日立マクセル、BDドライブを搭載したiVハードディスクレコーダー「アイヴィブルー」

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2013/03/21 22:27

 日立マクセルは、3月21日、カセットHDD「iV」対応のHDDレコーダー「iVハードディスクレコーダー」にブルーレイディスク(BD)ドライブを搭載した「アイヴィブルー」を4月25日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は1TBの内蔵HDDを搭載する「BIV-R1021」が6万5000円前後、500GBの「BIV-R521」が5万5000円前後の見込み。

BDへのダビングができる「アイヴィブルー」

 「アイヴィブルー」は、内蔵HDD、カセットHDD「iV」、BDにテレビ番組を録画できるレコーダー。内蔵HDDに録画した番組を「iV」やBDにダビングすることもできる。地上デジタル/BS/110度CSデジタルチューナーを2基搭載し、2番組同時録画が可能なほか、「スカパー!プレミアムサービスLink」対応のチューナーを接続して最大で3番組の同時録画ができる。

 会見の冒頭、コンシューマ事業部の乘松幸示事業部長は「2007年に世界初のコンテンツ保護技術対応リムーバブルカセットHDD『iV』を、2009年に『iV』対応レコーダーを発売した。今回発表するのは『iV』対応レコーダーにBDドライブを搭載したモデル。利便性の高い録画体験を提供できると確信している」と自信をみせた。

「iV」の歴史を振り返る乘松事業部長

 商品企画部の和田修司担当部長は、製品開発・発売の狙いを「『iV』カセットは地デジ需要期の2010~11年に販売数を大きく伸ばし、12年には累計出荷台数が100万巻を突破した。しかし、地デジ需要の反動で12年から台数の伸びが鈍化している。『iV』カセットの普及と切り口となる新製品が必要だ」と説明した。

発売の狙いを語る和田担当部長

 BDドライブの搭載については、「レコーダーの主流はHDDではなく、BD/DVD。BDドライブを搭載して、より大きな市場に製品を投入したかった。シリーズ化を検討していく」と話し、今後ラインアップを拡充する方針を明らかにした。

レコーダー市場の主流はBD/DVDレコーダー

 「iV」のカセットを追加することで、録画容量を追加することができるのが「アイヴィブルー」の特徴。USB接続の外付けHDDは追加台数の上限があり、また録画したレコーダー、テレビでないと録画番組を再生できないが、「iV」は制限なく追加が可能で、対応のテレビ、レコーダー、プレーヤーであればどの機器でも再生できる。

 アナログビデオ入力端子を備え、VHSビデオデッキやビデオカメラを接続して、ビデオテープに録り貯めた思い出のシーンや子どもの成長記録を「iV」にまとめて保存することができる。例えば1TBの「iV」であれば、ビデオテープ約230本分の映像を保存できる。またブルーレイ3D対応で、3D対応テレビに接続して3D映像を楽しめる。