KDDI、データ通信を個人で自由に選べる新料金プラン「カケホとデジラ」、独自色で攻めの姿勢
KDDIと沖縄セルラーは、6月25日、au携帯電話向けに、国内音声通話定額プラン「電話カケ放題プラン」と、六つの容量から選べるデータ通信料定額サービス「データ定額」を組み合わせた新料金プラン「カケホとデジラ」を8月13日に開始すると発表した。
さらに、家族間でデータ容量を贈り合うことができる「データギフト」(2014年12月開始)、6年目以降の長期継続利用者を対象に契約期間と「データ定額」のプランに応じて、3か月に一度、データ容量を最大2GB増量する「長期優待データギフト」(開始時期未定)を提供する予定。指定の固定回線とセットで利用すると、スマートフォンの料金から、1回線につき最大2年間、1410円を割り引く「auスマートバリュー」も引き続き提供し、併用することで毎月の費用を抑えることができる。なお、新料金プランの提供に合わせて、これまで対象外だったau携帯電話も「auスマートバリュー」の対象回線に追加し、最大934円を割り引く。
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、国内通信事業者の中で、真っ先に「国内音声通話無料」を打ち出したNTTドコモ、そのドコモに追従したソフトバンクモバイルに続き、KDDI(au)も、通話定額サービスを導入する。
「電話カケ放題プラン」は、auスマートフォン・auケータイ向けの国内音声通話料を基本料金に含む料金プラン。基本使用料だけで、通話時間や回数の制限なく国内音声通話を利用できる。
データ通信料定額サービス「データ定額」の容量は、家族一人ひとりの利用状況に合わせて細かく選ぶことができる2/3/5/8/10/13GBの6種類。他社にはない3/8/13GBのプランも用意し、データ容量が大きいほど、1GBあたりの単価が割安になる料金設定にした。
ドコモ、ソフトバンクモバイルとは異なり、家族間でデータ通信量を分け合う有料オプションは用意しないが、代わりに、親から子どもに0.5GB単位で指定のデータ容量を贈るなど、追加料金なしで、家族間でデータ容量をリアルタイムに贈り合うことができるサービス「データギフト」を提供する。「ギフト」という仕組みは、国内通信事業者で初めて。「データギフト」と「データ定額」を組み合わせて利用すると、一人でも家族でも、自分のデータ容量を自由に使うことができ、さらに余った容量を家族間でムダなく利用できる。「データギフト」で受け取ったデータ容量は、当月末まで有効。提供開始は、2014年12月の予定だ。
税別の月額料金は、2年契約で「誰でも割」を適用した場合、4G LTE対応スマートフォン向けの「電話カケ放題プラン」が2700円、auケータイ向けの「電話カケ放題プラン(ケータイ・データ付)」「電話カケ放題プラン(ケータイ)」が2200円。
データ通信プランは、上限2GBまでの「データ定額2」が3500円、3GBまでの「データ定額3」が4200円、5GBまでの「データ定額5」が5000円、8GBまでの「データ定額8」が6800円、10GBまでの「データ定額 10」が8000円、13GBまでの「データ定額13」が9800円。月額料金は高くなるが、1GBあたりの単価は、容量の大きいプランほど安い。1GBあたりの単価は、最安の上限2GBプランは1750円、3GBプランは1400円、5GBプランは1000円、8GBプランは850円、10GBプランは800円、最大容量の13GBプランは754円。「電話カケ放題プラン(ケータイ・データ付)」向けの「データ定額」は3500円。
インターネットへの接続には、別途「LTE NET」などのインターネット接続料(300円)が必要。「電話カケ放題プラン(ケータイ)」の場合、「ダブル定額」などのパケット定額サービスは利用できない。また、当月のデータ通信量が上限を超過した場合、当月末まで通信速度は送受信時最大128Kbpsになる。新料金プランの開始に合わせて、0.5GBからリアルタイムにデータ容量を購入できるデータ購入サービス「データチャージ」を提供する。料金は、0.5GBが550円、1GBが1000円。有効日数は62日間。「データギフト」と「データチャージ」は、「データチャージサイト」から利用する。
新料金プランの申込みは、au取扱店、お客さまセンター(電話)、auお客さまサポートで受け付ける。提供開始に先立って、現行の料金プランと合わせて音声通話定額サービスを7月1日から先行体験できる「電話カケ放題プラン先行キャンペーン」など、五つのキャンペーンを実施する。
auの発表によって、ついに3社の新料金プランが出揃った。ドコモは、6月1日に提供を開始し、基本プランの「カケホーダイプラン/データプラン」は、すでに300万契約を突破したという。7月1日に提供開始予定のソフトバンクモバイルは、ドコモの料金体系を踏襲しながら、データ通信量を使い切れずに余った場合、その分を翌月に繰り越すことができる「データくりこし」、回線数に応じて月額料金を割り引く「家族おトク割」といった独自のサービスを盛り込んだ。
主要3社のうち、最後に発表したauは、家族ではなく、一人ひとりに合ったプランを選べるようにデータ通信プランを細分化し、国内事業者初の「データギフト」を導入するなど、先行する2社とは差異化を図った。「データギフト」は他社の「データシェア」に相当するサービスで、うまく活用すれば、家族間でムダなくデータ通信量を分け合うことができるという。ただし、開始は2014年12月(予定)なので、8月から11月まで、4G LTEスマートフォンで新料金プランを申し込んだ人を対象に、毎月のデータ容量を各プラン一律20%増量する「auからのデータギフトキャンペーン」を実施する。例えば「データ定額2」の場合、キャンペーン適用で利用できる月間データ総量は2.4GBになる。
通話定額サービスに関しては3社横並びだが、データ通信に関しては各社で異なる。特に、家族間の「シェア」ではなく、家族への「ギフト」を打ち出したauの独自性が際立つ。ドコモから約2か月半遅れのスタートとなるだけに、差異化要素を明確に打ち出し、「攻め」の姿勢を取ったようだ。
新料金プランの開始に合わせて、3社とも長期継続利用者を優遇する割引サービスを導入する。ただし、その内容は各社で異なり、横並びではない。ドコモの「ずっとドコモ割」はデータ通信の月額料金からの割引、ソフトバンクモバイルの「長期継続ボーナス」(開始時期未定)はポイントサービスのポイント付与率のアップ、auは定期的にデータ容量をプレゼントする独自の「長期優待データギフト」だ。基本使用料はまったく同じなので、料金を比較する際は、データ通信プランと長期契約者向け割引の違いをチェックすればいい。
長期継続割引が適用されない利用年数で、データ通信に各キャリア最安の上限2GBプランを選んだ場合、基本使用料(音声通話定額プラン)とデータ通信プラン、インターネット接続料の合計は、3社とも月額6500円になるが、auは固定通信サービスとのセット割引「auスマートバリュー」を併用できるので、セット割引適用時は、3社のなかで最も安くなる。
さらに、家族間でデータ容量を贈り合うことができる「データギフト」(2014年12月開始)、6年目以降の長期継続利用者を対象に契約期間と「データ定額」のプランに応じて、3か月に一度、データ容量を最大2GB増量する「長期優待データギフト」(開始時期未定)を提供する予定。指定の固定回線とセットで利用すると、スマートフォンの料金から、1回線につき最大2年間、1410円を割り引く「auスマートバリュー」も引き続き提供し、併用することで毎月の費用を抑えることができる。なお、新料金プランの提供に合わせて、これまで対象外だったau携帯電話も「auスマートバリュー」の対象回線に追加し、最大934円を割り引く。
国内音声通話無料、データ通信プランは一人ひとり柔軟に選ぶことができる6種類
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、国内通信事業者の中で、真っ先に「国内音声通話無料」を打ち出したNTTドコモ、そのドコモに追従したソフトバンクモバイルに続き、KDDI(au)も、通話定額サービスを導入する。
「電話カケ放題プラン」は、auスマートフォン・auケータイ向けの国内音声通話料を基本料金に含む料金プラン。基本使用料だけで、通話時間や回数の制限なく国内音声通話を利用できる。
データ通信料定額サービス「データ定額」の容量は、家族一人ひとりの利用状況に合わせて細かく選ぶことができる2/3/5/8/10/13GBの6種類。他社にはない3/8/13GBのプランも用意し、データ容量が大きいほど、1GBあたりの単価が割安になる料金設定にした。
ドコモ、ソフトバンクモバイルとは異なり、家族間でデータ通信量を分け合う有料オプションは用意しないが、代わりに、親から子どもに0.5GB単位で指定のデータ容量を贈るなど、追加料金なしで、家族間でデータ容量をリアルタイムに贈り合うことができるサービス「データギフト」を提供する。「ギフト」という仕組みは、国内通信事業者で初めて。「データギフト」と「データ定額」を組み合わせて利用すると、一人でも家族でも、自分のデータ容量を自由に使うことができ、さらに余った容量を家族間でムダなく利用できる。「データギフト」で受け取ったデータ容量は、当月末まで有効。提供開始は、2014年12月の予定だ。
「データギフト」の利用イメージ
税別の月額料金は、2年契約で「誰でも割」を適用した場合、4G LTE対応スマートフォン向けの「電話カケ放題プラン」が2700円、auケータイ向けの「電話カケ放題プラン(ケータイ・データ付)」「電話カケ放題プラン(ケータイ)」が2200円。
データ通信プランは、上限2GBまでの「データ定額2」が3500円、3GBまでの「データ定額3」が4200円、5GBまでの「データ定額5」が5000円、8GBまでの「データ定額8」が6800円、10GBまでの「データ定額 10」が8000円、13GBまでの「データ定額13」が9800円。月額料金は高くなるが、1GBあたりの単価は、容量の大きいプランほど安い。1GBあたりの単価は、最安の上限2GBプランは1750円、3GBプランは1400円、5GBプランは1000円、8GBプランは850円、10GBプランは800円、最大容量の13GBプランは754円。「電話カケ放題プラン(ケータイ・データ付)」向けの「データ定額」は3500円。
独自性を打ち出した新料金プラン「カケホとデジラ」を満面の笑みとともに発表するKDDIの田中孝司社長
インターネットへの接続には、別途「LTE NET」などのインターネット接続料(300円)が必要。「電話カケ放題プラン(ケータイ)」の場合、「ダブル定額」などのパケット定額サービスは利用できない。また、当月のデータ通信量が上限を超過した場合、当月末まで通信速度は送受信時最大128Kbpsになる。新料金プランの開始に合わせて、0.5GBからリアルタイムにデータ容量を購入できるデータ購入サービス「データチャージ」を提供する。料金は、0.5GBが550円、1GBが1000円。有効日数は62日間。「データギフト」と「データチャージ」は、「データチャージサイト」から利用する。
0.5GB単位で購入できる「データチャージ」の利用イメージ
新料金プランの申込みは、au取扱店、お客さまセンター(電話)、auお客さまサポートで受け付ける。提供開始に先立って、現行の料金プランと合わせて音声通話定額サービスを7月1日から先行体験できる「電話カケ放題プラン先行キャンペーン」など、五つのキャンペーンを実施する。
3社横並びを回避 データ通信プランと独自の「ギフト」で差異化
auの発表によって、ついに3社の新料金プランが出揃った。ドコモは、6月1日に提供を開始し、基本プランの「カケホーダイプラン/データプラン」は、すでに300万契約を突破したという。7月1日に提供開始予定のソフトバンクモバイルは、ドコモの料金体系を踏襲しながら、データ通信量を使い切れずに余った場合、その分を翌月に繰り越すことができる「データくりこし」、回線数に応じて月額料金を割り引く「家族おトク割」といった独自のサービスを盛り込んだ。
主要3社のうち、最後に発表したauは、家族ではなく、一人ひとりに合ったプランを選べるようにデータ通信プランを細分化し、国内事業者初の「データギフト」を導入するなど、先行する2社とは差異化を図った。「データギフト」は他社の「データシェア」に相当するサービスで、うまく活用すれば、家族間でムダなくデータ通信量を分け合うことができるという。ただし、開始は2014年12月(予定)なので、8月から11月まで、4G LTEスマートフォンで新料金プランを申し込んだ人を対象に、毎月のデータ容量を各プラン一律20%増量する「auからのデータギフトキャンペーン」を実施する。例えば「データ定額2」の場合、キャンペーン適用で利用できる月間データ総量は2.4GBになる。
通話定額サービスに関しては3社横並びだが、データ通信に関しては各社で異なる。特に、家族間の「シェア」ではなく、家族への「ギフト」を打ち出したauの独自性が際立つ。ドコモから約2か月半遅れのスタートとなるだけに、差異化要素を明確に打ち出し、「攻め」の姿勢を取ったようだ。
新料金プランの開始に合わせて、3社とも長期継続利用者を優遇する割引サービスを導入する。ただし、その内容は各社で異なり、横並びではない。ドコモの「ずっとドコモ割」はデータ通信の月額料金からの割引、ソフトバンクモバイルの「長期継続ボーナス」(開始時期未定)はポイントサービスのポイント付与率のアップ、auは定期的にデータ容量をプレゼントする独自の「長期優待データギフト」だ。基本使用料はまったく同じなので、料金を比較する際は、データ通信プランと長期契約者向け割引の違いをチェックすればいい。
長期継続割引が適用されない利用年数で、データ通信に各キャリア最安の上限2GBプランを選んだ場合、基本使用料(音声通話定額プラン)とデータ通信プラン、インターネット接続料の合計は、3社とも月額6500円になるが、auは固定通信サービスとのセット割引「auスマートバリュー」を併用できるので、セット割引適用時は、3社のなかで最も安くなる。
新料金プランの比較(KDDI作成)
データ通信プランの容量による比較(KDDI作成)