売れ行き好調「iPhone 6/6 Plus」、累計キャリア別シェアは変わらず ソフトバンクがトップを維持
2年ぶりにフルモデルチェンジしたアップルの最新スマートフォン「iPhone 6」。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、発売から10日後の9月28日までの累計販売台数は前機種「iPhone 5s」を大幅に上回り、売れ行きは好調だ。同時に発売した「iPhone 6 Plus」は、例年同様品薄だが、「iPhone 6」は入荷数が多く、順調に予約分や店頭在庫がさばけているようだ。
「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を合わせたキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンクモバイル43.2%、au32.5%、ドコモ24.3%。発売3日後の9月21日までの時点と順位は変わらず、引き続きソフトバンクがトップに立っている。
モデル別の内訳は、新スタンダードとなる4.7インチの「iPhone 6」が79.4%、5.5インチの大画面モデル「iPhone 6 Plus」が20.6%。およそ4対1という比率は、昨年の「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の比率とほぼ同じだが、価格と位置づけが逆になっている点は興味深い。
週単位で集計すると、発売2週目にあたる9月第4週(9月22~28日)のキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンク43.6%、au32.8%、ドコモ23.6%となり、ソフトバンク42.9%、au32.2%、ドコモ24.9%だった9月第3週(9月15~21日)に比べ、ソフトバンクとauは微増し、ドコモはやや下がった。
ソフトバンクは、国内初代モデル「iPhone 3G」から取り扱い、おトク感のあるキャンペーンや広告・販促活動などを通じてiPhoneの魅力を伝えてきたいわば老舗。「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を合わせて4割超という高いシェアは、いち早くiPhoneの可能性を感じ、キャリアを乗り換えてでも使い始めた古参のiPhoneファンの支持をしっかりとつなぎとめている証といえるだろう。次点のauも、同様のことがいえる。一方、2年目のドコモは機種変更のユーザーが少なく、その点が響いているようだ。
ちなみに、携帯電話全体に占めるアップルの販売台数シェアは、9月第3週は75.8%、9月第4週は73.6%だった。スマートフォンに限ると82.4%、80.0%に達し、ここ2週間に新たに売れたスマートフォンのうち、実に5台に4台がiPhoneだったことになる。いくら発売直後とはいえ、驚異的な超寡占状態は改めて驚くしかない。
過去3年間のデータをもとに、2012年9月発売の「iPhone 5」、昨年9月発売の「iPhone 5s/5c」、今年発売の「iPhone 6/6 Plus」について、それぞれ発売日の10日後までの累計販売台数を比較すると、「iPhone 6/6 Plus」が最も多い。「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の合計は、「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の合計の約1.5倍に達し、3キャリアとも前年の実績を超えている。
「iPhone 5s」や「iPhone 5」は、発売以来、1年近くにわたって販売ランキングのトップを独走するロングセラーになった。「iPhone 5s」は、春商戦期の今年2月・3月にも非常に多く売れた。販売データ上は、過去最高水準の好調なスタートを切った「iPhone 6」にも期待がかかる。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
発売から10日経過 シェア4割超でソフトバンクが引き続きトップ
「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を合わせたキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンクモバイル43.2%、au32.5%、ドコモ24.3%。発売3日後の9月21日までの時点と順位は変わらず、引き続きソフトバンクがトップに立っている。
シルバー、ゴールド、ブラックの3色のカラーバリエーションを揃えるiPhone 6。
名称こそ同じだが、カラーはiPhone 5sとはやや異なる(写真はゴールドとシルバー)
名称こそ同じだが、カラーはiPhone 5sとはやや異なる(写真はゴールドとシルバー)
週単位で集計すると、発売2週目にあたる9月第4週(9月22~28日)のキャリア別販売台数シェアは、ソフトバンク43.6%、au32.8%、ドコモ23.6%となり、ソフトバンク42.9%、au32.2%、ドコモ24.9%だった9月第3週(9月15~21日)に比べ、ソフトバンクとauは微増し、ドコモはやや下がった。
ソフトバンクは、国内初代モデル「iPhone 3G」から取り扱い、おトク感のあるキャンペーンや広告・販促活動などを通じてiPhoneの魅力を伝えてきたいわば老舗。「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を合わせて4割超という高いシェアは、いち早くiPhoneの可能性を感じ、キャリアを乗り換えてでも使い始めた古参のiPhoneファンの支持をしっかりとつなぎとめている証といえるだろう。次点のauも、同様のことがいえる。一方、2年目のドコモは機種変更のユーザーが少なく、その点が響いているようだ。
ちなみに、携帯電話全体に占めるアップルの販売台数シェアは、9月第3週は75.8%、9月第4週は73.6%だった。スマートフォンに限ると82.4%、80.0%に達し、ここ2週間に新たに売れたスマートフォンのうち、実に5台に4台がiPhoneだったことになる。いくら発売直後とはいえ、驚異的な超寡占状態は改めて驚くしかない。
「iPhone 6」の初速は過去最高の水準 好調はどこまで続く?
過去3年間のデータをもとに、2012年9月発売の「iPhone 5」、昨年9月発売の「iPhone 5s/5c」、今年発売の「iPhone 6/6 Plus」について、それぞれ発売日の10日後までの累計販売台数を比較すると、「iPhone 6/6 Plus」が最も多い。「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の合計は、「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の合計の約1.5倍に達し、3キャリアとも前年の実績を超えている。
「iPhone 5s」や「iPhone 5」は、発売以来、1年近くにわたって販売ランキングのトップを独走するロングセラーになった。「iPhone 5s」は、春商戦期の今年2月・3月にも非常に多く売れた。販売データ上は、過去最高水準の好調なスタートを切った「iPhone 6」にも期待がかかる。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。