ソニー、ハイレゾ対応を強化、オーディオの売上げの2割をハイレゾ機器に
ソニーは、9月26日に記者会見を開き、CDより鮮明で迫力のあるハイレゾリューション音源に対応したオーディオ機器を本格展開する方針を明らかにし、この秋冬のラインアップを強化すると発表した。業務執行役員 SVP ホームエンタテインメント&サウンド事業本部の高木一朗副本部長は「2013年10月~14年3月のオーディオ機器の売上げのうち、ハイレゾリューション対応の新製品で約2割を占める計画」とした。
高木副本部長は「7割のユーザーがCDを超えるいい音で音楽を聴きたい、と思い、アーティストもいい音を伝えたいと思っている。また、通信環境が整い、大容量のハイレゾリューション音源をダウンロードしやすくなり、HDD/SSDの大容量化が進むなど、インフラの整備は整った」と、このタイミングでハイレゾリューション対応機器を強化する理由を説明した。
ラインアップは、オーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」、アンプ「TA-A1ES」「UDA-1」、スピーカーシステム「SS-HA1」「SS-HA3」の6機種で、10月12日から順次発売する。
HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」は、それぞれ1TB、500GBのHDDを内蔵。専用のPCアプリケーション「HAP Music Transfer」を使って、PC内の音源を内蔵HDDに自動でコピーできる。コピーした後は、PCを立ち上げずに圧縮音源からハイレゾリューション音源まで楽しめる。Wi-Fiは、IEEE802.1 1b/g/nに対応。発売日は10月26日で、価格は「HAP-Z1ES」が22万500円、「HAP-S1」がオープンで、実勢価格は8万円前後の見込み。
上位モデルの「HAP-Z1ES」は、新開発の「DSDリマスタリングエンジン」を搭載し、圧縮形式のオーディオデータをDSD信号に変換して高音質で再生する。D/A変換技術やDSEE技術などの信号処理技術を搭載。さらに、オーディオデータのデジタル形式への圧縮時に失われる高音域などの復元や自然な音質を実現するDSEEを搭載し、原音に近いサウンドを楽しめる。
「HAP-S1」は、L/R独立型の広帯域パワーアンプを内蔵するオーディオプレーヤー。アンプの最大出力は40W×2で、L/Rチャンネルのスピーカーを独立して駆動させるツインモノ方式を採用し、左右の音が干渉しにくいクリアなサウンドを再生する。DSDリマスタリングエンジンは搭載していないが、高音質のD/A変換ができる技術やDSEEを備え、圧縮形式からハイレゾリューション音源まで、高音質サウンドが楽しめる。
ステレオインテグレートアンプ「TA-A1ES」は10月26日、USB DACアンプ「UDA-1」は10月12日の発売。価格は「TA-A1ES」が22万500円、「UDA-1」はオープンで、実勢価格が5万円前後の見込み。
「TA-A1ES」は、プリアンプ部に新たにFETによるバッファーアンプ回路を設計し、すぐれた電気的特性を実現。プレーヤーなどの再生機器側のアンプ能力によらず音質を保ち、ボリュームによる音質変化を抑え、ハイレゾリューション音源の原音の魅力を豊かに表現する。
パワー部には、新開発の「シングルPP&Hi CURRENT AMP」を搭載し、音の濁りを抑えて原音に近い状態で再生する。トランジスタの温度上昇に伴う不具合などを避けるためのエミッタ抵抗を、回路の工夫によって抑制し、より純度の高いサウンドを実現する。
「UDA-1」は、PCとUSBケーブルで接続してPC用音楽プレーヤーで楽曲を再生できる。無料の「Hi-Res Audio Player」をPCにインストールすれば、DSD方式の音源も再生できる。なお、PC以外にも、ウォークマン「NW-ZX1」や「NW-F880」と接続してウォークマン内の音楽を再生できる。最大出力23W×2のL/Rチャンネル独立型の広帯域パワーアンプを搭載し、左右の音の干渉を抑えたクリアなサウンドを実現する。
価格は「TA-A1ES」が22万500円、「UDA-1」はオープンで、実勢価格は5万円前後の見込み。
2ウェイ3ドライバの「SS-HA3」を10月12日に、3ウェイ4ドライバの「SS-HA1」を10月26日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は「SS-HA3」が4万円前後、「SS-HA1」が7万円前後の見込み。
広指向性のWDスーパートゥイーターを前面と上面の2箇所に搭載するブックシェルフスピーカー。左右、上方向にも指向性が拡大し、聴く位置や高さが変化しても音色の変化が少なく、広いエリアでハイレゾ音源など高音質の音楽をそのままの自然な音で楽しめる。
音の濁りの原因となるバッフルの回折(ディフラクション)を排除する形状を採用し、ハイレゾリューション音源の音の広がりを細やかに再現する。パルプや合成繊維を配合してマイカを発泡させて強度を高めたMRC(Mica Reinforced Cellular)振動板を採用し、しっかりとした低音と密度の高い中域音を再生する。
ソニーは、ハイレゾリューション対応機器の普及のために、ワーナー・ミュージック、ユニバーサル・ミュージック、グループ会社のソニー・ミュージックと協力して、ハイレゾリューション音源の製作と供給を進める。10月中旬からレーベルゲートが運営する「mora」に「mora WALLMAN公式ミュージックストア」を開設し、新型ウォークマンの発売に合わせてハイレゾ音源のダウンロードサービスを開始する。サービス開始当初は約600タイトルのアルバムを用意する計画だ。
前日に発表したウォークマンもハイレゾに対応する
高木副本部長は「7割のユーザーがCDを超えるいい音で音楽を聴きたい、と思い、アーティストもいい音を伝えたいと思っている。また、通信環境が整い、大容量のハイレゾリューション音源をダウンロードしやすくなり、HDD/SSDの大容量化が進むなど、インフラの整備は整った」と、このタイミングでハイレゾリューション対応機器を強化する理由を説明した。
ハイレゾリューション対応機器の戦略を説明する高木副本部長
ラインアップは、オーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」、アンプ「TA-A1ES」「UDA-1」、スピーカーシステム「SS-HA1」「SS-HA3」の6機種で、10月12日から順次発売する。
ハイレゾリューション対応機器がズラリ
内蔵HDDにPCの音源をコピーできるHDDオーディオプレーヤー
HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」は、それぞれ1TB、500GBのHDDを内蔵。専用のPCアプリケーション「HAP Music Transfer」を使って、PC内の音源を内蔵HDDに自動でコピーできる。コピーした後は、PCを立ち上げずに圧縮音源からハイレゾリューション音源まで楽しめる。Wi-Fiは、IEEE802.1 1b/g/nに対応。発売日は10月26日で、価格は「HAP-Z1ES」が22万500円、「HAP-S1」がオープンで、実勢価格は8万円前後の見込み。
上位モデルの「HAP-Z1ES」は、新開発の「DSDリマスタリングエンジン」を搭載し、圧縮形式のオーディオデータをDSD信号に変換して高音質で再生する。D/A変換技術やDSEE技術などの信号処理技術を搭載。さらに、オーディオデータのデジタル形式への圧縮時に失われる高音域などの復元や自然な音質を実現するDSEEを搭載し、原音に近いサウンドを楽しめる。
HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」
「HAP-S1」は、L/R独立型の広帯域パワーアンプを内蔵するオーディオプレーヤー。アンプの最大出力は40W×2で、L/Rチャンネルのスピーカーを独立して駆動させるツインモノ方式を採用し、左右の音が干渉しにくいクリアなサウンドを再生する。DSDリマスタリングエンジンは搭載していないが、高音質のD/A変換ができる技術やDSEEを備え、圧縮形式からハイレゾリューション音源まで、高音質サウンドが楽しめる。
新開発の回路で純度の高いサウンドを実現するアンプ
ステレオインテグレートアンプ「TA-A1ES」は10月26日、USB DACアンプ「UDA-1」は10月12日の発売。価格は「TA-A1ES」が22万500円、「UDA-1」はオープンで、実勢価格が5万円前後の見込み。
「TA-A1ES」は、プリアンプ部に新たにFETによるバッファーアンプ回路を設計し、すぐれた電気的特性を実現。プレーヤーなどの再生機器側のアンプ能力によらず音質を保ち、ボリュームによる音質変化を抑え、ハイレゾリューション音源の原音の魅力を豊かに表現する。
ステレオインテグレートアンプ「TA-A1ES」
パワー部には、新開発の「シングルPP&Hi CURRENT AMP」を搭載し、音の濁りを抑えて原音に近い状態で再生する。トランジスタの温度上昇に伴う不具合などを避けるためのエミッタ抵抗を、回路の工夫によって抑制し、より純度の高いサウンドを実現する。
「UDA-1」は、PCとUSBケーブルで接続してPC用音楽プレーヤーで楽曲を再生できる。無料の「Hi-Res Audio Player」をPCにインストールすれば、DSD方式の音源も再生できる。なお、PC以外にも、ウォークマン「NW-ZX1」や「NW-F880」と接続してウォークマン内の音楽を再生できる。最大出力23W×2のL/Rチャンネル独立型の広帯域パワーアンプを搭載し、左右の音の干渉を抑えたクリアなサウンドを実現する。
価格は「TA-A1ES」が22万500円、「UDA-1」はオープンで、実勢価格は5万円前後の見込み。
音の広がりを細やかに再現するブックシェルフスピーカー2機種
2ウェイ3ドライバの「SS-HA3」を10月12日に、3ウェイ4ドライバの「SS-HA1」を10月26日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は「SS-HA3」が4万円前後、「SS-HA1」が7万円前後の見込み。
2ウェイ・スピーカーシステム「SS-HA3」とUSB DAC アンプ「UDA-1」
広指向性のWDスーパートゥイーターを前面と上面の2箇所に搭載するブックシェルフスピーカー。左右、上方向にも指向性が拡大し、聴く位置や高さが変化しても音色の変化が少なく、広いエリアでハイレゾ音源など高音質の音楽をそのままの自然な音で楽しめる。
3ウェイ・スピーカーシステム「SS-HA1」とHDDオーディオプレーヤーシステム「HAP-S1」
音の濁りの原因となるバッフルの回折(ディフラクション)を排除する形状を採用し、ハイレゾリューション音源の音の広がりを細やかに再現する。パルプや合成繊維を配合してマイカを発泡させて強度を高めたMRC(Mica Reinforced Cellular)振動板を採用し、しっかりとした低音と密度の高い中域音を再生する。
ソニーは、ハイレゾリューション対応機器の普及のために、ワーナー・ミュージック、ユニバーサル・ミュージック、グループ会社のソニー・ミュージックと協力して、ハイレゾリューション音源の製作と供給を進める。10月中旬からレーベルゲートが運営する「mora」に「mora WALLMAN公式ミュージックストア」を開設し、新型ウォークマンの発売に合わせてハイレゾ音源のダウンロードサービスを開始する。サービス開始当初は約600タイトルのアルバムを用意する計画だ。