに関連した商品が売れる点が大きなメリットというわけだ。
西松屋さんで子どもの洋服を購入したお客様がオモチャを購入する
エディオン港北センター南店への来店が目的ではなかった来訪者がついでに立ち寄るというケースが多いことから、売り場は1フロアで約4630m2という広さを生かし、棚を低くするなどして、入口から一目で商品がどこに置いてあるかがわかるようにしている。これは、充実した品揃えをアピールすることにもつながっており、「当店にくれば何でも揃うことを認めてもらえれば、時間の都合などで、当店での滞在時間が少なかったとしても、次回は当店を目的に来店してもらえるはず」と、佐藤店長は捉えている。
エディオン港北センター南店への来店を目的とするお客様の滞在時間を長くするために行っているのは、イベントだ。佐藤店長は、「週末には、調理家電で実演会を開催している」という。また、イベントとまではいかないが、デモンストレーションの充実に取り組んでおり、「4Kテレビと2Kテレビを比較するデモを実施したところ、よく売れるようになった」とのことだ。
週末には、調理家電で実演会を開催している
4Kテレビと2Kテレビを比較するデモを実施したところ、よく売れるようになった
港北ニュータウンでは、マンションや戸建ての建設が進んでいる一方で、多くの中古物件が売りに出されている。特徴的なのは、リフォームせずに販売されている物件が多いことだ。購入者からは、「どこにリフォームを依頼すればいいのかがわからないという声をよく聞く。当店でリフォームコーナーを設けているほか、相談を受け付けていることをお伝えすると、必ずといっていいほど、受注につながる」と、佐藤店長は満足げだ。また、リフォーム案件を増やすために「トイレは便座を最新のものに取り替えるだけでも大幅な節水につながる。ほかの商材で接客している際、お客様のご自宅のこともうかがって、リフォームがエコにつながることを提案している」という。
リフォームコーナーを設けている
スタッフはベテランが多く、1フロア構成の利点を生かして、「さまざまなアイテムをわかりやすく説明できるスタッフが多い」と、佐藤店長は自信をみせる。定評のあるエディオンの接客スタイルを実践していることが、エディオン港北センター南店の強みになっている。
店長が語る人気の理由――佐藤雄一 店長
愛知・三河や静岡・菊川などの店舗勤務を経験し、2014年4月にエディオン港北センター南店の店長に就任した。
郊外店の経験が長く、今回は駅前のショッピングエリア内での出店で、「独立店よりも来店者が多いので、いかに当店への来店を誘導できるかがカギを握る」と捉えている。「他のテナントさんと相乗効果を発揮できることは、お客様を増やす大きな要因。積極的にコミュニケーションをとっている」。ただ、「独立店でもテナント出店でも、お客様への接客については同じ。展示品が見やすい店づくり、充実した品揃え、質の高い接客などが揃って初めて、お客様は来店してくださる」と断言する。
■人気の理由
・他のテナント店との相乗効果を発揮
・商品の展示場所が一目でわかるレイアウト
・イベントの実施で来店者を飽きさせない取り組み
・他のテナント店との相乗効果を発揮
・商品の展示場所が一目でわかるレイアウト
・イベントの実施で来店者を飽きさせない取り組み
※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2014年12月22・29日付 vol.1560より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは