ドコモの新料金プランは長期利用者を優遇する新たな「家族割」

ニュース

2014/04/11 13:25

 NTTドコモは、4月10日、新しい料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」と長期利用者ほどお得になる割引サービス「ずっとドコモ割」、25歳以下のユーザーを対象とする割引サービス「U25応援割」を、6月1日に開始すると発表した。予約は5月15日から。

加藤薫社長

「スマートデバイスの多様化とユーザーのニーズを意識した料金プラン」と語る加藤薫社長

 発表会の冒頭、加藤薫社長は、「動画など、大容量データを利用するユーザーが増加する一方で、低価格の通話サービスが普及するなど、スマートデバイスの利用方法は多様化している。従来の料金プランだけではユーザーのニーズを満たしきれない」と新しい料金プランを提供する理由を述べた。

 「ユーザーの満足度を最大化するために、要望の多かった『長くドコモを使うメリット』『FOMAの無料通話ぶんのような仕組み』『複数の端末を効率的に利用できる料金プラン』の三点を盛り込んだ」という新料金プランのコンセプトは、「ライフステージに合わせて、長くおトクに利用できる」。世代に合わせた割引きで、ファミリー層を中心にドコモユーザーの固定化を狙う。
 

新料金プランの概要

新料金プランの概要

 新たな料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」は、ドコモの伝統である「家族割」に焦点をあてたもの。また、タブレット端末やウェアラブル機器、ヘルスケア機器などの通信機器が普及しはじめていることを受けて、複数のデバイスでの契約がお得になるプランも用意した。
 

吉澤和弘経営企画部長

「“家族”というくくりに長期利用者へのメリットを組み込んだ」と語る吉澤和弘経営企画部長

 2013年末から本格的な検討に入った新プランは、現行プランとの調整に時間がかかり、この時期の発表になったという。吉澤和弘経営企画部長は、短期契約者獲得を優先するMNP(携帯電話番号ポータビリティ)重視の路線から長期利用者を優遇するサービスへの転換の理由を、「キャッシュバックによって、乗換えユーザーと長期利用者のメリットに大きな差がついた。ドコモが長く意識してきた“家族”というくくりに長期利用者へのメリットを盛り込むことで、ユーザーに喜んでいただけるのではないかと考えた」と説明した。