富士通研究所、「肌の状態」をスマートフォンで簡単にチェックする新技術を開発
富士通研究所は、5月7日、スマートフォンのカメラを使って、人の肌の状態、特に肌の色を正確に測定する技術を開発したと発表した。
従来、肌の状態は専門家が専用機を用いて測定していた。家庭で測定する場合、照明の影響などで肌の色が本来の色とは異なる色に撮影されてしまい、正確な測定が困難だったが、新たに考案した「カラーパッチ」を用いて、スマートフォンのカメラで肌の色を正確に測定できる技術を開発した。肌の色だけでなく、シミや毛穴の目立ち度も測定でき、家庭で手軽に肌の状態をチェックできる。
ユーザーがカラーパッチを肌に当て、スマートフォンで肌を撮影すると、カラーパッチ内に配置した基準色のパターンと撮影した肌の色との差分情報を用いて、肌の色を正確に補正。四つの基準色のパターンをさまざまな角度に配置し、照明の角度などによって色ムラが生じた場合でも正確に補正する。色補正を行うために、撮影した画像から基準色パターンの輪郭の抽出を行い、さらに各色の領域を自動的に抽出する技術も開発した。撮影の際に、髪の毛や指などがカラーパッチ内の基準色パターンに多少映り込んだ場合でも、正確に各色の領域を抽出する。
今後は、撮影方法をより簡単にするためのユーザビリティ向上に取り組む予定。すでに社内で実証実験を実施しており、2012年度中に商用化する予定。新技術は、5月17日・18日に開催する「富士通フォーラム2012」で紹介する。
従来、肌の状態は専門家が専用機を用いて測定していた。家庭で測定する場合、照明の影響などで肌の色が本来の色とは異なる色に撮影されてしまい、正確な測定が困難だったが、新たに考案した「カラーパッチ」を用いて、スマートフォンのカメラで肌の色を正確に測定できる技術を開発した。肌の色だけでなく、シミや毛穴の目立ち度も測定でき、家庭で手軽に肌の状態をチェックできる。
肌の撮影の様子
ユーザーがカラーパッチを肌に当て、スマートフォンで肌を撮影すると、カラーパッチ内に配置した基準色のパターンと撮影した肌の色との差分情報を用いて、肌の色を正確に補正。四つの基準色のパターンをさまざまな角度に配置し、照明の角度などによって色ムラが生じた場合でも正確に補正する。色補正を行うために、撮影した画像から基準色パターンの輪郭の抽出を行い、さらに各色の領域を自動的に抽出する技術も開発した。撮影の際に、髪の毛や指などがカラーパッチ内の基準色パターンに多少映り込んだ場合でも、正確に各色の領域を抽出する。
カラーパッチの構成
基準色部の自動領域抽出技術
今後は、撮影方法をより簡単にするためのユーザビリティ向上に取り組む予定。すでに社内で実証実験を実施しており、2012年度中に商用化する予定。新技術は、5月17日・18日に開催する「富士通フォーラム2012」で紹介する。