ロボット掃除機「ルンバ」が9月17日に10歳に! 5万円を切るモデルも登場
セールス・オンデマンドは、9月11日、米アイロボットのロボット掃除機「ルンバ」誕生10周年を記念し、都内で記者会見を開催した。同時に、エントリモデル「600シリーズ」を発表した。
アイロボット社は、米マサチューセッツ工科大学で最先端の人工知能研究を進めていた科学者3人が1990年に設立したロボット専業メーカー。1997年にルンバの原型となる家庭用清掃ロボットの研究を開始し、2002年9月17日に初代「ルンバ」を発売した。
セールス・オンデマンドの木幡民夫社長は、「初代が日本に来たときは、まったく売れなかった。消費者に掃除機だと認識してもらえなかった」と当時を振り返る。その後、「店内でデモンストレーションを実施したり、ロボットというとオモチャだと思われてしまうので、『自動掃除機』と称して提案したり……」と、ロボット掃除機の認知度向上に努めたかいがあって、販売台数は徐々に伸び、2012年8月には累計で60万台を突破した。
木幡社長は、これまでの道程を振り返りながら、「いまでは競争相手が続々と出てきた。ただ、『ルンバ』はどんな競争相手にも負けることがない、と自信を持っている。『ルンバ』は日本の皆さまが育ててくれた日本の掃除機だと思っている。これからもかわいがって下さい」と締めくくった。
アイロボット社のコリン・アングルCEOは、「『ルンバ』はこの10年間、掃除だけを一生懸命にやってきた。世界で800万台以上を販売し、この10年で『ルンバ』が掃除した距離は地球1000周以上になる」と説明。さらに「掃除用具や洗剤メーカーのSC.ジョンソンと提携したとき、ビック・トーマス社長に『ユーザーにとって掃除をするのがロボットであるということは問題ではない。きれいに掃除できることが重要なのだ』と教えられた。100%ゴミや汚れを取ることができるよう、開発を重ねてきた」と「ルンバ」の掃除性能が毎年向上していることを強調した。
また、競合製品について「掃除以外の機能を搭載するのに時間を費やしていないだろうか」と苦言を呈し、「『ルンバ』がシェアを獲得しているのは、10年という歴史があるからではない。ゴミやホコリをしっかり取ることができる掃除機だからだ」と断言した。
認知度は高まったが、「普及率はまだ1~2%程度」(コリン・アングルCEO)のロボット掃除機をさらに広めるために、従来モデルよりも価格を2万円ほど抑えた「ルンバ600シリーズ」2機種を10月19日に発売する。
独自の「人工知能 AWARE」とセンサを搭載し、室内を検知しながら自動で掃除をする。「高速応答プロセス iAdapt(アイ・アダプト)」を搭載し、「人工知能 AWARE」が毎秒60回以上行う状況判断と、センサによる検知結果を高速で処理し、40以上の行動パターンから最適な動作を選択する。
清掃能力はハイエンドモデル「700シリーズ」とほぼ同じで、さらにメインブラシを改良した。ただし、稼働開始時間を設定できる「スケジュール機能」、ダスト容器がいっぱいになると点灯して知らせる「ゴミフルサイン」、複数の部屋を順番に掃除する「ライトハウス機能」など、利便性を高める機能は省略した。
直販サイト「アイロボットストア」価格は、交換用フィルタを付属する「ルンバ630」が5万4800円、交換用のフィルターが付属しない「ルンバ620」が4万9800円。
また、ルンバ発売10周年を記念して「ルンバ630」をベースにしたカラーバリエーションモデルを発売する。カラーはロイヤルブルー、オリエンタルグリーン、ディープレッド、パッションピンク、ラベンダー、シルバーブラウン、シャンパンゴールド、ターコイズブルーで、各色100台限定で販売する。
「ルンバ」の生みの親、コリン・アングルCEOと「ルンバ600シリーズ」
毎年掃除性能が向上
アイロボット社は、米マサチューセッツ工科大学で最先端の人工知能研究を進めていた科学者3人が1990年に設立したロボット専業メーカー。1997年にルンバの原型となる家庭用清掃ロボットの研究を開始し、2002年9月17日に初代「ルンバ」を発売した。
1997年に開発したルンバのプロトタイプ
セールス・オンデマンドの木幡民夫社長は、「初代が日本に来たときは、まったく売れなかった。消費者に掃除機だと認識してもらえなかった」と当時を振り返る。その後、「店内でデモンストレーションを実施したり、ロボットというとオモチャだと思われてしまうので、『自動掃除機』と称して提案したり……」と、ロボット掃除機の認知度向上に努めたかいがあって、販売台数は徐々に伸び、2012年8月には累計で60万台を突破した。
2002年に発売した初代「ルンバ」
木幡社長は、これまでの道程を振り返りながら、「いまでは競争相手が続々と出てきた。ただ、『ルンバ』はどんな競争相手にも負けることがない、と自信を持っている。『ルンバ』は日本の皆さまが育ててくれた日本の掃除機だと思っている。これからもかわいがって下さい」と締めくくった。
「ルンバ」が歩んできた10年を振り返るセールス・オンデマンドの木幡社長
アイロボット社のコリン・アングルCEOは、「『ルンバ』はこの10年間、掃除だけを一生懸命にやってきた。世界で800万台以上を販売し、この10年で『ルンバ』が掃除した距離は地球1000周以上になる」と説明。さらに「掃除用具や洗剤メーカーのSC.ジョンソンと提携したとき、ビック・トーマス社長に『ユーザーにとって掃除をするのがロボットであるということは問題ではない。きれいに掃除できることが重要なのだ』と教えられた。100%ゴミや汚れを取ることができるよう、開発を重ねてきた」と「ルンバ」の掃除性能が毎年向上していることを強調した。
アイロボット社のコリン・アングルCEO
また、競合製品について「掃除以外の機能を搭載するのに時間を費やしていないだろうか」と苦言を呈し、「『ルンバ』がシェアを獲得しているのは、10年という歴史があるからではない。ゴミやホコリをしっかり取ることができる掃除機だからだ」と断言した。
5万円を切る日本限定「ルンバ」が登場
認知度は高まったが、「普及率はまだ1~2%程度」(コリン・アングルCEO)のロボット掃除機をさらに広めるために、従来モデルよりも価格を2万円ほど抑えた「ルンバ600シリーズ」2機種を10月19日に発売する。
左から「ルンバ620」、「ルンバ630」
独自の「人工知能 AWARE」とセンサを搭載し、室内を検知しながら自動で掃除をする。「高速応答プロセス iAdapt(アイ・アダプト)」を搭載し、「人工知能 AWARE」が毎秒60回以上行う状況判断と、センサによる検知結果を高速で処理し、40以上の行動パターンから最適な動作を選択する。
清掃能力はハイエンドモデル「700シリーズ」とほぼ同じで、さらにメインブラシを改良した。ただし、稼働開始時間を設定できる「スケジュール機能」、ダスト容器がいっぱいになると点灯して知らせる「ゴミフルサイン」、複数の部屋を順番に掃除する「ライトハウス機能」など、利便性を高める機能は省略した。
直販サイト「アイロボットストア」価格は、交換用フィルタを付属する「ルンバ630」が5万4800円、交換用のフィルターが付属しない「ルンバ620」が4万9800円。
「ルンバ630」のカラーバリエーション
また、ルンバ発売10周年を記念して「ルンバ630」をベースにしたカラーバリエーションモデルを発売する。カラーはロイヤルブルー、オリエンタルグリーン、ディープレッド、パッションピンク、ラベンダー、シルバーブラウン、シャンパンゴールド、ターコイズブルーで、各色100台限定で販売する。