4Kディスプレイの最新ランキング フィリップスの「288P6LJEB/11」が初の1位
さまざまな分野で、着々とディスプレイの4K化が進んでいる。これを最も顕著に表しているのが50V型以上の液晶テレビ市場で、家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」の2014年5月のデータでは販売台数構成比が初めて2割を突破し、金額構成比では4割に迫る勢いだ。4Kパネルを搭載したノートPCや、4K映像の出力に対応するPCも登場した。そして4K対応液晶ディスプレイ市場では、フィリップスの「288P6LJEB/11」が初めて機種別1位を獲得した。
4Kディスプレイ市場は、2013年にシャープやデルが対応モデルを投入して立ち上がった。特に今年3月、デルが発売した28インチの「P2815Q」が7万円を切る驚きの価格を設定。4Kディスプレイが身近なものになり、市場は勢いづいた。
「BCNランキング」でみる4Kディスプレイ市場は、液晶テレビと同様に大型モデルで4K化が進みつつある。今年5月の25インチ以上の液晶ディスプレイは、4K対応モデルの販売台数シェアが3.1%、金額シェアが6.8%だった。
とはいえ、4Kディスプレイはまだまだ製品数が少なく、4Kに対応したコンテンツも少ない。対応PCは高価で、なかなか手が出ないと思っている人も少なくないだろう。
先日、台湾で開催されたITの展示会「COMPUTEX Taipei 2014」では、4Kディスプレイだけではなく、4Kプロジェクター、4K PC、グラフィックボードなどが多数出品された。なかでもASUSTeK Computer(ASUS)は、179ドル(約1万8000円)ながら4K出力に対応する超小型箱形PC「ASUS Chromebox」を発表した。このように4K対応機器が手頃になってくれば、普及の勢いは増すだろう。
「BCNランキング」で、4Kディスプレイの5月の機種別ランキングをチェックしよう。1位はフィリップスの「288P6LJEB/11」で、台数シェアは45.2%。2位はデルの「P2815Q」で、シェアが22.4%、3位はデルの2013年モデル「UP2414Q」で15.2%だった。
3月発売のデル「P2815Q」は、7万円を切る価格が好評で、3月、4月と2か月間機種別ランキング1位を獲得。4Kディスプレイ市場をリードしていたが、5月下旬にフィリップスが「288P6LJEB/11」を投入すると、形勢は逆転。「288P6LJEB/11」が1位になった。
「288P6LJEB/11」は、フルHDの約4倍となる「4K」、3840×2160画素の表示に対応。独自のオーバードライブ技術「SmartResponse」を有効にすると、ゲームや動画など、高速レスポンスが必要なコンテンツに合わせて、自動的にレスポンスタイムを調整する。パネルの応答速度は1ms/秒を実現。さらに、パネルにノングレア(反射防止)処理を施し、長時間使用する際の目の疲れを軽減する。
インターフェースが充実し、さまざまな機器と接続ができる点も売りだ。背面に搭載するDisplayPortはバージョン1.2をサポートしているので、3840×2160/60Hzの表示に対応する。PCが4K対応グラフィックスカードとDisplayPortを搭載していれば、ちらつきを抑えたスムーズな画面を表示できる。また、動画再生だけでなく、CADを使った図面製作などにも活躍する。
HDMI端子はバージョン1.4で、3840×2160/30Hzまでの表示に対応するほか、携帯機器向けの高速映像伝送インターフェースのMHL接続にも対応。別売のMHLケーブルでMHL対応のスマートフォンと接続すれば、スマートフォンを充電しながら、保存した動画や写真を大画面で楽しめる。VGA/DVI端子を備えるほか、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、VGAケーブル、DVIケーブルを備え、付属品も充実している。
ディスプレイの可動域は、前後-5~20°、チルト/左右65°、上下150mmで可動する。オフィスや書斎など、さまざまな場所に設置できる。画面を90°回転させて縦位置でも利用できるので、プログラミングのソースコードを一覧表示したり、縦長のポートレート写真のレタッチ作業を行ったりするときに便利だ。
フィリップスのディスプレイは、すべての製品に5年間のフル保証がついてくる。外装をはじめ、バックライトや液晶パネルなどの部品、ケーブルやACアダプタなどの付属品までサポートするので、長く安心して使い続けることができる。(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
フィリップスの4Kディスプレイ「288P6LJEB/11」
進む4K化 テレビだけではなくPC、プロジェクターなども
4Kディスプレイ市場は、2013年にシャープやデルが対応モデルを投入して立ち上がった。特に今年3月、デルが発売した28インチの「P2815Q」が7万円を切る驚きの価格を設定。4Kディスプレイが身近なものになり、市場は勢いづいた。
「BCNランキング」でみる4Kディスプレイ市場は、液晶テレビと同様に大型モデルで4K化が進みつつある。今年5月の25インチ以上の液晶ディスプレイは、4K対応モデルの販売台数シェアが3.1%、金額シェアが6.8%だった。
とはいえ、4Kディスプレイはまだまだ製品数が少なく、4Kに対応したコンテンツも少ない。対応PCは高価で、なかなか手が出ないと思っている人も少なくないだろう。
先日、台湾で開催されたITの展示会「COMPUTEX Taipei 2014」では、4Kディスプレイだけではなく、4Kプロジェクター、4K PC、グラフィックボードなどが多数出品された。なかでもASUSTeK Computer(ASUS)は、179ドル(約1万8000円)ながら4K出力に対応する超小型箱形PC「ASUS Chromebox」を発表した。このように4K対応機器が手頃になってくれば、普及の勢いは増すだろう。
4K出力対応の「ASUS Chromebox」
発売したばかりの「288P6LJEB/11」が1位
「BCNランキング」で、4Kディスプレイの5月の機種別ランキングをチェックしよう。1位はフィリップスの「288P6LJEB/11」で、台数シェアは45.2%。2位はデルの「P2815Q」で、シェアが22.4%、3位はデルの2013年モデル「UP2414Q」で15.2%だった。
順位 | メーカー | 型番 | 販売台数 シェア(%) |
1 | フィリップス | 288P6LJEB/11 | 45.2 |
2 | デル | P2815Q | 22.4 |
3 | デル | UP2414Q | 15.2 |
4 | ASUS | PB287Q | 13.6 |
5 | シャープ | PN-K321 | 2.0 |
「BCNランキング」2014年5月 月次<最大パネル>
「288P6LJEB/11」は、フルHDの約4倍となる「4K」、3840×2160画素の表示に対応。独自のオーバードライブ技術「SmartResponse」を有効にすると、ゲームや動画など、高速レスポンスが必要なコンテンツに合わせて、自動的にレスポンスタイムを調整する。パネルの応答速度は1ms/秒を実現。さらに、パネルにノングレア(反射防止)処理を施し、長時間使用する際の目の疲れを軽減する。
インターフェースが充実し、さまざまな機器と接続ができる点も売りだ。背面に搭載するDisplayPortはバージョン1.2をサポートしているので、3840×2160/60Hzの表示に対応する。PCが4K対応グラフィックスカードとDisplayPortを搭載していれば、ちらつきを抑えたスムーズな画面を表示できる。また、動画再生だけでなく、CADを使った図面製作などにも活躍する。
「288P6LJEB/11」は豊富なインターフェースを備える
HDMI端子はバージョン1.4で、3840×2160/30Hzまでの表示に対応するほか、携帯機器向けの高速映像伝送インターフェースのMHL接続にも対応。別売のMHLケーブルでMHL対応のスマートフォンと接続すれば、スマートフォンを充電しながら、保存した動画や写真を大画面で楽しめる。VGA/DVI端子を備えるほか、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、VGAケーブル、DVIケーブルを備え、付属品も充実している。
ディスプレイの可動域は、前後-5~20°、チルト/左右65°、上下150mmで可動する。オフィスや書斎など、さまざまな場所に設置できる。画面を90°回転させて縦位置でも利用できるので、プログラミングのソースコードを一覧表示したり、縦長のポートレート写真のレタッチ作業を行ったりするときに便利だ。
高さや回転、傾きなど調整できる
フィリップスのディスプレイは、すべての製品に5年間のフル保証がついてくる。外装をはじめ、バックライトや液晶パネルなどの部品、ケーブルやACアダプタなどの付属品までサポートするので、長く安心して使い続けることができる。(BCN・山下彰子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。