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信学会、日本初のプログラミング科目必修の通信制高校「コードアカデミー高等学校」、クラウド活用の広域通信制

ニュース

2014/01/09 18:40

 信学会は、日本初のプログラミング(コード)科目を必修にした広域通信制高校「コードアカデミー高等学校」の生徒募集を開始した。4月に開校する。

 コードアカデミー高等学校のウェブサイト

コードアカデミー高等学校のウェブサイト

 プログラミングを必修科目にして、プログラミングを通して「問題を適切なサイズに分解する能力」「問題の原因を切り分けてすばやく解決する能力」「間違うことをためらわず、間違いを直せる能力」「途中で問題があっても直せる能力」を養う。

 プログラミング未経験者でも初歩から学べるように、1年目は基礎的な思考を身に付けられるような簡単な言語を教材とし、その後、オブジェクト指向や、iOS/Androidなどに対応した、より実務的な言語を学べるように配慮している。

 生徒と教師とのコミュニケーションは、Googleハングアウト(テレビ電話)を通じて行うことで、従来の通信制高校では難しかった対面指導を実現。各科目の解説や参考資料はビデオで用意し、視聴レポートの提出をスクーリングでの面接指導の代わりにしているので、生徒は自宅で学習できる。

 添削課題の送付や提出は、オンラインを通じて行うので、自分のペースで好きな時間に学習することができ、メールやチャット、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使った質問にも対応する。コミュニケーションが苦手な生徒にも配慮し、決められた74単位以上を取得することで、普通高校の資格を取得できる。

 新たな内容の学習は自宅やオンラインでの予習で行い、実際の授業では従来なら宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒に合わせた指導をしたり、生徒同士が協働しながら取り組んだりする反転授業を採用する。また、グーグルの教育機関向けグループウェア「Google Apps for Education」の使用によって、授業やテキスト、課題、添削などをクラウド上で行う。

 また、IT企業などで活躍する現役エンジニアなどを特別講師として招聘し、実体験にもとづく講座を予定。IT企業との産学協同プロジェクトを通じて実践力を養う。卒業後の進路については、ITエンジニアとしての就職に加えて、在学中・卒業後の起業や大学への進学など、幅広い選択ができるよう配慮していく。

 対象は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県に在住の2014年3月に中学校卒業見込み、あるいは中学校卒業後に高校に入学していない人で、高校の退学者や転入学生も受け入れる。入学試験は「課題作文」または「成果物の提出」で、入学時点でのプログラミング技術は問わない。定員は240人。

 入学時期は、4月(前期入学)と10月(後期入学)の年2回で、入学金は10万円。授業料は1単位あたり1万円で、別途教育充実費として年間5万円が必要。そのほか、履修科目ごとに科目書代などの教材費や、スクーリング宿泊費がかかる。