KDDI、通話&通信の新料金プラン「カケホとデジラ」を発表、田中社長の本音がポロリ
KDDIは、音声通話定額プラン「電話カケ放題プラン」と、六つの容量から選べるデータ通信料定額サービス「データ定額」を組み合わせた新料金プラン「カケホとデジラ」を発表した。
6月25日に開催した発表会で、田中孝司社長は、「先日の夏モデルの発表会で、auは新しいステージに向かっていくと申し上げた。先日触れなかった新料金プランについて、本日、やっと紹介ができる」と切り出した。
「電話カケ放題プラン」は、スマートフォンの場合、月額2700円の基本料金で、時間や回数を問わず国内通話を定額で利用できる。一方、データ通信料定額サービス「データ定額」は、月々のデータ容量を2/3/5/8/10/13GBの6種類から選ぶことができる。開始日は8月13日。提供に先立って、7月1日から「電話カケ放題プラン先行キャンペーン」を実施する。
ユーザーの使用状況に合わせて細かく料金を設定した「データ定額」について、田中社長は「スマートフォンの料金のニーズが変わってきたことが要因。スマートフォンの浸透率は49%。(ロジャースのユーザー5分類でいう)イノベータ(革新者)、アーリーアダプタ(初期採用者)、アーリーマジョリティ(前期追随者)層のユーザーはスマートフォンをすでに使っており、これからはレイトマジョリティ(後期追随者)、ラガード(遅滞者)層を獲得していく。レイトマジョリティ層の月間データ通信量は2GBが中心で、逆にイノベータやアーリーアダプタは7GB以上使う人が多い。それぞれのクラスタによってデータ使用量が異なるので、1種類の使い放題よりも、それぞれのクラスタにマッチしたプランを提供していく」と説明した。
段階的なデータ通信プランの採用について、「ドコモ、ソフトバンクモバイルに追随したのでは」という記者からの質問には、「上限を気にしないフラットな料金プランに慣れると、ユーザーは段階的なプランがほしくなるもの。ガラケーのときも、同じように段階的な料金プランを提供した。市場のニーズに合わせた結果、3社とも段階的な料金プランの採用になっただけ」と説明した。
3社とも同じような料金プランを採用するなかで、KDDIの特徴は、他社にはない3/8/13GBのプランを用意し、ユーザーが利用状況に合わせて6種類のプランを選択できること。「毎月2~5GB使う人の層が最も厚く、他社にはない3GBのプランを用意した。4GBのプランも用意しようと思ったが、あまりプラン数が多いと、選ぶときに悩む人が増えるのではないかと思って」と苦笑する田中社長。
また、1GB当たりの通信料金が他社に比べて安いことが特徴だという。田中社長は、「5GBまでは3社横並びだが、10GBでは1GBあたり800円(2社は950円)、13GBは754円と、使えば使うほどオトクになる。また、契約のデータ容量で足りなかった場合は追加購入ができる。従来は1GBずつの追加だったが、0.5GBから購入できるようにしたので、本当に必要な分だけ追加できる」と説明した。家族間でデータ容量を贈り合うことができるサービス「データギフト」も、今年12月に開始する。
新料金プランの提供後も、現行プランはしばらく継続する予定。また、基本料金は、現行プランは月額934円(誰でも割適用時)だが、「カケホとデジラ」に移行した場合は2700円になる。新料金プランは基本料金に音声通話定額料が含むとはいえ、ふだん通話をしない人にとっては割高。会場からの指摘に、田中社長は思わず「少し高いかな、という気もしなくもない」と本音をポロリと漏らし、その後、「調査によると、ふだん電話をしない人も、使い放題になるとコールが4割増えるという結果が出ている。まずは他社と同様にした」と話した。現行プランの終了時期や基本料金については、ユーザーのニーズを見ながら検討していくという。
新料金プラン「カケホとデジラ」は「電話カケ放題とデータ自由ライフ」の意味をもつ
6月25日に開催した発表会で、田中孝司社長は、「先日の夏モデルの発表会で、auは新しいステージに向かっていくと申し上げた。先日触れなかった新料金プランについて、本日、やっと紹介ができる」と切り出した。
「電話カケ放題プラン」は、スマートフォンの場合、月額2700円の基本料金で、時間や回数を問わず国内通話を定額で利用できる。一方、データ通信料定額サービス「データ定額」は、月々のデータ容量を2/3/5/8/10/13GBの6種類から選ぶことができる。開始日は8月13日。提供に先立って、7月1日から「電話カケ放題プラン先行キャンペーン」を実施する。
「カケホとデジラ」を紹介する田中社長
ユーザーの使用状況に合わせて細かく料金を設定した「データ定額」について、田中社長は「スマートフォンの料金のニーズが変わってきたことが要因。スマートフォンの浸透率は49%。(ロジャースのユーザー5分類でいう)イノベータ(革新者)、アーリーアダプタ(初期採用者)、アーリーマジョリティ(前期追随者)層のユーザーはスマートフォンをすでに使っており、これからはレイトマジョリティ(後期追随者)、ラガード(遅滞者)層を獲得していく。レイトマジョリティ層の月間データ通信量は2GBが中心で、逆にイノベータやアーリーアダプタは7GB以上使う人が多い。それぞれのクラスタによってデータ使用量が異なるので、1種類の使い放題よりも、それぞれのクラスタにマッチしたプランを提供していく」と説明した。
クラスタ別のスマートフォン浸透率のイメージ
クラスタ別の月間データ通信量
段階的なデータ通信プランの採用について、「ドコモ、ソフトバンクモバイルに追随したのでは」という記者からの質問には、「上限を気にしないフラットな料金プランに慣れると、ユーザーは段階的なプランがほしくなるもの。ガラケーのときも、同じように段階的な料金プランを提供した。市場のニーズに合わせた結果、3社とも段階的な料金プランの採用になっただけ」と説明した。
3社の新料金プランの比較
3社とも同じような料金プランを採用するなかで、KDDIの特徴は、他社にはない3/8/13GBのプランを用意し、ユーザーが利用状況に合わせて6種類のプランを選択できること。「毎月2~5GB使う人の層が最も厚く、他社にはない3GBのプランを用意した。4GBのプランも用意しようと思ったが、あまりプラン数が多いと、選ぶときに悩む人が増えるのではないかと思って」と苦笑する田中社長。
また、1GB当たりの通信料金が他社に比べて安いことが特徴だという。田中社長は、「5GBまでは3社横並びだが、10GBでは1GBあたり800円(2社は950円)、13GBは754円と、使えば使うほどオトクになる。また、契約のデータ容量で足りなかった場合は追加購入ができる。従来は1GBずつの追加だったが、0.5GBから購入できるようにしたので、本当に必要な分だけ追加できる」と説明した。家族間でデータ容量を贈り合うことができるサービス「データギフト」も、今年12月に開始する。
新料金プランの提供後も、現行プランはしばらく継続する予定。また、基本料金は、現行プランは月額934円(誰でも割適用時)だが、「カケホとデジラ」に移行した場合は2700円になる。新料金プランは基本料金に音声通話定額料が含むとはいえ、ふだん通話をしない人にとっては割高。会場からの指摘に、田中社長は思わず「少し高いかな、という気もしなくもない」と本音をポロリと漏らし、その後、「調査によると、ふだん電話をしない人も、使い放題になるとコールが4割増えるという結果が出ている。まずは他社と同様にした」と話した。現行プランの終了時期や基本料金については、ユーザーのニーズを見ながら検討していくという。