ラオックス、北京に1号店、年末までに2億元の売り上げ目指す
【北京発】ラオックスは、7月20日、中国・北京市豊台区南三環東路27号に「ラオックス(楽購仕)劉家窯店」をオープンした。同社が中国で展開する大型店は、2011年12月に開店した「ラオックスライフ(楽購仕生活広場)・銀河1号店」、この5月に上海で開店した「ラオックス(楽購仕)四川北路旗艦店」に続いて3店舗目。開店から12月までの5か月で、2億元の売り上げを目指す。
地下鉄劉家窯駅から歩いて2分ほどの好立地にある劉家窯店の売り場面積は1万2000m2で、1階から4階までの売り場に約20万アイテムを揃える。このうち、日本からの輸入品は約3割。周辺は1980年代からある北京のベッドタウンということもあって、生活雑貨や食器、文具など、家電製品以外の品揃えが充実している。さらに、同社としては初めて金製品を販売。「金が好きな人が多い中国では、顧客を呼び込む効果も期待できる」(王燕店長)として、1階入り口を入ってすぐの目立つ場所に売り場を設けた。
ラオックス(中国)の田叡総経理が「これまでよりも開店時の目玉商品を充実させた」というだけあって、店舗前広場には開店前から約1000人が行列をつくり、開店チラシを手に品定めをする姿が見られた。8時20分過ぎから開かれたオープニングセレモニーで、最初に挨拶に立ったラオックス(北京)の候総経理は、「日本の製品に加え、日本式サービスを中国の消費者に提供したい」として、「5つ星のサービスを目指す」と語った。候総経理によれば、「品揃えは家電製品が6~7割で日用雑貨などが3~4割。中国ではまだ珍しい高機能炊飯器や輸入の冷蔵庫なども取り扱う」という。さらに「待たないレジ、誠心誠意のサービス」などを目標に掲げた。
続いて、在中国日本大使館の飯田博文参事官が登壇。「ラオックスが北京で開店することで、豊かな品揃えでより便利な買い物の場所を提供し、消費者が喜んで買い物をしていただけることを期待する」として「日本の特色のある製品・サービスが、中国の消費者に評価されると確信している」と語った。
最後に田総経理が挨拶に立ち、「南京店ではオープン3日で3500万元の売り上げを記録し、上海では4000万元の売り上げを記録した」と、これまでの実績を披露。「2015年には、25都市で150の旗艦店をオープンする計画だ」と語った。さらに「年内にも北京の東西南北をカバーする5店舗をオープンする」と、北京でも速いスピードで複数店舗を開店していくことを明らかにして、挨拶を締めくくった。
9時の開店と同時に行列していた客がなだれ込み、店内は一気に人で溢れかえった。開店から2時間あまりで約3000名が入店。開店時の勢いは、南京、上海を上回るもので、北京店への期待の大きさをうかがわせた。売り場構成は、1階がスマートフォンや携帯電話、デジタルカメラ、時計、アウトドア用品、文具、金製品など。2階がパソコンや薄型テレビ、オーディオ製品、楽器など。3階が生活家電や日用雑貨、玩具、キャラクター商品など、4階が温水器やエアコン、洗濯機などをそれぞれ取り扱う。
ハードディスクを購入した男性に話を聞くと、「家電だけでなく日用品もそろっていて大変いいスタイルだと思う」と幅広い品揃えを評価。また、日本ブランドについては「品質が保証されていて大変いい」と語った。雑貨売り場で日用品をカゴ一杯に入れていた女性は、「商品の展示がわかりやすくて製品も魅力的」と話してくれた。また、付近在住の女性は「スーパーのように手に取って商品を選べるのでいい。また、百貨店のような高級感がありながら価格が安い。こうした店は今後広がるのでは」と語った。
今回、同社初の中国人店長に抜擢された王燕店長は、BCNのインタビューに、「開店の準備期間は約2か月。蘇寧電器の開店準備期間に比べ、それほど短いわけではない。もともと蘇寧電器の旗艦店だったものを、ラオックスに改装してオープンした」と開店の経緯を語った。また「従業員は全部で240名。すべて短大卒以上の学歴のある人を採用し、3ヶ月以上の研修を経て売り場に臨んでいる。品質のいい製品をすばらしい展示で販売しながら、高品位のサービスの提供を目指す」と、これまでの2店同様、しっかりとした教育と良質のサービス提供をアピールした。
さらに立地について、「蘇寧電器の店舗だった頃から、売り上げは好調だった」としてラオックスブランドでも高い売り上げを期待する。蘇寧電器とラオックスの関係については、「蘇寧電器とラオックスとでは品揃えが大きく異なるので、競合しないと思う。お互いに相乗効果が生まれ、協力しながら売り上げを高めていくことになるだろう」と答えた。(道越一郎)
ラオックス(楽購仕)劉家窯店
1階のデジタルカメラ売り場は人で溢れていた
地下鉄劉家窯駅から歩いて2分ほどの好立地にある劉家窯店の売り場面積は1万2000m2で、1階から4階までの売り場に約20万アイテムを揃える。このうち、日本からの輸入品は約3割。周辺は1980年代からある北京のベッドタウンということもあって、生活雑貨や食器、文具など、家電製品以外の品揃えが充実している。さらに、同社としては初めて金製品を販売。「金が好きな人が多い中国では、顧客を呼び込む効果も期待できる」(王燕店長)として、1階入り口を入ってすぐの目立つ場所に売り場を設けた。
金製品には多くの人が関心を示していた
ラオックス(中国)の田叡総経理が「これまでよりも開店時の目玉商品を充実させた」というだけあって、店舗前広場には開店前から約1000人が行列をつくり、開店チラシを手に品定めをする姿が見られた。8時20分過ぎから開かれたオープニングセレモニーで、最初に挨拶に立ったラオックス(北京)の候総経理は、「日本の製品に加え、日本式サービスを中国の消費者に提供したい」として、「5つ星のサービスを目指す」と語った。候総経理によれば、「品揃えは家電製品が6~7割で日用雑貨などが3~4割。中国ではまだ珍しい高機能炊飯器や輸入の冷蔵庫なども取り扱う」という。さらに「待たないレジ、誠心誠意のサービス」などを目標に掲げた。
店舗前広場では約1000人が行列をつくって開店を待った
続いて、在中国日本大使館の飯田博文参事官が登壇。「ラオックスが北京で開店することで、豊かな品揃えでより便利な買い物の場所を提供し、消費者が喜んで買い物をしていただけることを期待する」として「日本の特色のある製品・サービスが、中国の消費者に評価されると確信している」と語った。
ラオックス(中国)の田叡総経理
最後に田総経理が挨拶に立ち、「南京店ではオープン3日で3500万元の売り上げを記録し、上海では4000万元の売り上げを記録した」と、これまでの実績を披露。「2015年には、25都市で150の旗艦店をオープンする計画だ」と語った。さらに「年内にも北京の東西南北をカバーする5店舗をオープンする」と、北京でも速いスピードで複数店舗を開店していくことを明らかにして、挨拶を締めくくった。
紙吹雪や花火、風船とともに開店を宣言
9時の開店と同時に行列していた客がなだれ込み、店内は一気に人で溢れかえった。開店から2時間あまりで約3000名が入店。開店時の勢いは、南京、上海を上回るもので、北京店への期待の大きさをうかがわせた。売り場構成は、1階がスマートフォンや携帯電話、デジタルカメラ、時計、アウトドア用品、文具、金製品など。2階がパソコンや薄型テレビ、オーディオ製品、楽器など。3階が生活家電や日用雑貨、玩具、キャラクター商品など、4階が温水器やエアコン、洗濯機などをそれぞれ取り扱う。
PC売り場にも人だかり
ハードディスクを購入した男性に話を聞くと、「家電だけでなく日用品もそろっていて大変いいスタイルだと思う」と幅広い品揃えを評価。また、日本ブランドについては「品質が保証されていて大変いい」と語った。雑貨売り場で日用品をカゴ一杯に入れていた女性は、「商品の展示がわかりやすくて製品も魅力的」と話してくれた。また、付近在住の女性は「スーパーのように手に取って商品を選べるのでいい。また、百貨店のような高級感がありながら価格が安い。こうした店は今後広がるのでは」と語った。
人気商品のスマートフォン売り場は大盛況
今回、同社初の中国人店長に抜擢された王燕店長は、BCNのインタビューに、「開店の準備期間は約2か月。蘇寧電器の開店準備期間に比べ、それほど短いわけではない。もともと蘇寧電器の旗艦店だったものを、ラオックスに改装してオープンした」と開店の経緯を語った。また「従業員は全部で240名。すべて短大卒以上の学歴のある人を採用し、3ヶ月以上の研修を経て売り場に臨んでいる。品質のいい製品をすばらしい展示で販売しながら、高品位のサービスの提供を目指す」と、これまでの2店同様、しっかりとした教育と良質のサービス提供をアピールした。
ラオックス(楽購仕)劉家窯店の王燕店長
さらに立地について、「蘇寧電器の店舗だった頃から、売り上げは好調だった」としてラオックスブランドでも高い売り上げを期待する。蘇寧電器とラオックスの関係については、「蘇寧電器とラオックスとでは品揃えが大きく異なるので、競合しないと思う。お互いに相乗効果が生まれ、協力しながら売り上げを高めていくことになるだろう」と答えた。(道越一郎)
雑貨売り場も充実。幅広い品揃えを評価する声も