アップル、7.9インチのiPad mini Retinaディスプレイモデル、4万1900円から

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2013/10/23 20:34

 アップルは、10月23日、美しい7.9インチの「Retinaディスプレイ」やA7チップを搭載した「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を発表した。11月中に発売する予定。

iPad mini Retinaディスプレイモデル(左)とiPad Air

 「iPad mini Retinaディスプレイモデル」は、解像度が2048×1536(326ppi)で7.9インチの「Retinaディスプレイ」を搭載した小型のタブレット端末。9.7インチのiPadに表示するすべてのピクセルを、7.9インチのスクリーンに詰め込んだ。カラーは、シルバーとスペースグレイの2色。

カラーは、シルバーとスペースグレイの2色

 9月発売の「iPhone 5s」や同時に発表した「iPad Air」同様、アップルが設計した64ビットのデスクトップクラスのアーキテクチャをもつパワフルなA7チップと加速度センサ、ジャイロスコープ、コンパスからデータを収集し、A7チップを補助する新しい「M7モーションコプロセッサ」を搭載。最大4倍のCPUパフォーマンスと8倍のグラフィックスパフォーマンスを実現し、写真の編集やゲームなど、ほとんどすべてのことがこれまでより速く実行できるという。

 デザインを一新し、何百もの新機能を搭載した最新OSの「iOS 7」を搭載。iPad専用アプリがそのまま動作する。このほか、500万画素の「iSightカメラ」、裏面照射型CMOSセンサを採用した次世代の「FaceTime HDカメラ」、二つのアンテナをもつことでMIMO(Multiple Input/Multiple Output)テクノロジをサポートし、最大300Mbpsの超高速データ転送を実現するデュアルチャンネル(2.4GHz/5GHz)対応の無線LAN、Bluetooth 4.0などを搭載する。解像度は同じだが、画面サイズが小さいため、「iPad Air」よりも「iPad mini Retinaディスプレイモデル」のほうがppiの数値が高く、写真や動画、テキストなどがよりクリアに、くっきりと見える。

9.7インチのiPadを凝縮したiPad mini。待望のRetinaディスプレイを搭載し、写真や文字がよりキレイになった

 Wi-Fiモデルと、GPS搭載でLTE/3Gネットワークに対応するWi-Fi + Cellularモデルをラインアップする。Wi-Fi + CellularモデルのSIMカードはnano-SIM。日本では、ソフトバンクモバイルとKDDIが取り扱う。それぞれ、魅力的な料金プランを提供するとしている。

 容量は、Wi-Fiモデル、Wi-Fi + Cellularモデルとも、16GB/32GB/64GB/128GBの4種類。サイズは高さ200×幅134.7×厚さ7.5mmで、重さはWi-Fiモデルが331g、Wi-Fi + Cellularモデルが341g。iPad miniに比べ、0.3mm厚くなり、わずかに重くなった(iPad miniの重さは、Wi-Fiモデルが308g、Wi-Fi + Cellularモデルが312g)。Wi-Fi接続時のバッテリ駆動時間は、従来と同じ最大10時間。

 Wi-Fiモデルの価格は、16GBが4万1900円、32GBが5万1800円、64GBが6万1800円、128GBが7万1800円。Wi-Fi + Cellularモデルの価格は、16GBが5万5800円、32GBが6万5800円、64GBが7万5800円、128GBが8万5800円。

 オリジナルのiPad miniの16GBモデルも、継続して販売する。価格は、Wi-Fiモデルが3万1800円、Wi-Fi + Cellularモデルが4万5800円。なお、アップルは為替の変動を受けて5月31日にiPadシリーズの価格を改定しており、iPad mini Wi-Fiモデルの16GBの場合、4000円値上げしている。このため、値下げした新価格でも当初の価格よりは高い。

 iPad mini Retinaディスプレイモデル専用アクセサリとして、ポリウレタン製の「Smart Cover」に加え、アニリン染めレザーでデザインを一新したケース「iPad mini Smart Case」を新たに発売する。カラーは、直販限定の「(PRODUCT) RED」を含めてそれぞれ6色。価格は「iPad mini Smart Cover」が4080円、「iPad mini Smart Case」が8100円。

→同時に発表した「iPad Air」の詳細はこちら