日立と京大、石英ガラスにCD並みの容量のデータを記録する技術を開発、数億年のデータ保存を実現
日立製作所(日立、中西宏明社長)と京都大学工学部三浦清貴研究室は、9月24日、耐熱性・耐水性にすぐれる石英ガラスの内部に、CD並みの容量のデータを記録・再生する技術を開発したと発表した。
データの記録にはレーザーを使用し、再生には光学顕微鏡を利用する。レーザーの焦点位置を変えることによって、石英ガラスの内部に多層の記録層を作成することから、高い記録密度が得られるという。
開発した技術を用いて4層の記録層を作成したところ、CDの記録密度である35MB/inch2を上回る40MB/inch2を実現した。1000°Cで2時間加熱する高温劣化加速試験では、劣化することなくデータを再生できることを確認。日立はこれを、数億年にわたってデータが保存できることを示している、と説明している。
今後は、記録密度の向上を図り、実用化を目指した実証実験を進める。
左から、記録パターン、光学顕微鏡で撮影したドット像、輪郭強調処理後のドット像
データの記録にはレーザーを使用し、再生には光学顕微鏡を利用する。レーザーの焦点位置を変えることによって、石英ガラスの内部に多層の記録層を作成することから、高い記録密度が得られるという。
開発した技術を用いて4層の記録層を作成したところ、CDの記録密度である35MB/inch2を上回る40MB/inch2を実現した。1000°Cで2時間加熱する高温劣化加速試験では、劣化することなくデータを再生できることを確認。日立はこれを、数億年にわたってデータが保存できることを示している、と説明している。
今後は、記録密度の向上を図り、実用化を目指した実証実験を進める。