ソニー、秒間約12コマの高速連写を実現したのエントリ一眼カメラ「α57」

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2012/03/21 18:53

 ソニーは、エントリ向けのデジタル一眼カメラ「α57」を4月13日に発売する。価格はオープン。

α57

 2010年9月に発売した「α55」の後継機。デジタル一眼レフカメラの一般的なレフレックスミラーの代わりに光を通すミラーを採用し、常にオートフォーカス(AF)センサとイメージセンサに光を同時に当てる「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を搭載。シャッターを切ったときのミラー部分のアップダウンを省くことで、撮影中も高速・高精度な位相差検出方式AFが常に働く「フルタイムコンティニュアスAF」を実現した。

 動く被写体にAFが追従しながら秒間最高約12コマの高速連続撮影ができる「テレコン連続撮影優先AE」モードを搭載。イメージセンサの中央部を使って、約1.4倍にクローズアップして撮影する。また、「α55」同様、画像サイズに制約のない秒間最高約10コマの「連続撮影優先AE」モードや、秒間最高約8コマで任意の絞りが設定できる高速連写機能も備える。

 新たに、人物撮影時に印象的なポートレートになるような構図をカメラが自動的に切り出す「オートポートレートフレーミング」を搭載。被写体の顔を認識し、三分割法で構図を判断して、印象的な縦構図や人物をさらにアップにした構図で画像を切り出す。元の画像も保存するので、カメラが切り出した画像と比較することができる。

 有効約1610万画素の「Exmor APS HD CMOSセンサ」を搭載。AFは3点クロス15点AFで、ISO感度は100~16000。レリーズタイムラグは0.05秒。ファインダーは電子式の「True-Finder」で、視野角が「α55」の29.3°から31.9°に広がり、画素数も有効97万画素から144万画素にアップした。

 15種類のピクチャーエフェクトや、「プレミアムおまかせオート」機能を搭載。これは従来モデルで搭載していた「オートアドバンス」と同じ機能だが、コンパクトデジカメ「サイバーショット」と同じ名称にすることでわかりやすくした。「α55」のGPS機能は、「α57」では省かれている。

 動画撮影可能時間は約180分、静止画はファインダー利用時で約550枚、液晶モニタ利用時で約590枚。記録メディアはメモリースティックデュオとSD/SDHC/SDXCメモリカード。バリアングルタイプの3型液晶モニタを備える。サイズは幅132.1×高さ97.5×奥行き80.7mmで、バッテリを含む重さは約618g。

ダブルズームレンズキット(SLT-A57Y)

 実勢価格は、ボディが8万円前後、ズームレンズ「SAL1855」(DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)とのキットモデル「SLT-A57K」が8万5000円前後、「SAL55200-2」(DT 55-200mm F4-5.6 SAM)も加えたダブルズームレンズキット「SLT-A57Y」が10万5000円前後の見込み。