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IPA、6万字の漢字を体験できるサイト「漢字に触れてみよう 文字情報基盤プロモーションサイト」を公開

ニュース

2012/06/05 20:11

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、6月4日、模擬的な文書作成やゲームを通じて、6万文字の多様な漢字を体験できるウェブサイト「漢字に触れてみよう 文字情報基盤プロモーションサイト」を2013年1月31日までの期間限定で公開した。サイトでは、一般的なPC環境では入力や表示が難しいさまざまな漢字を、インターネットを通して誰でも気軽に体験できる。

漢字に触れてみよう 文字情報基盤プロモーションサイト

 IPAは、平成22年度経済産業省委託事業の「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」にて、行政機関の情報システムで人名などの漢字を効率的に扱う基盤のあり方を検討するとともに、約6万文字の漢字の共通基盤としてフォント「IPAmj明朝フォント」を作成している。平成23年度以降は、内閣官房情報通信技術(IT)担当室や経済産業省とともに文字情報基盤推進委員会を設置し、文字情報基盤の実運用に向けた環境整備を進めており、その一環として6万文字の漢字を気軽に体験できる今回の実験サイトを公開した。

 一般的なPCは、約1万文字の漢字を扱うことを前提として開発しているため、「IPAmj明朝フォント」を扱うには、多様な異体字から必要な文字を選んで入力する入力補助技術や、多様な文字を正確に表示・印刷する出力技術を導入する必要がある。

 サイトでは、入力補助技術や出力技術をサイト側で実現することで、多様な人名漢字を手軽に使用できる。名簿や名刺、電子申請書類などの模擬的な文書を作成することで、人名などの正確な入力と印刷を体験。また、文字当てなどの簡単なゲームを通して文字の多様性に触れることができる。

 IPAは、サイトの構築・運用で、6万文字に対応する伝送方式やコピー&ペースト機能などの技術的検証を行い、これによって得た知見の公開を予定している。