セールス・オンデマンド、10周年目のロボット掃除機「ルンバ」、取り組みを強化

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2012/10/11 12:32

 ロボット掃除機市場を切り開いた米・アイロボット社の「ルンバ」は、今年、発売10周年を迎えた。販売代理店のセールス・オンデマンドは、プロモーション活動にさらに力を入れている。

「CEATEC JAPAN 2012」のルンバブース

「自動でお掃除」から「しっかりお掃除」へ、アピールポイントが変化



 これまでロボット掃除機は、人がいないときでも自動で部屋のなかを掃除する「自動掃除」機能を強くアピールしていた。例えば、バッテリが切れそうになると自動で充電台へ移動して充電を開始するなど、人の手をかけなくても掃除できることを前面に打ち出していた。

 昨年、国産メーカーからロボット掃除機が登場したこともあって、「自動お掃除」機能は、消費者の間にある程度浸透した。セールス・オンデマンドが今年強調しているのは、しっかりゴミを捕らえる「掃除力」だ。

 セールス・オンデマンドは、10月2~6日に千葉市の幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2012」に「ルンバ」を出品。「ルンバのスカイウォーク」と名づけた透明のアクリルを敷いた通路を用意し、ゴミを取るルンバの底を下からのぞけるようにした。これまではルンバの動きを俯瞰で見る展示が多かったが、ルンバがゴミを掻き込む様子を見せることで、「掃除力」をアピールした。

「ルンバのスカイウォーク」

 CEATECでは、このほか価格を抑えた「ルンバ600シリーズ」や、8色を揃えた「ルンバ 10th Birthday 限定モデル」などがブースを彩った。

8色のカラーバリエーションをもつ「ルンバ 10th Birthday 限定モデル」

「ルンバ」専用のマンションが登場 ルンバが快適に動く環境から見つめる



 年々「掃除力」が向上しているルンバだが、掃除をする環境によっては十分に能力を発揮できないことがある。イスの足周りをていねいに掃除する機能を備え、ベッドやソファの下にぐいぐい潜り込んでく「ルンバ」だが、家具がコンパクトだと入り込むことができない。実際、一般的な家庭で使うダイニングテーブルとイスのセットで試したことがあるが、イスの足と足の間隔が狭くて入り込めず、イスの下を掃除することができなかった。

 そこでセールス・オンデマンドは、三菱地所とタッグを組んで、ルンバを思う存分走らせることができるマンション「ザ・パークハウス 渋谷美竹」をプロデュースした。

「ザ・パークハウス 渋谷美竹」(完成予想)

 「ザ・パークハウス 渋谷美竹」の「ルンバ対応型モデルルーム」は、ルンバの充電・収納スペースを確保し、カーペットの毛足の長さが家具の足の高さ、位置に配慮した。ルンバを動きやすくすることで、その「掃除力」を最大限に生かしている。

モデルルームの内部

 モデルルームは10月6日に公開。今年11月下旬に第一期の販売を開始する。完成は2014年2月上旬の予定だ。マンション購入者はモデルルーム同様の造作家具などをオプションで設置することができ、ルンバを思う存分走らせることができる。一度モデルルームに行って、家事の手間や時間を軽減できる新しいライフスタイルを体感してはどうだろうか。(BCN・山下彰子)