富士フイルムがミラーレス一眼市場に参入、プロ・ハイアマチュア向けの「X-Pro1」
富士フイルムは、1月26日、APS-CサイズのCMOSセンサを搭載したミラーレス一眼「FUJIFILM X-Pro1」を2月18日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格はボディ単体で15万円前後の見込み。
発表会で、樋口武取締役常務執行役員は「2011年、コンパクトデジタルカメラ市場は販売台数金額とも落ち込んだが、そのなかで当社は販売台数、金額ともシェアを伸ばすことができた。高級モデル『Xシリーズ』が健闘したことが要因だ。今日発表するのは、『Xシリーズ』の第4弾となる製品で、2年かけてつくり上げた」と話し、満を持しての発売であることを強調した。
撮像素子は、銀塩フィルムの構造からヒントを得て開発した1630万画素の「X-Trans CMOSセンサー」。一般的なデジタルカメラのカラーフィルター配列は、細かい縞模様など、規則的な被写体を撮影するとモアレや偽色が発生しやすいが、「X-Trans CMOSセンサー」は、銀塩フィルムのようにカラーフィルターを不規則に並べることで発生を軽減した。
23.6×15.6mmのAPS-Cセンサを搭載しながら、フルサイズセンサに匹敵する解像感を実現し、低ノイズでの撮影ができる。画像処理エンジンには、「X-Trans CMOSセンサー」から受けた信号を最適に処理する「EXRプロセッサーPro」を採用する。
ファインダーは、「X100」で好評だった光学ファインダーと電子ビューファインダーを撮影の状況や狙いに合わせて自在に切り替える「ハイブリッドビューファインダー」を進化させた「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載する。シーンに合わせて光学ファインダー(視野率約90%)と電子ビューファインダー(約144万ドット/視野率約100%)を切り替えられるほか、装着するレンズに合わせて自動的に光学倍率(広角/標準)とフレームサイズ(多段階)が対応する。
マウントは、独自の「Xマウント」を採用。マウント面からセンサまでの距離(フランジバック)を17.7mmと短縮し、さらにマウント面からレンズを約7.5mmもぐり込ませることで周辺光量の低下を防ぎ、画面のすみずみまで高い解像感を実現する。
また、マウント面とセンサの間に3枚の保護ガラスを挿入した密閉構造で、センサをホコリやゴミなどから守る。さらに、圧電素子を8万回/秒で振動させ、レンズ交換時などに保護ガラスに付着したホコリを除去する高精度のクリーニング機能を備える。
ボディの発売に合わせ、3本の専用レンズを2月18日に発売する。3本とも、周辺解像度と周辺光量に配慮し、色収差を徹底的に抑えた非球面レンズを含むオールガラス製レンズ。絞り羽根は、どの絞り値を選んでも真円に近いきれいな絞り形状になるよう加工を工夫し、美しいぼけ味を演出する。また、露出・被写界深度をコントロールする1/3EVステップの絞りリングを備え、ファインダーをのぞきながら調整できる。
価格はオープン。実勢価格は、35mmフィルム換算で焦点距離27mm相当の広角単焦点レンズ「フジノンレンズ XF18mmF2 R」と、焦点距離と53mm相当の標準単焦点レンズ「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」が5万5000円前後、焦点距離91mm相当のマクロレンズ「フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro」が6万円前後の見込み。
富士フイルム初のミラーレス一眼「FUJIFILM X-Pro1」
発表会で、樋口武取締役常務執行役員は「2011年、コンパクトデジタルカメラ市場は販売台数金額とも落ち込んだが、そのなかで当社は販売台数、金額ともシェアを伸ばすことができた。高級モデル『Xシリーズ』が健闘したことが要因だ。今日発表するのは、『Xシリーズ』の第4弾となる製品で、2年かけてつくり上げた」と話し、満を持しての発売であることを強調した。
樋口武取締役常務執行役員
「X-Trans CMOSセンサー」が最高峰の解像感を実現
撮像素子は、銀塩フィルムの構造からヒントを得て開発した1630万画素の「X-Trans CMOSセンサー」。一般的なデジタルカメラのカラーフィルター配列は、細かい縞模様など、規則的な被写体を撮影するとモアレや偽色が発生しやすいが、「X-Trans CMOSセンサー」は、銀塩フィルムのようにカラーフィルターを不規則に並べることで発生を軽減した。
23.6×15.6mmのAPS-Cセンサを搭載しながら、フルサイズセンサに匹敵する解像感を実現し、低ノイズでの撮影ができる。画像処理エンジンには、「X-Trans CMOSセンサー」から受けた信号を最適に処理する「EXRプロセッサーPro」を採用する。
「X100」で好評の「ハイブリッドビューファインダー」が進化
ファインダーは、「X100」で好評だった光学ファインダーと電子ビューファインダーを撮影の状況や狙いに合わせて自在に切り替える「ハイブリッドビューファインダー」を進化させた「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載する。シーンに合わせて光学ファインダー(視野率約90%)と電子ビューファインダー(約144万ドット/視野率約100%)を切り替えられるほか、装着するレンズに合わせて自動的に光学倍率(広角/標準)とフレームサイズ(多段階)が対応する。
最高の高画質を実現するための独自マウント「Xマウント」
マウントは、独自の「Xマウント」を採用。マウント面からセンサまでの距離(フランジバック)を17.7mmと短縮し、さらにマウント面からレンズを約7.5mmもぐり込ませることで周辺光量の低下を防ぎ、画面のすみずみまで高い解像感を実現する。
また、マウント面とセンサの間に3枚の保護ガラスを挿入した密閉構造で、センサをホコリやゴミなどから守る。さらに、圧電素子を8万回/秒で振動させ、レンズ交換時などに保護ガラスに付着したホコリを除去する高精度のクリーニング機能を備える。
絞りリングを搭載した3本の単焦点レンズを発売
ボディの発売に合わせ、3本の専用レンズを2月18日に発売する。3本とも、周辺解像度と周辺光量に配慮し、色収差を徹底的に抑えた非球面レンズを含むオールガラス製レンズ。絞り羽根は、どの絞り値を選んでも真円に近いきれいな絞り形状になるよう加工を工夫し、美しいぼけ味を演出する。また、露出・被写界深度をコントロールする1/3EVステップの絞りリングを備え、ファインダーをのぞきながら調整できる。
価格はオープン。実勢価格は、35mmフィルム換算で焦点距離27mm相当の広角単焦点レンズ「フジノンレンズ XF18mmF2 R」と、焦点距離と53mm相当の標準単焦点レンズ「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」が5万5000円前後、焦点距離91mm相当のマクロレンズ「フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro」が6万円前後の見込み。
「Xマウント」対応レンズの開発ロードマップ