パナソニック モバイル、防水・防塵スマートフォン「ELUGA」を欧州で販売

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2012/02/22 11:54

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ(パナソニック モバイル)が、今年4月から欧州市場にIPX5/7の防水・IP5Xの防塵に対応したスマートフォン「ELUGA(エルーガ)」を投入すると明らかにした。また今後、スマートフォンのシリーズ名称を「ELUGA」に統一する。

ELUGA

 「ELUGA」の名称の由来は、「Elegant design」「User oriented」「Gateway for networking service」の三つのコンセプトにあり、快適で楽しい暮らしのために、洗練された上質なデザインとネットワークサービスを提供するスマートフォンとして提案する。防水・防塵や狭額縁は国内向けモデルと同じだが、近距離無線通信規格のNFC(Near Field Communication)に対応し、今後広がるさまざまなサービスに対応できるようにする。

 欧州各国で4月から端末を販売し、「CALL FOR FRESH STYLE」をキーコンセプトにデビュープロモーションを展開。「ELUGA」の認知度・ブランドイメージの向上を図り、2012年度に「ELUGA」シリーズで海外で150万台以上の販売を目指す。さらに、欧州を足がかりにグローバル展開を進め、2015年度には海外市場で900万台の販売を目指す。

 パナソニック モバイルは、2月27日から3月1日までスペイン・バルセロナで開催される世界最大級の移動体通信の総合イベント「Mobile World Congress 2012」で、「ELUGA」と次期モデルを展示。AV機器との連携やNFC活用のデモンストレーションのほか、国内向けのスマートフォン(NTTドコモの「P-01D」「LUMIX Phone P-02D」、ソフトバンクモバイルの「LUMIX Phone 101P」)などを紹介する。なお、ソフトバンクモバイルの「102P」とNTTドコモの「P-04D」は「ELUGA」をべースに開発した製品だが、仕様が異なる。

 パナソニックのスマートフォンは国内では出遅れ、現時点でのシェアは低い。量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2011年のスマートフォンの年間メーカー別販売台数では、1位のアップル(27.1%)、2位のシャープ(18.7%)、3位のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(14.7%)など、上位陣に大きく引き離され、シェア1.3%で9位にとどまっている。直近の2012年1月も、シェア4.4%で8位だった。

 パナソニック モバイルは、グローバルブランド「ELUGA」を育てながら、国内市場での地位確立に力を注ぐ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。