ジョギング音楽プレーヤー「MP710」、長時間バッテリで数日使用もOK

レビュー

2014/09/30 17:46

 スポーツの秋、到来。特別な用具がいらず、思い立ったらすぐに始められるジョギングは、いま人気のスポーツだ。だが、簡単に始められる反面、継続するのが難しいともいわれている。ジョギングなどの有酸素運動は、脂肪が燃焼し始めるまで20分ほどかかるという。その間、漫然と近所の見知った場所を走っていても、すぐに飽きてしまう。ならば、せめて音楽でも聞きながら走りたい。そんなときにオススメなのが、トランセンドの「MP710」だ。

「MP710」

トランセンドの軽量音楽プレーヤー「MP710」
 

ジョギングと相性抜群の「フィットネス」モード



 「MP710」は、約2インチのフルカラー液晶を搭載しながら、重さは約39gと、持ち歩いていることを忘れてしまうような軽さ。さらに厚さは約10mmと非常に薄いので、運動時にポケットに入れていてもじゃまにならない。

 活動量を管理する「フィットネス」「ウォーキング」「ランニング」のモードを備える。あらかじめ身長や体重、歩幅などの基本情報を入力しておくことで、内蔵の歩数計から計算した移動距離や消費カロリーを表示。成果が目に見えるので、モチベーションを常に維持することができる。
 

「フィットネス」モードは歩数や消費カロリーなどを表示

「フィットネス」モードは歩数や消費カロリーなどを表示

 ジョギングは、「歩数」「距離」「カロリー」「タイマー」の四つの目標でゴールを設定することができる。例えば、毎日少しずつ走る距離を伸ばしていきたいのなら、「距離」を目標にセットすればいいし、空いた時間に軽くジョギングをしたいのなら、「タイマー」をセットしよう。ダイエットが目的なら、「カロリー」を設定すればOKだ。目標に達すると自動で音楽が止まるので、メリハリをつけて運動に集中できる。
 

四つの「目標」からゴールを設定

四つの「目標」からゴールを設定

 付属のイヤホンは、イヤーフックつきのカナルヘッドホンを採用。イヤーフック部は柔軟で、耳にしっかりフィットする。イヤーピースはS/M/Lの3サイズ。運動をしていてもズレることがなく、快適だ。
 

「MP710」と付属のイヤーフック付イヤホン

「MP710」と付属のイヤーフック付イヤホン

 バッテリの駆動時間が長いのも頼もしい。1回のフル充電で最長42時間の連続再生ができる。さらに、充電やPCとの接続はmicroUSBなので、スマートフォンなどとケーブルを共用できるのが便利だ。
 

画像の表示や動画の再生にも対応



 音楽データの転送方法は非常にシンプル。PCに「MP710」を接続すると、外付けストレージとして認識される。そのなかにある「Music」フォルダに音楽ファイルをドラッグ&ドロップするだけで転送は完了。専用ソフトがいらないので、誰にでも簡単に操作できる。

 MP3タグに対応し、音楽の再生中に曲名を表示。音楽ファイルにアートワークを設定すればジャケットなどの画像も表示できる。もちろん、日本語表示にも対応する。
 

曲名やアートワークの表示に対応

曲名やアートワークの表示に対応

 一方、残念ながら、アーティスト名やアルバム名などによる楽曲の絞り込み機能は搭載していない。聞きたい曲を探すには少々不便だが、運動中に曲を手動で切り替える機会は多くはないだろう。シャッフル再生で、曲の移り変わりを楽しみながら運動するのも、気分が変わっていいものだ。聞きたい曲だけを再生したいときには、プレイリスト機能を利用しよう。

 FMチューナーは、日本のバンドだけではなく、海外にも対応しているので、旅行中に現地の放送を聞いて、目と耳で異国情緒にたっぷりと浸りながら、汗を流すことができる。

 「MP710」は、このほかにも、ボイスレコーダー機能や、写真・動画・テキストファイルの表示機能など、便利な機能を多数搭載する。「MP710」は、ふだん使いからスポーツ、旅行まで、さまざまなシーンで活躍すること間違いなしの音楽プレーヤーだ。(フリーライター・星政明)