富士通研究所、携帯電話やスマートフォンで3D映像の撮影を可能にする技術を開発
富士通研究所は、携帯電話やスマートフォンなどカメラ付きの端末で、簡単に3D映像を撮影できる技術を開発した。詳細は、現地時間の6月4日からアメリカのハリスバーグで開催される国際会議「IEEE ISCE(International Symposium on Consumer Electronics)」で発表する。
小型で安価なアタッチメントを既存の携帯電話やスマートフォンのカメラの前に取りつけて、左眼用と右眼用の映像を一つの撮像素子に取り込み、映像をクラウドで3D映像に変換する。
アタッチメントを使った撮影では、左右の映像に歪みが発生するが、歪みをカメラ内の撮像素子に取り込んだ後で補正処理を行う。平面ミラー4枚構成にしたことで、コストを市販品の約10分の1にしている。
撮影した映像は、クラウド上でアタッチメントのミラーによって生じる歪みを補正するとともに、見やすい3D映像に変換処理。負荷の高い処理をクラウドで実行するので、携帯電話やスマートフォンに専用のソフトウェアや、プロセッサを追加する必要はない。
この技術を使うことで、専用機器を購入することなく、手持ちの携帯電話やスマートフォンで3D撮影ができるようになる。これによって、一般ユーザーが作成した3Dコンテンツが増え、3D映像に対応する写真や動画の共有サイトでのコンテンツ不足解消が期待できる。また、ユーザーがブログやウェブページにおいて、手軽に3D映像を利用でき、3Dを利用した魅力的なコンテンツの増加につながる。
今後、距離の測定や寸法、形状の測量など、3D映像の活用を想定した技術開発を検討していく。また、この技術によって撮影した3D映像変換を「ニフティクラウド」の仮想サーバー上に設置し、娯楽・コミュニティサイト「デイリーポータルZ」と共同で実証実験を予定している。
3D撮影技術のシステム
小型で安価なアタッチメントを既存の携帯電話やスマートフォンのカメラの前に取りつけて、左眼用と右眼用の映像を一つの撮像素子に取り込み、映像をクラウドで3D映像に変換する。
アタッチメントを使った撮影では、左右の映像に歪みが発生するが、歪みをカメラ内の撮像素子に取り込んだ後で補正処理を行う。平面ミラー4枚構成にしたことで、コストを市販品の約10分の1にしている。
撮影した映像は、クラウド上でアタッチメントのミラーによって生じる歪みを補正するとともに、見やすい3D映像に変換処理。負荷の高い処理をクラウドで実行するので、携帯電話やスマートフォンに専用のソフトウェアや、プロセッサを追加する必要はない。
この技術を使うことで、専用機器を購入することなく、手持ちの携帯電話やスマートフォンで3D撮影ができるようになる。これによって、一般ユーザーが作成した3Dコンテンツが増え、3D映像に対応する写真や動画の共有サイトでのコンテンツ不足解消が期待できる。また、ユーザーがブログやウェブページにおいて、手軽に3D映像を利用でき、3Dを利用した魅力的なコンテンツの増加につながる。
今後、距離の測定や寸法、形状の測量など、3D映像の活用を想定した技術開発を検討していく。また、この技術によって撮影した3D映像変換を「ニフティクラウド」の仮想サーバー上に設置し、娯楽・コミュニティサイト「デイリーポータルZ」と共同で実証実験を予定している。