レノボ「IdeaPad Yoga 13」レビュー、“4つのモードに変形”する新感覚のコンバーチブルPC
「Windows 8」発売の10月以降、PCメーカーからさまざまなWindows 8搭載PCが発売された。特にタッチパネルを搭載し、薄く、軽く、起動が速いだけではなく、ディスプレイが回転する、外れるなどの“変形”するコンバーチブルPCが話題になっている。なかでもディスプレイが360°回転するレノボ・ジャパンのコンバーチブルPC「IdeaPad Yoga 13」は、ひと際異彩を放つモデルだ。
最近、複数のデバイスを持ち、利用シーンに合わせて使い分けるユーザーが増えている。例えば、ノートPCは自宅やオフィスなど、テーブルに置いてさまざまな作業をするのに適しているが、カフェや新幹線のような小さいテーブルに置いたり、立ったまま操作したりするには不向きだ。
一方、タブレットはモバイル性が高く、持ち歩くにはいいが、常に手で支えなくてはならないので、長時間使ったり、長文を打ち込んだりするのには向いていない。そのため、自宅やオフィスで使うときはノートPCを、外出先にはタブレットを、というようにデバイスを持ち替えている。
「IdeaPad Yoga 13」は、“変形”することであらゆるシーンに対応することができる。特殊なヒンジを採用し、ディスプレイを360°、自由な角度でキープする。ヨガのようにディスプレイ部分をぐるっと反り返らせて本体に重ね、タブレットのように使うこともできる。
レノボは、このディスプレイの傾きの角度を四つ――「ラップトップ」「スタンド」「テント」「タブレット」のモードに分けている。では、各モードの使用シーンをみていこう。
ディスプレイを90°以上傾けると、PCユーザーにとってなじみのあるノートPCスタイル「ラップトップ」モードになる。キーボードで文字を入力したり、マウスを接続して作業したりと、自宅やオフィスでの作業にピッタリだ。
キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチは約19mmと広めで打ちやすく、押し応えのあるキータッチが心地いい。また、「スタート」画面を表示する「Windows」キーが、キーボードだけでなく、ディスプレイの下にもあるので、タッチ操作をしているときでも押しやすいのが好印象だ。
CPUは3世代のCore i7-3517U/i5-3317Uで、書類の作成だけでなく、写真・動画の編集など、負荷のかかる作業もサクサクとこなすことができる。メインPCとして十分活躍する。
ここでディスプレイを270°ほど傾けて、キーボードが底面になるように設置すると、「スタンド」モードになる。キーボードが隠れて、液晶一体型のデスクトップPCのようにディスプレイに集中できる。キーボードは、ディスプレイを180°以上倒すと自動的にオフになるので、設置面でキーが押されても決して誤作動をしない設計になっている。
「スタンド」モードはディスプレイを立てて設置するスタイルなので、インターネット動画や写真を視聴するときに最適だ。また、液晶上部に内蔵した720p対応のウェブカメラで、ビデオチャットも楽しめる。接地面が広く、安定感があるので、クルマの後部座席で膝の上に置いて使ってもいいだろう。
さらにディスプレイを傾ける。310°ほど傾け、ヒンジが上を向くようにディスプレイの上辺とキーボード部分の下辺で本体を支えると、横から見るとテントのようになる。これが「テント」モードだ。
こんな使い方、思いつかなかった人も多いだろう。「テント」モードは、「スタンド」モードと同じく、動画を楽しんだり、インターネットを見たりするのに向いているスタイルだ。「スタンド」モードと違うのは、設置スペースが狭くてすむこと。例えば、キッチンの作業台の隅に置いてレシピを確認しながら調理したり、狭い新幹線のテーブルの上で映画を楽しんだり、フォトスタンドの代わりに机やベッドテーブルに置いたりしてもいい。
では、さらに倒して、パタンと二つに折ってしまおう。これが「タブレット」モードだ。タブレットは7インチから10インチがほとんどだが、「IdeaPad Yoga 13」の液晶サイズは13.3インチ。大型のタブレットになる。この大画面なら、写真の表示や仕事の資料の閲覧などにも十分だ。さらに、10点マルチタッチに対応し、テーブルに寝かせて二人で画面を見ながら操作することもできる。
「IdeaPad Yoga 13」がこの4つのモードを実現できたのは、特殊なヒンジを採用しているから。360°ディスプレイが回転するモデルは他社からも出ているが、利用できるのはノートPCスタイルとタブレットスタイルだけで、角度を自由に調整することはできない。「IdeaPad Yoga 13」は、指で押しても簡単に倒れたりしないように硬めのトルク調整を施し、液晶の角度を自由に調整できるようにした。
また、ディスプレイを開閉する頻度が多くなると、ヒンジの耐久性が気になる。「IdeaPad Yoga 13」のヒンジは2軸で、一つのヒンジが180°ずつ回転することで、合計360°回転するようになっている。2軸のヒンジを使うことで負荷が分散され、2万5000回の耐久テストをクリアするほどの耐久性を備えた。
レノボは、世界でPCやタブレットを展開しているメーカーだ。米調査会社のGartnerによると2012年7~9月の第3四半期の世界PC市場では、レノボの出荷台数シェアが15.7%となり、世界1位となった。国内の取り組みでは、2011年1月、日本の老舗PCメーカー、NECとPC事業で提携を結んだ。それにより、日本国内の電話サポート受付窓口業務を、提携先のNECパーソナルコンピュータに移管。NECが長年培ってきたサポートノウハウをフルで生かしているので、レノボユーザーはしっかりしたサポートを受けることができる。
仕事は「ラップトップ」モードで、外出先は「タブレット」モードで、さらにさまざまなシーンで活躍する「スタンド」モードと「テント」モードを備える「IdeaPad Yoga 13」。どんなライフスタイルの人にもおすすめできる「IdeaPad Yoga 13」で、新しいPC体験を楽しもう。(フリーライター・星政明)
ディスプレイが360°回転する「IdeaPad Yoga 13」
利用シーンを選ばない「IdeaPad Yoga 13」 変形パターンは4タイプ
最近、複数のデバイスを持ち、利用シーンに合わせて使い分けるユーザーが増えている。例えば、ノートPCは自宅やオフィスなど、テーブルに置いてさまざまな作業をするのに適しているが、カフェや新幹線のような小さいテーブルに置いたり、立ったまま操作したりするには不向きだ。
一方、タブレットはモバイル性が高く、持ち歩くにはいいが、常に手で支えなくてはならないので、長時間使ったり、長文を打ち込んだりするのには向いていない。そのため、自宅やオフィスで使うときはノートPCを、外出先にはタブレットを、というようにデバイスを持ち替えている。
「IdeaPad Yoga 13」は、“変形”することであらゆるシーンに対応することができる。特殊なヒンジを採用し、ディスプレイを360°、自由な角度でキープする。ヨガのようにディスプレイ部分をぐるっと反り返らせて本体に重ね、タブレットのように使うこともできる。
レノボは、このディスプレイの傾きの角度を四つ――「ラップトップ」「スタンド」「テント」「タブレット」のモードに分けている。では、各モードの使用シーンをみていこう。
ディスプレイの傾きの角度によって変わる使用シーン
ディスプレイを90°以上傾けると、PCユーザーにとってなじみのあるノートPCスタイル「ラップトップ」モードになる。キーボードで文字を入力したり、マウスを接続して作業したりと、自宅やオフィスでの作業にピッタリだ。
90°ほど傾けるとノートPCスタイル「ラップトップ」モードになる
キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチは約19mmと広めで打ちやすく、押し応えのあるキータッチが心地いい。また、「スタート」画面を表示する「Windows」キーが、キーボードだけでなく、ディスプレイの下にもあるので、タッチ操作をしているときでも押しやすいのが好印象だ。
CPUは3世代のCore i7-3517U/i5-3317Uで、書類の作成だけでなく、写真・動画の編集など、負荷のかかる作業もサクサクとこなすことができる。メインPCとして十分活躍する。
ここでディスプレイを270°ほど傾けて、キーボードが底面になるように設置すると、「スタンド」モードになる。キーボードが隠れて、液晶一体型のデスクトップPCのようにディスプレイに集中できる。キーボードは、ディスプレイを180°以上倒すと自動的にオフになるので、設置面でキーが押されても決して誤作動をしない設計になっている。
270°以上傾けると「スタンド」モード
「スタンド」モードはディスプレイを立てて設置するスタイルなので、インターネット動画や写真を視聴するときに最適だ。また、液晶上部に内蔵した720p対応のウェブカメラで、ビデオチャットも楽しめる。接地面が広く、安定感があるので、クルマの後部座席で膝の上に置いて使ってもいいだろう。
さらにディスプレイを傾ける。310°ほど傾け、ヒンジが上を向くようにディスプレイの上辺とキーボード部分の下辺で本体を支えると、横から見るとテントのようになる。これが「テント」モードだ。
310°ほど傾け、ヒンジが上を向くように置くと「テント」モードになる
こんな使い方、思いつかなかった人も多いだろう。「テント」モードは、「スタンド」モードと同じく、動画を楽しんだり、インターネットを見たりするのに向いているスタイルだ。「スタンド」モードと違うのは、設置スペースが狭くてすむこと。例えば、キッチンの作業台の隅に置いてレシピを確認しながら調理したり、狭い新幹線のテーブルの上で映画を楽しんだり、フォトスタンドの代わりに机やベッドテーブルに置いたりしてもいい。
では、さらに倒して、パタンと二つに折ってしまおう。これが「タブレット」モードだ。タブレットは7インチから10インチがほとんどだが、「IdeaPad Yoga 13」の液晶サイズは13.3インチ。大型のタブレットになる。この大画面なら、写真の表示や仕事の資料の閲覧などにも十分だ。さらに、10点マルチタッチに対応し、テーブルに寝かせて二人で画面を見ながら操作することもできる。
二つに折って「タブレット」モードに。持ち歩くのにピッタリだ
「IdeaPad Yoga 13」がこの4つのモードを実現できたのは、特殊なヒンジを採用しているから。360°ディスプレイが回転するモデルは他社からも出ているが、利用できるのはノートPCスタイルとタブレットスタイルだけで、角度を自由に調整することはできない。「IdeaPad Yoga 13」は、指で押しても簡単に倒れたりしないように硬めのトルク調整を施し、液晶の角度を自由に調整できるようにした。
また、ディスプレイを開閉する頻度が多くなると、ヒンジの耐久性が気になる。「IdeaPad Yoga 13」のヒンジは2軸で、一つのヒンジが180°ずつ回転することで、合計360°回転するようになっている。2軸のヒンジを使うことで負荷が分散され、2万5000回の耐久テストをクリアするほどの耐久性を備えた。
レノボは、世界でPCやタブレットを展開しているメーカーだ。米調査会社のGartnerによると2012年7~9月の第3四半期の世界PC市場では、レノボの出荷台数シェアが15.7%となり、世界1位となった。国内の取り組みでは、2011年1月、日本の老舗PCメーカー、NECとPC事業で提携を結んだ。それにより、日本国内の電話サポート受付窓口業務を、提携先のNECパーソナルコンピュータに移管。NECが長年培ってきたサポートノウハウをフルで生かしているので、レノボユーザーはしっかりしたサポートを受けることができる。
仕事は「ラップトップ」モードで、外出先は「タブレット」モードで、さらにさまざまなシーンで活躍する「スタンド」モードと「テント」モードを備える「IdeaPad Yoga 13」。どんなライフスタイルの人にもおすすめできる「IdeaPad Yoga 13」で、新しいPC体験を楽しもう。(フリーライター・星政明)