NTTドコモ、全国10都市で下り100Mbpsのサービスを開始、2012年度末に基地局を2万3000局へ

サービス

2012/11/19 12:44

 NTTドコモは、11月16日、説明会を開催し、同日から10都市で高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」の下り最大通信速度を100Mbpsに高速化すると発表した。

100Mbps提供エリア

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 説明会の冒頭、岩崎文夫副社長は、11月14日の18時1分~19時43分にわたってspモードサービスが利用しづらい障害が発生したことについて、「サーバーの増設に合わせて監視制御の設定をしたのだが、その設定を間違えてしまった。人為的なミスで約270万人のお客様にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ない」と陳謝した。ドコモは、8月にも通信設備の故障でネットワーク障害を起こしている。

サービス障害について説明する岩崎文夫副社長

 LTEの取り組みとしては、新潟県新潟市、石川県金沢市、愛媛県松山市・松前町、香川県高松市・綾川町、高知県高知市、徳島県徳島市・藍住町、沖縄県那覇市の10都市の一部のエリアで、「Xi」での受信時最大100Mbpsの高速通信サービスを提供する。今後発売する下り最大112.5Mbpsに対応した機種では、最大112.5Mbpsでの通信も利用できる。2013年春には札幌、仙台、広島を含む全国50都市以上に、2014年春には東名阪を含む全国主要都市に拡大する計画だ。

 また、2012年度末に「Xi」対応基地局を2万3000局まで増やし、人口カバー率75%を目指す。現在、下り最大37.5Mbpsで提供している「Xi」対応基地局は、2012年度末までに順次下り最大75Mbpsに高速化し、基地局数は4000局へと拡大させる。

 「Xi」対応エリアの拡大と品質向上の取り組みとして、LTEと3Gの両方に対応する超小型基地局「Xiフェムトセル」を開発。12月から導入を開始する。「Xiフェムトセル」は住居や店舗、オフィスなど、屋内に設置する超小型の基地局で、半径数十mが通信エリアになる。

 岩崎副社長は、「まずは『Xi』エリア外のドコモショップや電波環境が悪い法人オフィスなどを中心に、ドコモが敷設した回線を利用した導入を進める」とした。2012年度は1000局を導入する予定。

通常のリモート設置型基地局(左)と「Xiフェムトセル」

 「Xiフェムトセル」の通信速度は、LTEの場合、下り最大112.5Mbps、上り最大37.5Mbps。FOMAの場合は下り最大14Mbps、上り最大384kbpsに対応する。大きさは185×175×45mmで、重さは約700g。