史上最高クラスのSIMフリースマートフォン登場 「Ascend Mate 7」を徹底解剖
モバイル基地局のビジネスで世界的なシェアを誇るファーウェイは、自社ブランドによるコンシューマ向けモバイル端末の展開にも力を入れている。今年9月にドイツ・ベルリンで開催した展示会、IFA2014に合わせて実施した発表会では、Androidスマートフォンのフラッグシップモデル「Ascend Mate 7」がベールを脱いで大いに注目を集めた。この「Ascend Mate 7」、日本市場でもSIMフリー端末としての発売が決まり、10月6日にCEATECの会場で新製品発表会が行われた。ファーウェイが自信を持って送り出す「Ascend Mate 7」の魅力を、全方位からチェックした。
12月以降に発売する「Ascend Mate 7」は、OSにAndroid 4.4を採用。2GBのメモリと16GBの内蔵ストレージを備える。カラーはムーンライト・シルバーとオブシディアン・ブラックの2色。
ディスプレイは6インチで、解像度はフルHD。インセル型のタッチパネルを採用し、画面の視認性を高めながらも薄型化を追求した。さらに、ジャパンディスプレイが開発した最新の「IPS-NEO」技術による液晶パネルを世界で初めて搭載。コントラスト比は1500対1で、より引き締まった黒色を再現する。従来のIPS方式のディスプレイよりも透過性が上がり、消費電力を抑える効果もある。
ファーウェイのグループ企業であるハイシリコンが開発するオクタコアSoC「KIRIN 925」を採用。big.LITTLE構成のプロセッサで、1.8GHzのARM Cortex-A15のコアを4基と、1.3GHzのCortex-A7の1.3GHzのコアを4基組み合わせて構成したオクタコア(8コア)のハイパフォーマンス仕様だ。
アプリによって、メインで動作するコアを動的に切り替えることができる。例えば、使う機会の多い標準的なアプリを起動する際には、バッテリの消費を低く抑えるA7コアを、3Dゲームなど処理の負荷が高いアプリはA15コアをメインに動かすことで、全体のパフォーマンスを賢くコントロールしながらサクサクとした動作を実現する。一つのコアの稼働率が85~95%を超えると、自動的に新しいコアが起動するという消費電力を低く抑える賢い機能を備えた。
LTE通信は、LTE-Advancedカテゴリ6対応のモデムチップを内蔵。将来は、複数のLTEの電波を束ねて、下り最大300Mbpsの高速通信を実現するキャリアアグリゲーション技術にも対応する。SIMスロットは、左側面に備え、付属の専用ピンを使ってSIMカードトレーを引き出すことができる。
6インチディスプレイで7.9mmと薄いだけでも驚きだが、このボディに4100mAhという8インチのタブレット端末並みの大容量バッテリを内蔵していることにも注目したい。一度のフル充電で、2日間以上の連続使用が可能だという。実際に、インターネット、カメラによる撮影、ウェブ動画の視聴、メール、Twitterなどを普通の頻度で使いながら、丸々2日間は充電せずに使うことができた。
さらに、バッテリを長もちさせたいときは、ファーウェイ独自の省電力モードを活用すればいい。設定から、「ノーマル」「スマート」「超省電力」のいずれかを選択できる。「超省電力モード」では、基本的な通話とメッセージ機能だけに用途が制限されるが、「ノーマルモード」に比べておよそ2倍のバッテリライフを確保できる。緊急時など、バッテリを節約したいときには必須の機能だ。
セキュリティは、ワンタッチ指紋認証に焦点をあてたい。いまは多くのハイエンドスマートフォンが指紋認証によるロック解除の機能を搭載しているが、背面のカメラユニット直下にあるセンサは、とにかく読取り精度が抜群。センサの部分にわずかにタッチしただけで、すばやくロックが解除される。
iPhone 5sの指紋認証を使っていると、少し濡れた指だと読み取ってくれないことがあるが、「Ascend Mate 7」は指先が多少濡れていても正確に反応する。雨の日やキッチンで水仕事をしているときも、ストレスなくスマートフォンが使えてよさそうだ。
直感的な操作性を追求した独自のユーザーインターフェース「Emotion UI」はファーウェイのモバイル端末に共通する特徴だ。最新バージョンの「3.0」には、大型スマートフォンでも片手で操作しやすくなる機能を追加した。
片手持ちでの「ナビゲーションバー」の操作には、「ワンハンドUI」が便利。オンにすると、「ナビゲーションバー」と「ダイアラー」が端末を左右傾けた側に寄って、片手でのタッチ操作がスムーズにできる。
「フローティングボタン」を設定から有効にすると、ほとんどすべての画面で左側に「フローティングボタン」というサークル状のインターフェースを表示し、「ナビゲーションバー」にすばやくアクセスできる。このほか、端末を伏せるとミュートするなど、モーションコントロール系のインターフェースが充実しているので、ぜひ使いこなしたい。
本体のデザインにも注目したい。ボディの素材には95%以上もメタル素材をぜいたくに使っている。背面とサイドのフレームにはアルミニウム合金を使用。「そんなに金属のパーツを使ったらボディが重く、厚くなるのでは」と思うかもしれないが、先述したように厚さは7.9mmで、重さは185gと軽い。背面はセンターに向かって緩やかにアールをもたせたデザインで、片手で持ったときに自然なフィット感が得られる。
横幅81mmで、ベゼル幅を2.9mmと狭額縁化したことで、無理なく片手持ちができて、しかも画面占有率83%という広々とした表示域を確保した迫力の大画面スマートフォンだ。
実際に、Google Playストアで購入した映画『華麗なるギャツビー』を視聴した。「IPS-NEO」の液晶技術によって、引き締まった黒と明暗のコントラスト感が良好な鮮度の高い映像が楽しめた。暗部の階調性にも富み、男性の登場人物たちが着る黒いタキシードは、布地のテクスチャまでリアルに再現する。映像の色彩感は、特定の色を強調することなく、ナチュラルなバランスを保ち、人物の肌の色合いも自然。長時間の映画鑑賞でも、疲れのこない映像だ。
ゲームアプリも高性能プロセッサの高い処理能力で、操作やグラフィックスの描画が非常に俊敏で心地いい。Android端末のベンチマーク測定アプリを走らせたところ、3Dグラフィクス表示を含めて非常に高いスコアを記録したことを報告しておく。
多彩なカメラ機能にも、フラッグシップならではのこだわりをみることができる。メインカメラは1300万画素のソニー製センサを搭載。F2.0と非常に明るいレンズは、周囲の光を効率よく取り込む。夜景撮影の際にも、被写体の明るい部分は肉眼で見るよりも鮮やかな色合いやディテールを再現する。逆に、暗部はしっかりと沈みこみ、被写体の輪郭をシャープに描き込むメリハリの利いた夜景が撮影できる。
サブカメラには、500万画素の高機能センサを搭載。ファーウェイの「Ascend」シリーズには800万画素対応のインカメラを搭載する「Ascend P7」もあり、セルフィ(自分撮り)できれいな写真を手軽に撮ることができるスマートフォンとして人気が高い。
「Ascend Mate 7」のサブカメラは、5枚構成の非球面レンズを採用し、明るさはF2.4を確保。35mm換算で22mmという非常にワイドな画角をカバーするので、例えば旅行先などで、背後のランドマークを枠内に収めた自分撮りが簡単にできる。
セルフィの際には、画面の左上の位置にあるインカメラの近くにプレビューウィンドを表示。さらに3秒のカウントダウンのうちに目線を整えて、質の高い自分撮りができるナビゲーションが親切だ。インカメラでも、3枚の写真を合成してつくるパノラマ写真撮影が楽しめる。目を大きくして、小顔効果を自動で設定する「ビューティーモード」は、女性ユーザーには遊び甲斐がありそうな機能だ。
音楽再生で注目すべきトピックスは、「Ascend Mate 7」専用のアクセサリとして、ファーウェイ初のアクティブノイズキャンセリングイヤホン「Ultimo Power」を発売すること。
イヤホンを使った再生では、ノイズを15~30dB軽減し、屋外でもより静かで快適な環境で音楽に浸ることができる。コントロールユニットには連続約2時間駆動するバッテリを内蔵しているので、スマートフォンといっしょに使っても本体のバッテリ消費を早める心配がない。
映画の再生などでは、サウンド設定から「DTSモード」をオンにすれば、臨場感たっぷりのシアター体験が得られる
「Ascend Mate 7」は、高速ネットワークや高画質ディスプレイ、高機能カメラに指紋認証など、最新のハイエンドスマートフォンが搭載するハイスペック機能をすべて網羅。まさに総合力で他を圧倒する横綱レベルのスマートフォンに仕上がっている。それでいて、ユーザーの使い心地を最優先に考えた軽やかな操作性と俊敏なレスポンスを備える。
今回、それぞれの機能を試してみて、ユーザーが迷うことなく使えるよう、シンプルに、ていねいにつくり込まれている印象を受けた。特にカメラ機能はエンタテインメント性が豊かで、使い込むほどに写真を撮る喜びは深まっていくだろう。格安SIMカードで毎月の通信費用は安く抑えながら、端末はとことんハイスペックなものを妥協せずに選びたい人にはうってつけの選択肢になりそうだ。(オーディオ・ビジュアルライター 山本 敦)
「Ascend Mate 7」を披露する呉 波副社長(中央)
スマートフォンの最先端技術を惜しみなく投入
12月以降に発売する「Ascend Mate 7」は、OSにAndroid 4.4を採用。2GBのメモリと16GBの内蔵ストレージを備える。カラーはムーンライト・シルバーとオブシディアン・ブラックの2色。
ムーンライト・シルバーとオブシディアン・ブラック
ディスプレイは6インチで、解像度はフルHD。インセル型のタッチパネルを採用し、画面の視認性を高めながらも薄型化を追求した。さらに、ジャパンディスプレイが開発した最新の「IPS-NEO」技術による液晶パネルを世界で初めて搭載。コントラスト比は1500対1で、より引き締まった黒色を再現する。従来のIPS方式のディスプレイよりも透過性が上がり、消費電力を抑える効果もある。
ファーウェイのグループ企業であるハイシリコンが開発するオクタコアSoC「KIRIN 925」を採用。big.LITTLE構成のプロセッサで、1.8GHzのARM Cortex-A15のコアを4基と、1.3GHzのCortex-A7の1.3GHzのコアを4基組み合わせて構成したオクタコア(8コア)のハイパフォーマンス仕様だ。
アプリによって、メインで動作するコアを動的に切り替えることができる。例えば、使う機会の多い標準的なアプリを起動する際には、バッテリの消費を低く抑えるA7コアを、3Dゲームなど処理の負荷が高いアプリはA15コアをメインに動かすことで、全体のパフォーマンスを賢くコントロールしながらサクサクとした動作を実現する。一つのコアの稼働率が85~95%を超えると、自動的に新しいコアが起動するという消費電力を低く抑える賢い機能を備えた。
LTE通信は、LTE-Advancedカテゴリ6対応のモデムチップを内蔵。将来は、複数のLTEの電波を束ねて、下り最大300Mbpsの高速通信を実現するキャリアアグリゲーション技術にも対応する。SIMスロットは、左側面に備え、付属の専用ピンを使ってSIMカードトレーを引き出すことができる。
付属の専用ピンを使ってSIMカードトレーを引き出す
大容量バッテリやワンタッチ指紋認証を搭載
6インチディスプレイで7.9mmと薄いだけでも驚きだが、このボディに4100mAhという8インチのタブレット端末並みの大容量バッテリを内蔵していることにも注目したい。一度のフル充電で、2日間以上の連続使用が可能だという。実際に、インターネット、カメラによる撮影、ウェブ動画の視聴、メール、Twitterなどを普通の頻度で使いながら、丸々2日間は充電せずに使うことができた。
さらに、バッテリを長もちさせたいときは、ファーウェイ独自の省電力モードを活用すればいい。設定から、「ノーマル」「スマート」「超省電力」のいずれかを選択できる。「超省電力モード」では、基本的な通話とメッセージ機能だけに用途が制限されるが、「ノーマルモード」に比べておよそ2倍のバッテリライフを確保できる。緊急時など、バッテリを節約したいときには必須の機能だ。
三つのバッテリモードを搭載
セキュリティは、ワンタッチ指紋認証に焦点をあてたい。いまは多くのハイエンドスマートフォンが指紋認証によるロック解除の機能を搭載しているが、背面のカメラユニット直下にあるセンサは、とにかく読取り精度が抜群。センサの部分にわずかにタッチしただけで、すばやくロックが解除される。
背面に1300万画素のメインカメラユニットと指紋認証センサを搭載
iPhone 5sの指紋認証を使っていると、少し濡れた指だと読み取ってくれないことがあるが、「Ascend Mate 7」は指先が多少濡れていても正確に反応する。雨の日やキッチンで水仕事をしているときも、ストレスなくスマートフォンが使えてよさそうだ。
流れるような操作を実現するユーザーインターフェース
直感的な操作性を追求した独自のユーザーインターフェース「Emotion UI」はファーウェイのモバイル端末に共通する特徴だ。最新バージョンの「3.0」には、大型スマートフォンでも片手で操作しやすくなる機能を追加した。
片手持ちでの「ナビゲーションバー」の操作には、「ワンハンドUI」が便利。オンにすると、「ナビゲーションバー」と「ダイアラー」が端末を左右傾けた側に寄って、片手でのタッチ操作がスムーズにできる。
「フローティングボタン」を設定から有効にすると、ほとんどすべての画面で左側に「フローティングボタン」というサークル状のインターフェースを表示し、「ナビゲーションバー」にすばやくアクセスできる。このほか、端末を伏せるとミュートするなど、モーションコントロール系のインターフェースが充実しているので、ぜひ使いこなしたい。
メタルパーツをぜいたくに使ったボディ
本体のデザインにも注目したい。ボディの素材には95%以上もメタル素材をぜいたくに使っている。背面とサイドのフレームにはアルミニウム合金を使用。「そんなに金属のパーツを使ったらボディが重く、厚くなるのでは」と思うかもしれないが、先述したように厚さは7.9mmで、重さは185gと軽い。背面はセンターに向かって緩やかにアールをもたせたデザインで、片手で持ったときに自然なフィット感が得られる。
横幅81mmで、ベゼル幅を2.9mmと狭額縁化したことで、無理なく片手持ちができて、しかも画面占有率83%という広々とした表示域を確保した迫力の大画面スマートフォンだ。
狭額縁設計で画面占有率は83%
実際に、Google Playストアで購入した映画『華麗なるギャツビー』を視聴した。「IPS-NEO」の液晶技術によって、引き締まった黒と明暗のコントラスト感が良好な鮮度の高い映像が楽しめた。暗部の階調性にも富み、男性の登場人物たちが着る黒いタキシードは、布地のテクスチャまでリアルに再現する。映像の色彩感は、特定の色を強調することなく、ナチュラルなバランスを保ち、人物の肌の色合いも自然。長時間の映画鑑賞でも、疲れのこない映像だ。
黒が引き締まったメリハリのある映像
ゲームアプリも高性能プロセッサの高い処理能力で、操作やグラフィックスの描画が非常に俊敏で心地いい。Android端末のベンチマーク測定アプリを走らせたところ、3Dグラフィクス表示を含めて非常に高いスコアを記録したことを報告しておく。
Android対応のベンチマークアプリで測ってみてもグラフィック性能をはじめ良好な結果が得られた
“セルフィ”も快適な多機能カメラ
多彩なカメラ機能にも、フラッグシップならではのこだわりをみることができる。メインカメラは1300万画素のソニー製センサを搭載。F2.0と非常に明るいレンズは、周囲の光を効率よく取り込む。夜景撮影の際にも、被写体の明るい部分は肉眼で見るよりも鮮やかな色合いやディテールを再現する。逆に、暗部はしっかりと沈みこみ、被写体の輪郭をシャープに描き込むメリハリの利いた夜景が撮影できる。
豊富なカメラ機能を搭載
「Ascend Mate 7」で撮った昼間の花壇。明暗のコントラストをクッキリと描き分け、色合いはややクール気味な印象。緑の葉のディテールなどを細かく再現している
「Xperia Z2」で同じく昼間の花壇を撮影。全体の明るさを確保して、ウォームな印象の写真に仕上げている。Ascendに比べて明部側の再現が強く、黄色い花の花弁のディテールがやや失われている
「Ascend Mate 7」での夜景。明部が驚くほど明るく撮影できた。黒色の部分や暗い箇所に目立ったノイズはない
「Xperia Z2」で同じ夜景を撮影。こちらも全体にナチュラルなカラーバランスとディテールを再現しているが、木の枝の周囲などが暗く、視認性が落ちている
サブカメラには、500万画素の高機能センサを搭載。ファーウェイの「Ascend」シリーズには800万画素対応のインカメラを搭載する「Ascend P7」もあり、セルフィ(自分撮り)できれいな写真を手軽に撮ることができるスマートフォンとして人気が高い。
「Ascend Mate 7」のサブカメラは、5枚構成の非球面レンズを採用し、明るさはF2.4を確保。35mm換算で22mmという非常にワイドな画角をカバーするので、例えば旅行先などで、背後のランドマークを枠内に収めた自分撮りが簡単にできる。
本体上部のフレームに500万画素のサブカメラを内蔵
セルフィの際には、画面の左上の位置にあるインカメラの近くにプレビューウィンドを表示。さらに3秒のカウントダウンのうちに目線を整えて、質の高い自分撮りができるナビゲーションが親切だ。インカメラでも、3枚の写真を合成してつくるパノラマ写真撮影が楽しめる。目を大きくして、小顔効果を自動で設定する「ビューティーモード」は、女性ユーザーには遊び甲斐がありそうな機能だ。
サブカメラでも3枚のショットを合成してつくるパノラマ撮影に対応
専用のアクティブノイズキャンセリングイヤホンを発売
音楽再生で注目すべきトピックスは、「Ascend Mate 7」専用のアクセサリとして、ファーウェイ初のアクティブノイズキャンセリングイヤホン「Ultimo Power」を発売すること。
アクティブノイズキャンセリングイヤホン「Ultimo Power」
イヤホンを使った再生では、ノイズを15~30dB軽減し、屋外でもより静かで快適な環境で音楽に浸ることができる。コントロールユニットには連続約2時間駆動するバッテリを内蔵しているので、スマートフォンといっしょに使っても本体のバッテリ消費を早める心配がない。
映画の再生などでは、サウンド設定から「DTSモード」をオンにすれば、臨場感たっぷりのシアター体験が得られる
圧倒的な総合力を備えたスマートフォン
「Ascend Mate 7」は、高速ネットワークや高画質ディスプレイ、高機能カメラに指紋認証など、最新のハイエンドスマートフォンが搭載するハイスペック機能をすべて網羅。まさに総合力で他を圧倒する横綱レベルのスマートフォンに仕上がっている。それでいて、ユーザーの使い心地を最優先に考えた軽やかな操作性と俊敏なレスポンスを備える。
今回、それぞれの機能を試してみて、ユーザーが迷うことなく使えるよう、シンプルに、ていねいにつくり込まれている印象を受けた。特にカメラ機能はエンタテインメント性が豊かで、使い込むほどに写真を撮る喜びは深まっていくだろう。格安SIMカードで毎月の通信費用は安く抑えながら、端末はとことんハイスペックなものを妥協せずに選びたい人にはうってつけの選択肢になりそうだ。(オーディオ・ビジュアルライター 山本 敦)