ソニーのラジオレコーダー「ICZ-R100」 春から始める語学学習にぴったり
この春、NHK語学講座などのラジオ番組の録音を始める人におすすめしたいのが、ラジオの受信機能と録音機能を備えた「ラジオレコーダー」だ。ちょっと大きめのラジオに録音機能がついたものやICレコーダーにラジオ機能がついたものなど、さまざまなタイプがある。そのなかでも、この春のイチオシは、ソニーの「ICZ-R100」。2月8日に発売したばかりの「ICZ-R100」を試した。
ラジオを聞いたり、録音したりできるラジオレコーダーは、幅広い年齢のユーザーに支持されている。かつて1960~70年代の深夜放送ブームで、ラジオに耳を傾けていた年配のファンはもちろんのこと、インターネットのサイマルラジオ「radiko」の登場もあって、ラジオ番組に関心を寄せるようになった若年層のリスナーも多くなっている。また、英会話など語学番組を録音して、語学学習に活用するビジネスマンや学生も増えている。
そんなユーザーにおすすめなのが、ソニーの「ICZ-R100」だ。重量わずか約84gと軽量・コンパクトな本体と、充電もできるスピーカー内蔵の専用クレードルがセットになっている。家ではそのままラジオとして、外では軽量&コンパクトなポータブルラジオとして使い分けができる2ウェイ仕様だ。
外出先でラジオを楽しむ手段としては、スマートフォンなどの「radiko」アプリがある。しかし、電車やクルマなどでの移動中は通信状態の影響を受けやすいうえ、バッテリの消耗も気になるところだ。
やはり、ストレスなくラジオを聴くには専用機器、それも持ち運びに便利なポケットサイズがいい。「ICZ-R100」の本体は高密度フェライトバーアンテナを内蔵し、AM放送も受信できる。FMの受信は、付属のステレオヘッドフォンをアンテナとして使用する。
実際に外に持ち出してみた。ビルの陰や半地下のような、もともと受信状態の悪い場所は仕方がないが、それ以外の場所では感度がよく、快適に利用できる。建物のなかでも、外に近い場所ならある程度は大丈夫。受信時の雑音を自動的に抑制する「ラジオノイズカット」も、ストレスの少ない聴取にひと役買っている。
最初にモニタで地域を指定すると、そのエリアのFM/AM放送局を自動で登録する。放送周波数のスキャンもボタン一つでOK。よく聴く放送局を三つ登録して、上部にある「お気に入りラジオ局ボタン」ですぐに聴取・切替えができるので使いやすい。
さらに、放送時間がきたら自動でオンになる「オンタイマー」や、その逆に、自動で電源をオフにする「スリープタイマー」を搭載。ポケットにすっぽり収まる小型の本体で、自由な聴取スタイルを実現してくれる。
家では、クレードルに本体をセットするだけで、スピーカーつきラジオに早変わり。クレードルには、外部アンテナ端子のほか、AM用のループアンテナとFM用のアンテナケーブルがついているので、部屋のなかでもクリアに受信できる。また、グレードルにセットすると同時に、聴取・録音中でも本体へのバッテリ充電を行う。ちなみに、本体内蔵のバッテリは、フル充電で約11時間のラジオ受信ができる。
「ICZ-R100」は、録音機能も秀逸だ。本体に8GBメモリを内蔵し、最大で約357時間分のラジオ番組を録音できる。さらに、録音の予約機能は最大20番組に対応。気になる深夜の番組や欠かさず録音しておきたい語学講座なども、「予約ボタン」からの簡単な登録で録り逃すことはない。
録音した音声データは、MP3形式でわかりやすくフォルダに自動で振り分けるので、好きなときに楽しめる。また、録音時に重要な時刻のセットを、時報に合わせて行う「時刻補正」や、録音日をカレンダーから選ぶことですぐに再生できる「カレンダーサーチ」など、ユーザーのニーズに応える細やかな配慮が感じられる。
加えて、語学学習に役立つ「デジタルピッチコントロール」を搭載。録音した語学講座の再生速度を、0.5倍速から2倍速の間で調節できる。フレーズなどを指定して繰り返し再生する「A-Bリピート」や、録音中に重要な箇所にボタンで目印をつける「トラックマーク」などをあわせて活用すれば、効率よくヒアリング学習ができる。
さらに、メモリースティック マイクロやmicroSDカードなどに対応した外部メモリスロットを備えている。語学学習などで内蔵メモリが足りなくなってしまった場合も、手軽にメモリを増設できるのはポイントの一つだろう。
「ICZ-R100」は、非圧縮の音声ファイルで、原音をそのままに高音質で記録できるリニアPCM形式の録音・再生に対応している。会議や講義、セミナーなどの音声をクリアに録音できる。
本体上部に内蔵したステレオマイクと連動しながら、自動で最適なマイク感度で録音する「おまかせボイス」機能を搭載。さらに、「会議」「インタビュー」「歌・音楽」といったシーンに合わせた録音設定を簡単に選択して切り替える「シーンセレクト」で、録音操作は飛行に簡単だ。
ほかにも、音声以外の周波数を軽減する「ノイズカットフィルター」や、耳障りなエアコンなどのノイズを軽減する「ローカットフィルター」など、ソニーならではの充実した録音機能で、ビジネスでも頼りになるICレコーダーとして利用できる。
操作パネルは、基本的な録音・再生の「機能メニュー」と、詳細な設定の「設定メニュー」に大きく分かれ、初めての操作でもとまどうことはないだろう。操作しやすいシンプルなボタン配置やバックライトつきのモニタは、明るい室内や揺れる電車のなかでも使いやすくて好感をもった。
ラジオの聴取から録音・再生、さらにICレコーダーやMP3の音楽プレーヤーとしても活用できる「ICZ-R100」。その豊富な機能をフルに生かせば、きっと手放すことができなくなる。(フリーライター・石川貢士)
ラジオレコーダー「ICZ-R100」
幅広い層に人気の「ラジオレコーダー」
ラジオを聞いたり、録音したりできるラジオレコーダーは、幅広い年齢のユーザーに支持されている。かつて1960~70年代の深夜放送ブームで、ラジオに耳を傾けていた年配のファンはもちろんのこと、インターネットのサイマルラジオ「radiko」の登場もあって、ラジオ番組に関心を寄せるようになった若年層のリスナーも多くなっている。また、英会話など語学番組を録音して、語学学習に活用するビジネスマンや学生も増えている。
そんなユーザーにおすすめなのが、ソニーの「ICZ-R100」だ。重量わずか約84gと軽量・コンパクトな本体と、充電もできるスピーカー内蔵の専用クレードルがセットになっている。家ではそのままラジオとして、外では軽量&コンパクトなポータブルラジオとして使い分けができる2ウェイ仕様だ。
屋内外の2ウェイ仕様で快適な聴取スタイルを実現
外出先でラジオを楽しむ手段としては、スマートフォンなどの「radiko」アプリがある。しかし、電車やクルマなどでの移動中は通信状態の影響を受けやすいうえ、バッテリの消耗も気になるところだ。
やはり、ストレスなくラジオを聴くには専用機器、それも持ち運びに便利なポケットサイズがいい。「ICZ-R100」の本体は高密度フェライトバーアンテナを内蔵し、AM放送も受信できる。FMの受信は、付属のステレオヘッドフォンをアンテナとして使用する。
実際に外に持ち出してみた。ビルの陰や半地下のような、もともと受信状態の悪い場所は仕方がないが、それ以外の場所では感度がよく、快適に利用できる。建物のなかでも、外に近い場所ならある程度は大丈夫。受信時の雑音を自動的に抑制する「ラジオノイズカット」も、ストレスの少ない聴取にひと役買っている。
「ラジオ設定」から「ラジオノイズカット」を選択できる
最初にモニタで地域を指定すると、そのエリアのFM/AM放送局を自動で登録する。放送周波数のスキャンもボタン一つでOK。よく聴く放送局を三つ登録して、上部にある「お気に入りラジオ局ボタン」ですぐに聴取・切替えができるので使いやすい。
上部にある「お気に入りラジオ局ボタン」。お気に入りのラジオ局を登録できる
さらに、放送時間がきたら自動でオンになる「オンタイマー」や、その逆に、自動で電源をオフにする「スリープタイマー」を搭載。ポケットにすっぽり収まる小型の本体で、自由な聴取スタイルを実現してくれる。
家では、クレードルに本体をセットするだけで、スピーカーつきラジオに早変わり。クレードルには、外部アンテナ端子のほか、AM用のループアンテナとFM用のアンテナケーブルがついているので、部屋のなかでもクリアに受信できる。また、グレードルにセットすると同時に、聴取・録音中でも本体へのバッテリ充電を行う。ちなみに、本体内蔵のバッテリは、フル充電で約11時間のラジオ受信ができる。
クレードルは外部アンテナ端子を備える
語学学習にも最適な充実した録音・再生機能
「ICZ-R100」は、録音機能も秀逸だ。本体に8GBメモリを内蔵し、最大で約357時間分のラジオ番組を録音できる。さらに、録音の予約機能は最大20番組に対応。気になる深夜の番組や欠かさず録音しておきたい語学講座なども、「予約ボタン」からの簡単な登録で録り逃すことはない。
「予約ボタン」から番組予約ができる
録音した音声データは、MP3形式でわかりやすくフォルダに自動で振り分けるので、好きなときに楽しめる。また、録音時に重要な時刻のセットを、時報に合わせて行う「時刻補正」や、録音日をカレンダーから選ぶことですぐに再生できる「カレンダーサーチ」など、ユーザーのニーズに応える細やかな配慮が感じられる。
録音した番組はカレンダーからも選択できる
加えて、語学学習に役立つ「デジタルピッチコントロール」を搭載。録音した語学講座の再生速度を、0.5倍速から2倍速の間で調節できる。フレーズなどを指定して繰り返し再生する「A-Bリピート」や、録音中に重要な箇所にボタンで目印をつける「トラックマーク」などをあわせて活用すれば、効率よくヒアリング学習ができる。
再生中に再生速度を調節できる
さらに、メモリースティック マイクロやmicroSDカードなどに対応した外部メモリスロットを備えている。語学学習などで内蔵メモリが足りなくなってしまった場合も、手軽にメモリを増設できるのはポイントの一つだろう。
リニアPCM形式の録音もできるICレコーダーに
「ICZ-R100」は、非圧縮の音声ファイルで、原音をそのままに高音質で記録できるリニアPCM形式の録音・再生に対応している。会議や講義、セミナーなどの音声をクリアに録音できる。
本体上部に内蔵したステレオマイクと連動しながら、自動で最適なマイク感度で録音する「おまかせボイス」機能を搭載。さらに、「会議」「インタビュー」「歌・音楽」といったシーンに合わせた録音設定を簡単に選択して切り替える「シーンセレクト」で、録音操作は飛行に簡単だ。
ほかにも、音声以外の周波数を軽減する「ノイズカットフィルター」や、耳障りなエアコンなどのノイズを軽減する「ローカットフィルター」など、ソニーならではの充実した録音機能で、ビジネスでも頼りになるICレコーダーとして利用できる。
操作パネルは、基本的な録音・再生の「機能メニュー」と、詳細な設定の「設定メニュー」に大きく分かれ、初めての操作でもとまどうことはないだろう。操作しやすいシンプルなボタン配置やバックライトつきのモニタは、明るい室内や揺れる電車のなかでも使いやすくて好感をもった。
ラジオの聴取から録音・再生、さらにICレコーダーやMP3の音楽プレーヤーとしても活用できる「ICZ-R100」。その豊富な機能をフルに生かせば、きっと手放すことができなくなる。(フリーライター・石川貢士)