SCEJAが「PS Awards 2014」を発表、今年の人気タイトルや20年間の思い出のタイトルも

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2014/12/04 19:51

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は、12月3日、ゲーム機「PlayStation」関連のタイトルを表彰するイベント「PlayStation Awards 2014」を開催し、受賞タイトルの発表と表彰を行った。

受賞メーカーが一堂に会する

 1994年12月3日に初代「PlayStation」が登場して以降、毎年開催している「PlayStation Awards」。その年にユーザーから高い支持を得たタイトルや、累計出荷枚数・ダウンロード数が多かったタイトルを表彰している。

 今年は、「PlayStation」の誕生から20年という節目の年。20周年記念として、過去19回の「PlayStation Awards」で「Platinum Prize」「Gold Prize」を受賞したタイトルのなかから、ユーザーの投票で5タイトルを選出する「20周年記念ユーザーズチョイス賞」も発表した。

 冒頭、SCEJAの盛田厚プレジデントが、「今年の『PlayStation Awards』は、20年のゲーム愛をもち続けてくれた皆さまに感謝の気持ちを込めて贈る。また、最新の『PlayStation 4』は、国内で100を超えるタイトルをリリースしているが、12月から来年にかけて、ラインアップを増やしていく。『PlayStation』ならではのエンタテインメント体験の提供に、これからも尽力していく」と挨拶。 

開会の挨拶をするSCEJAの盛田厚プレジデント

今年ユーザーが選んだ10タイトルを発表



 ユーザーからの高い支持を得たタイトルを表彰する「ユーザーズチョイス賞」には、10タイトルが選出された。2013年11月1日~2014年10月31日の間に、日本を含むアジア地域で発売・配信したタイトルのうち、ユーザーからの投票数上位10のタイトルが選ばれた。 

「ユーザーズチョイス賞」の受賞者

 受賞したのは、「バトルフィールド 4」「アサシン クリード4 ブラックフラッグ」「METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES」「inFAMOUS Second Son」「ウォッチドッグス」「The Last of Us Remastered」「Destiny」「英雄伝説 閃の軌跡II」「FIFA 15」「サイコブレイク」。

ユーザーズチョイス賞
タイトル名 フォーマット 発売元 発売日
バトルフィールド 4 PS4/PS3 エレクトロニック・アーツ 2013/11/7
アサシン クリード4 ブラックフラッグ PS4/PS3 ユービーアイソフト 2013/11/28
METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROES PS4/PS3 コナミデジタルエンタテインメント 2014/3/20
inFAMOUS Second Son PS4 ソニー・コンピュータエンタテインメント 2014/5/22
ウォッチドッグス PS4/PS3 ユービーアイソフト 2014/6/26
The Last of Us Remastered PS4 ソニー・コンピュータエンタテインメント 2014/8/21
Destiny PS4/PS3 ソニー・コンピュータエンタテインメント 2014/9/11
英雄伝説 閃の軌跡II PS Vita /PS3 日本ファルコム 2014/9/25
FIFA 15 PS4/ PS Vita/PS3 エレクトロニック・アーツ 2014/10/9
サイコブレイク PS4/PS3 ベセスダ・ソフトワークス 2014/10/23

「Gold Prize」は7タイトルが受賞



 累計出荷枚数・ダウンロード枚数が多かったタイトルには「Platinum Prize」「Gold Prize」が贈られる。今回、合計100万本以上のタイトルに贈る「Platinum Prize」は該当タイトルがなかったが、50万以上の「Gold Prize」には、7タイトルが選ばれた。

 受賞したのは、「実況パワフルプロ野球2013」「バトルフィールド 4」「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014」「GOD EATER 2」「グランツーリスモ6」「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」「METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES」。「バトルフィールド 4」と「METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES」は、ユーザーズチョイス賞とダブル受賞だった。

Gold Prize
タイトル名 フォーマット 発売元 発売日
実況パワフルプロ野球2013 PS3/PS Vita/PSP コナミデジタルエンタテインメント 2013/10/24
バトルフィールド 4 PS4/PS3 エレクトロニック・アーツ 2013/11/7
ワールドサッカー ウイニングイレブン 2014 PS3/PSP コナミデジタルエンタテインメント 2013/11/14
GOD EATER 2(ゴッドイーター2) PS Vita/PSP バンダイナムコゲームス 2013/11/14
グランツーリスモ6 PS3 ソニー・コンピュータエンタテインメント 2013/12/5
FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster PS3/PS Vita スクウェア・エニックス 2013/12/26
METAL GEAR SOLID Ⅴ: GROUND ZEROES PS4/PS3 コナミデジタルエンタテインメント 2014/3/20

 「バトルフィールド 4」の開発者代表として、エレクトロニック・アーツの厚地陽子日本パブリッシング シニアプロダクトマネージャーが登壇し、「我々にとって、大きな意味のある賞。ファンの方々にお礼を申し上げます」と喜びを語った。 

喜びを語るエレクトロニック・アーツの厚地陽子シニアプロダクトマネージャー

 開発元・DICEのプロデューサーからのビデオメッセージも届き、「私たちにとって『バトルフィールド』は自信作。今後もコミュニティの皆さんとともに、ゲームバランスや、さまざまな改善に積極的に取り組んでいく」とコメントした。

 「METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES」の開発者代表、小島プロダクションの監督でもあるコナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫エグゼクティブコンテンツオフィサーは、「『METAL GEAR』は、27年前にPC向けとして発売したが、そのときは知る人ぞ知るカルトなタイトルだった。1998年に『PlayStation』用の『METAL GEAR SOLID』を発売したのをきっかけに、世界でブレイクした。『PlayStation』のおかげで、いまの『METAL GEAR SOLID』ブランドがある。『GROUND ZEROES』の本編である『PHANTOM PAIN』も期待を裏切らないものにしたい」と話した。 

「『PlayStation』のおかげで、いまの『METAL GEAR SOLID』ブランドがある」と話すコナミデジタルエンタテインメントの小島エグゼクティブコンテンツオフィサー

「PlayStation」の20年の歴史を彩る思い出深いタイトルたち



 「20周年記念ユーザーズチョイス賞」の発表の際には、「PlayStation」の生みの親として知られる久夛良木健さんが、「20周年ということで、ぜひユーザーの皆さんに、この20年間で最も心に残るタイトルを選んでいただいて、そのタイトルを表彰したい」と、この賞が生まれた経緯を説明した。 

「PlayStation」の生みの親、久夛良木健さん

 受賞したのは、「FINAL FANTASY VII」「FINAL FANTASY X」「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」「モンスターハンターポータブル 2nd G」「グランド・セフト・オートV」の五つ。

20周年記念ユーザーズチョイス賞
タイトル名 フォーマット 発売元 発売日
FINAL FANTASY VII PS スクウェア・エニックス 1997/1/31
FINAL FANTASY X PS2 スクウェア・エニックス 2001/7/19
METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER PS2 コナミデジタルエンタテインメント 2004/12/16
モンスターハンターポータブル 2nd G PSP カプコン 2008/3/27
グランド・セフト・オートV PS3 ロックスター・ゲームス 2013/10/10

 「FINAL FANTASY VII」「FINAL FANTASY X」の開発者として、「VII」ではディレクターを、「FFX」ではプロデューサーを務めたスクウェア・エニックスの北瀬佳範ディレクターが登場。「それぞれ『PlayStation』『PlayStation2』で発売する最初のタイトルだった。開発キットが届いたとき、新しいハードに誰よりも早く触れることができる感動で、開発者のテンションが高まった。そのテンションがユーザーに伝わり、長い間支持されたのでは、と思う。これからも長く支持される作品をつくっていきたい」と、当時を振り返りながら話した。 

「FINAL FANTASY VII/X」を生み出したスクウェア・エニックスの北瀬佳範ディレクター

 「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」の開発者であるコナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫エグゼクティブコンテンツオフィサーは、「『METAL GEAR SOLID 3』は10年前のタイトル。ゲームは時代とともに進んでいくので、人の記憶に残らない、通り過ぎていくものだと思っていた。それが今回、10年たっても覚えていてくれることが証明された。私自身が一番驚いている。30周年のときにもう一度選んでいただけるよう、これからも頑張っていく」と、抱負を語った。 

プレステ30周年に向けて頑張ると語るコナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫エグゼクティブコンテンツオフィサー

 「モンスターハンターポータブル 2nd G」の開発者として、カプコンの辻本良三執行役員が挨拶を。「『2nd G』は6年前に発売したタイトル。開発に携わったスタッフは、20年前はゲーム業界に入る前の一ユーザーだった。それが20周年の記念すべきステージに立たせていただいているのはうれしい。前作で『PSP』の性能を使い切ったと思っていたが、SCEの協力によってさらに性能を引き出すことができた。そうして開発した『2nd G』が選ばれたことがうれしい」と受賞の喜びを語った。

「『PSP』の性能を引き出すことができた」と語るカプコンの辻本良三執行役員