マカフィー、アダルト音声接続サービス詐欺アプリをGoogle Play上で確認

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2013/07/18 16:37

 マカフィーは、アダルト音声接続サービス詐欺アプリを、Google Play上で確認し、その実態について自社ブログで解説している。

アダルト音声接続サービス詐欺アプリの例

アダルト音声接続サービス詐欺アプリの例

 マカフィーが発見したアダルト音声接続サービス詐欺アプリは、不注意なユーザーを音声通話によるアダルトコンテンツサービスに誘導し、発信を確認した時点で勝手にサービスを自動登録し、後日高額な使用料を請求するワンクリック詐欺アプリの亜種に分類される。

 これらのアプリは、音声通話発信を自動的に行うAPIを使用しているわけではなく、ユーザーにウェブページ内の「tel://」リンクをクリックさせ、端末の標準電話アプリに指定の電話番号へ音声通話を発信させることを目的としている。アプリ起動時に表示するウェブページには、「今すぐ聴いてみる」ボタンを設置し、このボタンをクリックすると電話アプリが起動する。

 ウェブページには情報ページへのリンクも用意し、情報ページにはサービスの利用規約や問い合わせ先を記述している。利用規約では、ユーザーからの通話発信が確認された時点で、料金完全後払い・自動更新のサービスに自動登録し、ユーザーは一度でも使用すると年額7万3000円を3日以内に支払う必要があるとの記載が存在する。

 ユーザーが電話を発信すると、あらかじめ録音されたチャンネルの選択方法などを説明する音声ガイダンスが流れる。ガイダンスでは、使用料金についての説明はまったくなく、ユーザーがチャンネルを選ぶと録音された物語風の音声を再生する。

 再度電話を発信すると、音声ガイダンスでサービス使用料金が未払いであると告げ、ウェブページ上の利用規約内の支払い方法に従うように促す。

 この支払い要求を無視していると1~2週間後にサービス運営業者からユーザーに電話がかかってきて、サービス使用料金が未払いであり、このまま無視を続けると延滞遅延金も含めて高額な請求を行うことになり、回収業務や法的手続きを開始する旨が告げられる。さらに、退会したい場合は、指定の電話番号に連絡するよう要求する。

 マカフィーでは、こうした不当な高額請求に従ったり、退会のために電話をかけたりしてはいけないと説明し、単に無視するように求めている。

 マカフィーが、このようなアプリを最初に発見したのは2013年6月末で、同社の通報によってGoogle Playからはすでに削除されたが、7月9日の時点では同種のアプリが再度アップロードされている。