ハイブリッドハードディスク(SSHD)で「Windows 8」をフル活用
10月26日、マイクロソフトの新しいOS「Windows 8」が発売された。最も目を引くのは、画面をタッチして操作するインターフェース「Windows 8 Modern UI」だろう。「Windows 8 Modern UI」のスタート画面は、大きなタイル(ボタン)でアプリへのショートカットを配置。タブレットやタッチ操作対応ディスプレイでタイルをタップすると、アプリを全画面で表示し、指先で快適に操作することができる。
前OSの「Windows 7」に比べて、動作が軽快になった点も見逃せない。米マイクロソフトによれば、「Windows 7」から「Windows 8」にアップグレードすることで、起動時間がおよそ36%速くなり、バッテリの駆動時間が13%向上する。さらに、メモリの使用量も22%削減できるなど、さまざまな点でパフォーマンスの向上が期待できる。「Windows 8」を実際に使用すると、あらゆる操作が軽快になっていることを実感できる。
タッチ操作に最適化し、パフォーマンスが大きく向上した「Windows 8」。これから「Windows 8」にアップグレードしようと思っているのなら、新OSをフル活用できるよう、コンピュータにも改造を施したい。1万円程度の投資でも、大きな向上が期待できるパーツ交換が手頃でおすすめだ。
例えば、新OSをインストールするストレージを新たに導入すると、パフォーマンスアップにつながる。パーツ交換は難しいと考えがちだが、ストレージの交換は、ノートPCでも底面のカバーさえ外せば、簡単にできるモデルが多い。そして、いまストレージを交換するのなら、「ハイブリッドハードディスク(SSHD)」を、とくにおすすめしたい。
PCの内蔵ストレージというと、ほとんどがHDDか、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)に限られる。SSDはスピード、HDDはコストパフォーマンスの面ですぐれている。この両者の長所を組み合わせたストレージが、「ハイブリッドハードディスク(SSHD)」なのだ。いち早く製品化したのが、シーゲイトの「Momentous XT」だ。HDDとフラッシュメモリを組み合わせることで、高速起動と大容量を実現した。
「Momentus XT」は、HDD部分を一般のHDDと同じようにデータの保存領域として利用。フラッシュメモリ部分には、ユーザーがよく使うファイルやアプリケーションを自己学習アルゴリズムにより、自動的にコピー、保存する。フラッシュメモリにコピーしたデータは読込みが速いので、保存したデータをすばやく呼び出すことができ、PCを快適に使うことができる。その読み込み速度はHDDの約3倍にもなるため、「Windows 8」の体感速度は向上する。
「Momentus XT」には、750GBモデル(ST750LX003)と500GBモデル(ST95005620AS)がある。読込み高速化用のフラッシュメモリは、750GBモデルで8GB、500GBモデルで4GBだ。実勢価格は、それぞれ1万円前後、8000円前後と、保存容量あたりのコストパフォーマンスは、SSDに比べ、かなりすぐれている。ストレージを換装するなら、保存容量と速度を両立し、コストパフォーマンスにすぐれたSSHDをおすすめしたい。(フリーライター・星政明)
前OSの「Windows 7」に比べて、動作が軽快になった点も見逃せない。米マイクロソフトによれば、「Windows 7」から「Windows 8」にアップグレードすることで、起動時間がおよそ36%速くなり、バッテリの駆動時間が13%向上する。さらに、メモリの使用量も22%削減できるなど、さまざまな点でパフォーマンスの向上が期待できる。「Windows 8」を実際に使用すると、あらゆる操作が軽快になっていることを実感できる。
「Windows 8 Modern UI」のスタート画面。タイルが大きくタッチしやすい
これまでのWindowsで使っていたソフトも利用できる
アップグレードするなら、ハードウェアの見直しも
タッチ操作に最適化し、パフォーマンスが大きく向上した「Windows 8」。これから「Windows 8」にアップグレードしようと思っているのなら、新OSをフル活用できるよう、コンピュータにも改造を施したい。1万円程度の投資でも、大きな向上が期待できるパーツ交換が手頃でおすすめだ。
例えば、新OSをインストールするストレージを新たに導入すると、パフォーマンスアップにつながる。パーツ交換は難しいと考えがちだが、ストレージの交換は、ノートPCでも底面のカバーさえ外せば、簡単にできるモデルが多い。そして、いまストレージを交換するのなら、「ハイブリッドハードディスク(SSHD)」を、とくにおすすめしたい。
SSDの即時性とHDDの大容量をあわせもつハイブリッドハードディスク
PCの内蔵ストレージというと、ほとんどがHDDか、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)に限られる。SSDはスピード、HDDはコストパフォーマンスの面ですぐれている。この両者の長所を組み合わせたストレージが、「ハイブリッドハードディスク(SSHD)」なのだ。いち早く製品化したのが、シーゲイトの「Momentous XT」だ。HDDとフラッシュメモリを組み合わせることで、高速起動と大容量を実現した。
シーゲイトのハイブリッドハードディスク(SSHD)「Momentus XT」
「Momentus XT」は、HDD部分を一般のHDDと同じようにデータの保存領域として利用。フラッシュメモリ部分には、ユーザーがよく使うファイルやアプリケーションを自己学習アルゴリズムにより、自動的にコピー、保存する。フラッシュメモリにコピーしたデータは読込みが速いので、保存したデータをすばやく呼び出すことができ、PCを快適に使うことができる。その読み込み速度はHDDの約3倍にもなるため、「Windows 8」の体感速度は向上する。
同じシステム上でPCの起動時間と同じアプリケーションの起動時間を合計したグラフ。「Momentus XT」が、SSDと遜色ないスピードであることがわかる
「Momentus XT」には、750GBモデル(ST750LX003)と500GBモデル(ST95005620AS)がある。読込み高速化用のフラッシュメモリは、750GBモデルで8GB、500GBモデルで4GBだ。実勢価格は、それぞれ1万円前後、8000円前後と、保存容量あたりのコストパフォーマンスは、SSDに比べ、かなりすぐれている。ストレージを換装するなら、保存容量と速度を両立し、コストパフォーマンスにすぐれたSSHDをおすすめしたい。(フリーライター・星政明)