ゲリラ豪雨の季節到来! 電気トラブルからデジタル機器を守るUPS「Smart App PR750」
夏が近づくとニュースを賑わせる「ゲリラ豪雨」。極めて限られた地域で起きる突発的な豪雨は、交通機関をマヒさせ、上下水道や給電設備のインフラにダメージを与える厄介な存在だ。雨だけでなく、激しい雷を伴う場合が多く、停電による電気の瞬断や落雷による雷サージなど、PCをはじめとしたデジタル機器に極めて深刻な被害をもたらす。こうした“電気回り”のトラブルから大切なデジタル機器を守ってくれるのが、サイバーパワー・ジャパンのコンパクトなUPS(無停電電源装置)「Smart App PR750」だ。
PCや外付けHDD、プリンタ、ブルーレイディスク(BD)レコーダー、液晶テレビ、ゲーム機などは、どれもデリケートなデジタル機器で、電気系のちょっとしたトラブルで故障してしまうケースがままある。落雷による停電などで電気の供給が突然ストップすることを「瞬断」というが、これはPCをはじめとした精密機器に深刻なダメージを与える。デスクトップPCなど、バッテリを搭載しないデジタル機器では、瞬断は故障に直結するのだ。さらに、落雷によって発生する異常な過大電流「雷サージ」もデジタル機器の大敵だ。
夏のゲリラ豪雨だけでなく、冬にも危険は潜んでいる。エアコンや温風ヒーター、電気カーペットなどの併用によって、ブレーカーが落ちやすい状況が生まれ、結果としてPCをはじめとしたデジタル機器は常に瞬断の脅威にさらされるのだ。
瞬断や雷サージといった電気トラブルからデジタル機器を守るのが、UPS(無停電電源装置)だ。UPSとはバッテリを内蔵した補助電源で、コンセントとデジタル機器の間に接続して利用する。停電などによってコンセントからの給電がストップしたときに、バッテリから電力を供給し、PCやデジタル機器などを正常にシャットアウトする時間を稼ぐ。また、多くのUPSは雷サージ対策機能を備え、落雷による製品の故障を防ぐ。
これまでは主にサーバーなどを運用している法人がデータを守るために使うケースが多かったのだが、近年のゲリラ豪雨の増加に伴い、個人が購入する動きが目立っている。安価で手軽に使える家庭・SOHO向けの製品が充実し、UPSは一般ユーザーにとってかなり身近なものとなった。
家庭・SOHO向けUPSで、いま注目したいのが、4月5日に発売されたばかりのサイバーパワー・ジャパンの「Smart App PR750」だ。12V/9AHという長時間バッテリを搭載しながらも、3万円代と安価なのが売りだ。頑丈なスチール製のきょう体で、地震による家具の倒壊などから中枢機能をしっかりとガードする。
サイズは比較的コンパクトだが、長時間対応のバッテリを搭載しているので、12.5kgとやや重い。もっとも、重さについてはUPS全体にいえることで、「Smart App PR750」の12.5kgという数値は同クラスの製品と比べても平均的な質量の範囲内。家庭・SOHO向けとして使うには最適なサイズだ。
「安心して長く使える」というのも「Smart App PR750」の特徴だ。12年という長期寿命設計で、バッテリも長寿命の「YUASA REW45-12」を搭載。一度使い始めたらそうそう買い替えるものではないだけに、こうした長寿命性はありがたい。出力容量は750VA。省電力性にもすぐれ、バッテリ満充電時の待機消費電力は5W以下に抑えている。
また、3年間という長期にわたる保証期間を設け、ユーザーのサポートにあたっているのも大きなポイント。さらに、システム稼働中(AC通電状態)にバッテリ交換ができる「ホットスワップ」にも対応する。
「Smart App PR750」は、きょう体前面に設定状況などが確認できる液晶パネルを搭載。液晶パネルからは、約40種類以上の細かな設定を行うことができる。設定状況などは専門用語を避け、カタカナで表記されるので、UPSに不慣れな初心者でも安心して使うことができる。
ユニークなのは、この液晶パネルがケーブルを介して取り外しできることだ。本体を足元に置き、液晶パネルを壁などに取りつけて電力状態を確認する、といった使い方ができる。
また、付属のソフト「PowerPanel business Edition」で、PC上からさらに詳細なステータスのチェックや設定、ログ管理などができる。
バッテリ容量の低下などのイベント発生に応じたアクションを設定できるほか、動作ログの管理・閲覧、ユーザーアカウント、パスワード、ログインセッション期間などによるセキュリティを設定できる。
PCなどのデジタル機器の運用方法に合わせて多彩な設定ができる「Smart App PR750」。業務用サーバーの運用などプロの現場での使用にも耐える高度な性能を備えるが、基本的には初期状態でもひと通りの機能は使えるので、「UPSは使ってみたいけど、設定が大変そう……」いう初心者でも問題なく使うことができるだろう。
また、ファンレス仕様で、アラーム以外の動作音がしないのもうれしい。実際に使ってみても、唸るような騒音はなく、使っていることをまったく感じさせないほど静かだった。サイズもUPSとしてはコンパクトで、設置する場所を選ばない。家庭内での使用はもちろん、SOHOでも机上に置けるサイズで、貴重なスペースを圧迫することもない。ただし10kgを超える重量があるので設置場所や固定方法には十分に注意が必要だ。
これからのゲリラ豪雨のシーズン突入するにあたって、3万円台で購入できる「Smart App PR750」は、手軽に電源回りのトラブルから大切なデジタル機器を守ってくれる頼もしい存在だ。同クラスの製品よりも低価格なので「とりあえず入門的にUPSを使ってみたい」という人にオススメだ。(ITジャーナリスト 市川 昭彦)
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サイバーパワー・ジャパンのUPS「Smart App PR750」
一般ユーザーにも浸透するUPS
PCや外付けHDD、プリンタ、ブルーレイディスク(BD)レコーダー、液晶テレビ、ゲーム機などは、どれもデリケートなデジタル機器で、電気系のちょっとしたトラブルで故障してしまうケースがままある。落雷による停電などで電気の供給が突然ストップすることを「瞬断」というが、これはPCをはじめとした精密機器に深刻なダメージを与える。デスクトップPCなど、バッテリを搭載しないデジタル機器では、瞬断は故障に直結するのだ。さらに、落雷によって発生する異常な過大電流「雷サージ」もデジタル機器の大敵だ。
夏のゲリラ豪雨だけでなく、冬にも危険は潜んでいる。エアコンや温風ヒーター、電気カーペットなどの併用によって、ブレーカーが落ちやすい状況が生まれ、結果としてPCをはじめとしたデジタル機器は常に瞬断の脅威にさらされるのだ。
瞬断や雷サージといった電気トラブルからデジタル機器を守るのが、UPS(無停電電源装置)だ。UPSとはバッテリを内蔵した補助電源で、コンセントとデジタル機器の間に接続して利用する。停電などによってコンセントからの給電がストップしたときに、バッテリから電力を供給し、PCやデジタル機器などを正常にシャットアウトする時間を稼ぐ。また、多くのUPSは雷サージ対策機能を備え、落雷による製品の故障を防ぐ。
これまでは主にサーバーなどを運用している法人がデータを守るために使うケースが多かったのだが、近年のゲリラ豪雨の増加に伴い、個人が購入する動きが目立っている。安価で手軽に使える家庭・SOHO向けの製品が充実し、UPSは一般ユーザーにとってかなり身近なものとなった。
低価格でコンパクト、サイバーパワー・ジャパン「Smart App PR750」
家庭・SOHO向けUPSで、いま注目したいのが、4月5日に発売されたばかりのサイバーパワー・ジャパンの「Smart App PR750」だ。12V/9AHという長時間バッテリを搭載しながらも、3万円代と安価なのが売りだ。頑丈なスチール製のきょう体で、地震による家具の倒壊などから中枢機能をしっかりとガードする。
サイズは比較的コンパクトだが、長時間対応のバッテリを搭載しているので、12.5kgとやや重い。もっとも、重さについてはUPS全体にいえることで、「Smart App PR750」の12.5kgという数値は同クラスの製品と比べても平均的な質量の範囲内。家庭・SOHO向けとして使うには最適なサイズだ。
省スペース型のデスクトップPCと比較。机上に置けるサイズだ
「安心して長く使える」というのも「Smart App PR750」の特徴だ。12年という長期寿命設計で、バッテリも長寿命の「YUASA REW45-12」を搭載。一度使い始めたらそうそう買い替えるものではないだけに、こうした長寿命性はありがたい。出力容量は750VA。省電力性にもすぐれ、バッテリ満充電時の待機消費電力は5W以下に抑えている。
また、3年間という長期にわたる保証期間を設け、ユーザーのサポートにあたっているのも大きなポイント。さらに、システム稼働中(AC通電状態)にバッテリ交換ができる「ホットスワップ」にも対応する。
バックアップ用コンセントは6。いずれもサージ保護機能付きだ
初心者にやさしいインターフェース
「Smart App PR750」は、きょう体前面に設定状況などが確認できる液晶パネルを搭載。液晶パネルからは、約40種類以上の細かな設定を行うことができる。設定状況などは専門用語を避け、カタカナで表記されるので、UPSに不慣れな初心者でも安心して使うことができる。
運転モードを示すインジケータ。UPSの状態が一目瞭然
ユニークなのは、この液晶パネルがケーブルを介して取り外しできることだ。本体を足元に置き、液晶パネルを壁などに取りつけて電力状態を確認する、といった使い方ができる。
液晶パネル部は取り外しできる。本体とはケーブル接続で、思った以上に長い
また、付属のソフト「PowerPanel business Edition」で、PC上からさらに詳細なステータスのチェックや設定、ログ管理などができる。
ステータス確認画面。液晶パネルよりも細かな運転状況を確認できる
バッテリ容量の低下などのイベント発生に応じたアクションを設定できるほか、動作ログの管理・閲覧、ユーザーアカウント、パスワード、ログインセッション期間などによるセキュリティを設定できる。
イベント報告設定画面。日々のUPSの動作ログをシステム担当者に通達できる
UPS入門用としてもオススメ
PCなどのデジタル機器の運用方法に合わせて多彩な設定ができる「Smart App PR750」。業務用サーバーの運用などプロの現場での使用にも耐える高度な性能を備えるが、基本的には初期状態でもひと通りの機能は使えるので、「UPSは使ってみたいけど、設定が大変そう……」いう初心者でも問題なく使うことができるだろう。
また、ファンレス仕様で、アラーム以外の動作音がしないのもうれしい。実際に使ってみても、唸るような騒音はなく、使っていることをまったく感じさせないほど静かだった。サイズもUPSとしてはコンパクトで、設置する場所を選ばない。家庭内での使用はもちろん、SOHOでも机上に置けるサイズで、貴重なスペースを圧迫することもない。ただし10kgを超える重量があるので設置場所や固定方法には十分に注意が必要だ。
これからのゲリラ豪雨のシーズン突入するにあたって、3万円台で購入できる「Smart App PR750」は、手軽に電源回りのトラブルから大切なデジタル機器を守ってくれる頼もしい存在だ。同クラスの製品よりも低価格なので「とりあえず入門的にUPSを使ってみたい」という人にオススメだ。(ITジャーナリスト 市川 昭彦)
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