災害対策にUPS 「Smart App PR1500 JP」で大切なPCとデータを守ろう
東日本大震災から2年がたったいま、PCの災害対策の一つとして、改めてUPS(無停電電源装置)に注目が集まっている。一般的なPCユーザーはもちろん、自宅でサーバーを運用している人やデイトレーダー、SOHOなどのビジネスユースでPCを使っている人など、不測の事態によって大切なデータが失われてしまうのを恐れている人は多い。ここで紹介するサイバーパワー・ジャパンのUPS「Smart App PR1500 JP」は、自然災害などによる事故から大切なPCとデータを守ってくれる頼もしいUPSだ。
地震による停電はもちろんだが、近年増加しているゲリラ豪雨による落雷や爆弾低気圧が引き起こす豪雨・暴風による大規模な停電は、突然のサージ(瞬間的に発生する高い電圧)や電源断など、PCにきわめて深刻なダメージを与える。また、今年1月の大豪雪では、雪と強風によって関東圏で2万7000戸以上が停電に見舞われるなど、PCにダメージを与える自然災害は年間を通じて発生する。
そんなPCの自然災害対策として、改めて注目を浴びているのがUPSだ。UPSはバッテリを内蔵した補助電源で、コンセントとデジタル機器の間に接続して利用する。停電などによってコンセントからの給電がストップしたときに、一時的にバッテリから電力を供給し、PCやデジタル機器などを正常にシャットアウトする時間を稼ぐ装置だ。また、多くのUPSは、落雷によって瞬間的に発生する高電圧から機器を守る雷サージ対策機能を備える。
このUPSで、コストパフォーマンスの高さで人気を博しているのが、サイバーパワー・ジャパンの「Smart App PR1500 JP」だ。2月20日に発売したばかりだが、あまりの人気に、現在品薄状態が続いている。
「Smart App PR1500 JP」は、750VA/525Wの長時間バッテリを搭載した従来製品「Smart App PR750 JP」の上位モデルにあたる。3万円台という手頃な価格で人気の「750 JP」のコストパフォーマンスの高さを受け継ぎ、1500VA/1050Wという大容量バッテリを搭載しながら、実勢価格は5万円前後に抑えている。
「Smart App PR1500 JP」はバッテリ容量だけではなく、使い勝手にも配慮している。ほぼすべての操作や設定、確認ができる液晶パネルは本体とケーブルでつながっており、着脱が可能。例えば、UPS本体は足元に置いて、液晶パネルを壁などの目線の位置に取りつけることができるのだ。
液晶パネルで設定できる項目は、40種類以上。メニューは初期設定などの「セットアップメニュー」、動作に関する設定を行う「コントロールメニュー」、各機能を確認する「テストメニュー」の三つがあり、さらにそれぞれ細かい設定項目に分かれている。かなり細かく設定できるので、よりこだわった設定を行うことができる。UPSを使ったことのある人にはうれしいポイントだ。
UPS選びのポイントは、バッテリの容量だ。どれくらいの消費電力をもつデジタル機器に、電源断からどれくらいのバックアップ時間を与えることができるかは、バッテリ容量によって決まってくる。「Smart App PR1500 JP」は1500VA/1050Wの大容量バッテリで、例えば、300Wの機器を1台接続した場合は約53分、500Wの機器を接続した場合は約28分、電源を供給する。
実際に「Smart App PR1500 JP」の大容量バッテリの威力を確かめた。「Smart App PR1500 JP」にデスクトップPCと23インチの液晶ディスプレイを接続して、電源断からどれくらい電源供給が続くか測定した。接続したデスクトップPCは、ちょっと古いがインテル Core 2 Duo E8500を搭載したエイサーの「ASM5621-A21」、液晶ディスプレイは23型ワイドのデルの「E2311H」だ。
まずは推奨設定通り、8時間かけて「Smart App PR1500 JP」をフル充電。次に、デスクトップPCと液晶ディスプレイのAC電源コードを「Smart App PR1500 JP」のバックアップ用コンセントに接続した。液晶ディスプレイの輝度、コントラストともMAXに設定し、PCはスクリーンセーバーをオフにし、デスクトップ画面を表示するアイドリング状態に設定した。この状態から、停電と同じ状態をつくるために「Smart App PR1500 JP」のACケーブルをコンセントから抜き、バックアップ時間がどれくらい続くかをストップウオッチで計測した。
結果は、2時間45分51秒という驚くべき運転継続時間。アイドリング状態なので、PC自体に大きな負荷がかかった状態ではないものの、その結果は予想をはるかに超え、さすが1500VA/1050Wの大容量バッテリというべきものだった。
続いて、DVD観賞状態での運転時間を計測した。先の環境で映画DVDを「Windows Media Player」で再生し、UPSをバックアップモードにしてバッテリが切れるまでの時間を計った。結果は2時間36分94秒とこれまた驚くべき運転継続時間だった。
これなら、複数台のサーバーを運用している場合でも、余裕をもって必要なデータを保存したうえで、安全にシャットダウン操作を終えることができる。また、外付けHDDを複数台動かして作業している人も、HDDの電源を「Smart App PR1500 JP」のバックアップコンセントから取るようにすれば、突然の停電やブレーカー上がりによるHDDへのダメージを未然に防ぐことができる。
消費電力量が少ないことも、「Smart App PR1500 JP」の特徴だ。スタンバイ時はCPUとリレー駆動だけの電力しか消費せず、消費電力をたった6W前後に抑える。UPSはいざというときに備えて常時電源を入れておく製品なので、消費電力を抑えることができるのは嬉しい。
さまざまな自然災害による停電やサージだけでなく、一般家庭でありがちな電気の使いすぎによるブレーカー上がりなど、常にPCは物理的な破損の危険にさらされている。大切なPCの電源回りのトラブルから守ってくれる「Smart App PR1500 JP」は、PCユーザーに必須の周辺機器だといえる。価格も手頃で、比較的買い求めやすい。失ってはならないデータを扱っている人は、ぜひ導入を検討してほしい。(ITジャーナリスト 市川 昭彦)
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サイバーパワー・ジャパンの「Smart App PR1500 JP」
年間を通じて発生する自然災害 電源回りの対策が再注目
地震による停電はもちろんだが、近年増加しているゲリラ豪雨による落雷や爆弾低気圧が引き起こす豪雨・暴風による大規模な停電は、突然のサージ(瞬間的に発生する高い電圧)や電源断など、PCにきわめて深刻なダメージを与える。また、今年1月の大豪雪では、雪と強風によって関東圏で2万7000戸以上が停電に見舞われるなど、PCにダメージを与える自然災害は年間を通じて発生する。
そんなPCの自然災害対策として、改めて注目を浴びているのがUPSだ。UPSはバッテリを内蔵した補助電源で、コンセントとデジタル機器の間に接続して利用する。停電などによってコンセントからの給電がストップしたときに、一時的にバッテリから電力を供給し、PCやデジタル機器などを正常にシャットアウトする時間を稼ぐ装置だ。また、多くのUPSは、落雷によって瞬間的に発生する高電圧から機器を守る雷サージ対策機能を備える。
このUPSで、コストパフォーマンスの高さで人気を博しているのが、サイバーパワー・ジャパンの「Smart App PR1500 JP」だ。2月20日に発売したばかりだが、あまりの人気に、現在品薄状態が続いている。
「Smart App PR1500 JP」は、750VA/525Wの長時間バッテリを搭載した従来製品「Smart App PR750 JP」の上位モデルにあたる。3万円台という手頃な価格で人気の「750 JP」のコストパフォーマンスの高さを受け継ぎ、1500VA/1050Wという大容量バッテリを搭載しながら、実勢価格は5万円前後に抑えている。
「Smart App PR1500 JP」はバッテリ容量だけではなく、使い勝手にも配慮している。ほぼすべての操作や設定、確認ができる液晶パネルは本体とケーブルでつながっており、着脱が可能。例えば、UPS本体は足元に置いて、液晶パネルを壁などの目線の位置に取りつけることができるのだ。
取り外しができる液晶パネル
液晶パネルで設定できる項目は、40種類以上。メニューは初期設定などの「セットアップメニュー」、動作に関する設定を行う「コントロールメニュー」、各機能を確認する「テストメニュー」の三つがあり、さらにそれぞれ細かい設定項目に分かれている。かなり細かく設定できるので、よりこだわった設定を行うことができる。UPSを使ったことのある人にはうれしいポイントだ。
40種類以上の設定項目があり、よりこだわった設定ができる
大容量バッテリの実力は「さすが」のひと言
UPS選びのポイントは、バッテリの容量だ。どれくらいの消費電力をもつデジタル機器に、電源断からどれくらいのバックアップ時間を与えることができるかは、バッテリ容量によって決まってくる。「Smart App PR1500 JP」は1500VA/1050Wの大容量バッテリで、例えば、300Wの機器を1台接続した場合は約53分、500Wの機器を接続した場合は約28分、電源を供給する。
実際に「Smart App PR1500 JP」の大容量バッテリの威力を確かめた。「Smart App PR1500 JP」にデスクトップPCと23インチの液晶ディスプレイを接続して、電源断からどれくらい電源供給が続くか測定した。接続したデスクトップPCは、ちょっと古いがインテル Core 2 Duo E8500を搭載したエイサーの「ASM5621-A21」、液晶ディスプレイは23型ワイドのデルの「E2311H」だ。
実験に使ったエイサーの「ASM5621-A21」とデルの「E2311H」
まずは推奨設定通り、8時間かけて「Smart App PR1500 JP」をフル充電。次に、デスクトップPCと液晶ディスプレイのAC電源コードを「Smart App PR1500 JP」のバックアップ用コンセントに接続した。液晶ディスプレイの輝度、コントラストともMAXに設定し、PCはスクリーンセーバーをオフにし、デスクトップ画面を表示するアイドリング状態に設定した。この状態から、停電と同じ状態をつくるために「Smart App PR1500 JP」のACケーブルをコンセントから抜き、バックアップ時間がどれくらい続くかをストップウオッチで計測した。
結果は、2時間45分51秒という驚くべき運転継続時間。アイドリング状態なので、PC自体に大きな負荷がかかった状態ではないものの、その結果は予想をはるかに超え、さすが1500VA/1050Wの大容量バッテリというべきものだった。
2時間45分と長時間電源を供給し続けた
続いて、DVD観賞状態での運転時間を計測した。先の環境で映画DVDを「Windows Media Player」で再生し、UPSをバックアップモードにしてバッテリが切れるまでの時間を計った。結果は2時間36分94秒とこれまた驚くべき運転継続時間だった。
バッテリ残量が0%になって数秒に電源の供給がストップした
これなら、複数台のサーバーを運用している場合でも、余裕をもって必要なデータを保存したうえで、安全にシャットダウン操作を終えることができる。また、外付けHDDを複数台動かして作業している人も、HDDの電源を「Smart App PR1500 JP」のバックアップコンセントから取るようにすれば、突然の停電やブレーカー上がりによるHDDへのダメージを未然に防ぐことができる。
消費電力量が少ないことも、「Smart App PR1500 JP」の特徴だ。スタンバイ時はCPUとリレー駆動だけの電力しか消費せず、消費電力をたった6W前後に抑える。UPSはいざというときに備えて常時電源を入れておく製品なので、消費電力を抑えることができるのは嬉しい。
失ってはならないデータを扱っている人は導入の検討を
さまざまな自然災害による停電やサージだけでなく、一般家庭でありがちな電気の使いすぎによるブレーカー上がりなど、常にPCは物理的な破損の危険にさらされている。大切なPCの電源回りのトラブルから守ってくれる「Smart App PR1500 JP」は、PCユーザーに必須の周辺機器だといえる。価格も手頃で、比較的買い求めやすい。失ってはならないデータを扱っている人は、ぜひ導入を検討してほしい。(ITジャーナリスト 市川 昭彦)
・「Smart App PR1500 JP」をセイカオンラインショップで購入