イオン、「イオンスマホ」第四弾は富士通「ARROWS M01」、端末代込みで月額2880円

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2014/11/28 18:08

 イオンは、富士通製SIMロックフリースマートフォンとビッグローブのLTE対応通信プランをセットにした「イオンスマホ」の第四弾「ARROWS M01」を、12月5日に発売する。本体価格と、ビッグローブが提供する音声通話・データ通信を組み合わせた利用料を合わせて、税別月額2880円で利用できる。

「イオンモバイル」シリーズが拡大

 11月27日、東京・東品川のイオン品川シーサイド店デジタル売り場で開かれた発表会で、イオンリテールの住居余暇商品企画本部デジタル事業開発部の橋本昌一部長は、「これまで発売した『イオンスマホ』は、50代以上のアクティブな世代が主なユーザーになった。第四弾は、格安の料金で提供するとともに、この50代以上の中心ユーザーから要望の多かった防水機能や長時間バッテリといった機能を搭載した」と「ARROWS M01」を紹介した。

イオンリテール住居余暇商品企画本部デジタル事業開発部の橋本昌一部長

 「ARROWS M01」は、「イオンスマホ」ユーザーから非常に多くの要望があった待望の日本製モデル。「らくらくスマホ」シリーズなどで50代以上のユーザーから信頼の厚い富士通製で、4.5インチ(解像度1280×720)の有機ELディスプレイ、OSにAndroid 4.4を搭載する。サイズは約幅68.0×高さ138.0×奥行き10.9mmで、重さは約153g。IPX5/8の防水・防じん機能をもち、最大通信速度下り150MbpsのLTE通信に対応する。

「イオンスマホ」第四弾の富士通「ARROWS M01」

 従来型携帯電話と同じような操作感で扱うことができる独自のインターフェース「シンプルホーム」や最大待受時間700時間(LTE通信時)の2500mAh大容量バッテリ、高視野角で輝度の高い有機ELディスプレイ、日本語入力システム「ATOK」などを搭載し、初めてスマートフォンをもつ人でも使いやすい。

ホーム画面(左)はよく使う項目がひと目で視認でき、画面下部のアプリリアイコンは入替えができる。「MENU」)をタップした後の画面(右)も非常に見やすい

 主要ユーザー層が要望していた高機能を実現する一方で、ニーズの少ないワンセグや赤外線通信機能を削ぎ落とすことで、リーズナブルな価格を実現。税込みの月額料金2880円は、端末代込みの料金だ。この料金に、20円/30秒の通話料やオプション料金が加わる。

 端末価格は税別月額1530円×24回払い(総額3万6720円)。このほかに月ごとの基本料が税別で1350円で、合計は2880円。月間の高速通信容量制限を1GBにする代わりに、基本料を抑えた。メインユーザーは、ブラウジングやメール、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの利用が多く、動画視聴やオンラインゲームなどの利用率は低い。そのため高速・大容量のデータ通信プランは不要なことが多く、格安に抑えた利用料金は、主要ユーザーの利用実態に見合ったものだ。

 また、多くの通信キャリアが提供しているスマートフォンの端末代と基本料を組み合わせた料金プランは、契約期間を設けて期間中に解約することができないことが多いが、「イオンスマホ」は解約料が不要で、最低利用期間の設定もない。端末代さえ全額支払えば、いつでも解約することができる。

格安で使える「イオンモバイル」シリーズを拡充



 発表会では、「イオンスマホ」に続くSIMフリーの情報通信端末として、マウスコンピューター製の「タブレットパソコン」も発表した。スマートフォン同様、イオン独自の「端末代+データ通信サービス」の定額プラン「IIJmio ウェルカムパック for イオン」は、インターネットイニシアティブ(IIJmio)のSIMがセットになったプランで、税別月額料金3580円で利用できる。端末だけの購入もでき、税別価格は6万4320円。限定5000台で、12月中旬に発売する。

「タブレットパソコン」のキーボード付きカバーは2色から選択できる

 端末は、CPUにインテルAtom Z3735Fクアッドコアプロセッサ(1.33GHz)を採用し、10.1インチのマルチタッチ液晶、2GBのメモリ、64GBのSSDを搭載。OSはWindows 8.1 With Bing 32ビットで、Microsoft Office Home and Business 2013が付属する。「IIJmio ウェルカムパック for イオン」は、LTE回線が使えて最大通信速度は下り75Mbps。1か月の通信容量が2GBを超えると、通信速度に制限がかかる。ただし契約月から2年間は、特典で月間3GBまでLTE通信を利用することができる。

「タブレットパソコン」のインターフェース。SIMカードスロット、USB、Micro USB、HDMI、イヤホンジャックなど、タブレット端末としては豊富なインターフェースを搭載

 本体はキーボードつきのカバーに装着することでモバイルPCのように使用でき、本体をワンタッチで外すとタブレット端末になる。本体・キーボードつきカバーの接続には面倒なワイヤレス設定が不要で、SIMカードを差すだけでインターネットに接続できる。また、24時間365日の電話サポート窓口を設け、PCや通信サービスにくわしくない人も安心して利用できる環境を提供する。

 一般的に、キーボードつきのタブレット端末は、ほとんどがMicro USB(USB Micro-Bタイプ)のコネクタしかないが、「タブレットパソコン」はフル規格のUSB(Aタイプ)コネクタを搭載し、一般的なノートPCのような拡張性を生かした使い方ができる。オフィスソフトやUSBコネクタを備えた端末は、多くのユーザーがさまざまなシーンで利用することができる仕様だ。

 イオンは、今後「イオンスマホ」に加え、「タブレットパソコン」やモバイルWi-Fiルータ、通信サービスなど商品を「イオンモバイル」シリーズとして拡充していく。リーズナブルな通信サービスとともに、「スマートフォンでママ友とSNSを楽しみたい」「タブレットで孫の写真を大きく見たい」など、ユーザーの期待に応える「イオンモバイル」を通して、気軽で便利なデジタルライフを提案していく。