三菱電機、手足の温度まで測って温めるエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」
三菱電機は、8月22日、ルームエアコン「霧ヶ峰」の新製品として、手足の温度まで細かく測ってピンポイントに風を送って温める「Zシリーズ」11機種を11月上旬から順次発売すると発表した。冷房定格能力は2.2~8.0kW、カラーはそれぞれウェーブホワイトとウェーブブラウンの2色。価格はオープンで、実勢価格は21万8000円から36万8000円前後の見込み。
発表会で「冬場、エアコンを使うと、部屋全体は温かいが手足が冷たいということがあるのではないでしょうか」と語りかけたのは、三菱電機静岡製作所の松本匡所長。
からだの部位別表面温度を調べたところ、頭部と手足で約10°Cの温度差があることがわかった。つまり、頭部に最適な温度設定だと、手足の表面温度が低く、手足が冷たいと感じるということだ。この冷えやすい手足をピンポイントで温める新機能を搭載した。
手足の冷えを検知する3008画素のサーモグラフィー「ムーブアイ極(きわみ)」を新たに搭載する。「ムーブアイ極」は人の位置、姿勢を識別し、さらに体の部位の温度を0.1℃単位で細かく計測。温度の低い部位を認識したら、その部位めがけて風を送り込む。
大型フラップとフラップ配置の最適化設計を行い、前後と左右のフラップをきめ細かく独立制御する「匠(たくみ)フラップ」で気流をコントロール。343億通りの気流で、冷えた部位をピンポイントで温める。
発表会では、女性の足を温めるデモンストレーションを実施。手足の温度が高いモデルと、手足の温度が低いモデルを立たせ、「霧ヶ峰 Zシリーズ」を起動。モデルの表面温度を測定し、手足の冷えた女性の足下にピンポイントの温風を送った。
また、人の体感温度に応じて送風運転・冷風運転・冷房運転を自動で切り替える「ハイブリッド運転」を搭載。冷やしすぎ、温めすぎを防ぎ、さらに効率的に運転することで省エネ性を高めた。送風運転時の気流には自然界の風のリズムを取り入れ、高原を吹く風のような快適さを実現した。
エアコン心臓部である圧縮機は、運転効率を高め、省エネ性を高めるとともに冷媒を従来の冷媒「R410A」と比べて地球温暖化係数が約3分1の新冷媒「R32」を採用。冷却圧縮ロスを低減した。
「ムーブアイ極」を搭載したZシリーズ
発表会で「冬場、エアコンを使うと、部屋全体は温かいが手足が冷たいということがあるのではないでしょうか」と語りかけたのは、三菱電機静岡製作所の松本匡所長。
部位によって表面温度が異なることを説明する松本所長
からだの部位別表面温度を調べたところ、頭部と手足で約10°Cの温度差があることがわかった。つまり、頭部に最適な温度設定だと、手足の表面温度が低く、手足が冷たいと感じるということだ。この冷えやすい手足をピンポイントで温める新機能を搭載した。
部位別の表面温度の違い
手足の冷えを検知する3008画素のサーモグラフィー「ムーブアイ極(きわみ)」を新たに搭載する。「ムーブアイ極」は人の位置、姿勢を識別し、さらに体の部位の温度を0.1℃単位で細かく計測。温度の低い部位を認識したら、その部位めがけて風を送り込む。
サーモグラフィーで表面温度を測定
大型フラップとフラップ配置の最適化設計を行い、前後と左右のフラップをきめ細かく独立制御する「匠(たくみ)フラップ」で気流をコントロール。343億通りの気流で、冷えた部位をピンポイントで温める。
発表会では、女性の足を温めるデモンストレーションを実施。手足の温度が高いモデルと、手足の温度が低いモデルを立たせ、「霧ヶ峰 Zシリーズ」を起動。モデルの表面温度を測定し、手足の冷えた女性の足下にピンポイントの温風を送った。
実際にモデルの温度を測定。左はあらかじめ足を温めておいたモデル
また、人の体感温度に応じて送風運転・冷風運転・冷房運転を自動で切り替える「ハイブリッド運転」を搭載。冷やしすぎ、温めすぎを防ぎ、さらに効率的に運転することで省エネ性を高めた。送風運転時の気流には自然界の風のリズムを取り入れ、高原を吹く風のような快適さを実現した。
エアコン心臓部である圧縮機は、運転効率を高め、省エネ性を高めるとともに冷媒を従来の冷媒「R410A」と比べて地球温暖化係数が約3分1の新冷媒「R32」を採用。冷却圧縮ロスを低減した。