ソニー、新型Xperiaから次世代ディスプレイまで、多彩な製品と充実のサービスを提案

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2012/01/11 20:30

【ラスベガス発】ソニーは、世界最大のコンシューマエレクトロニクスの祭典「2012 International CES(CES 2012)」の開幕前日、現地時間の1月9日に記者会見を開き、報道関係者に出展製品を披露した。

 ステージには、ハワード・ストリンガー会長兼社長と平井一夫副社長が登壇。2012年の事業戦略、新製品、新サービスを説明した。発表のテーマは「Play. Watch. Listen. Share.」。ネットワークサービス「Sony Entertainment Network(SEN)」によって、ソニーの複数製品が連携することを訴えた。

「Play. Watch. Listen. Share」を語る平井一夫副社長

 また、ハリウッド俳優のウィル・スミス氏や、全米の若者から高い支持を集めるカントリーシンガーのテイラー・スウィフトさんも登場し、会場は大いに盛り上がった。

最新の3D映画「MIB3」のデモの後、ウイル・スミス氏が登場

 プレゼンの中心になったのが、タブレット端末やテレビに動画・音楽コンテンツを提供するSony Entertainment Network (SEN)の展開だ。世界で開始している動画配信サービス「Video Unlimited」や、日本で未提供の音楽配信サービス「Music Unlimited」の状況を説明するとともに、新しいクラウド型の写真共有サービス「PlayMemories Online」を紹介。これらのサービスと、ハンディカムやGoogleTVなどが連動することをアピールした。

 スマートフォンでは、グローバル向けの「Xperia S」と「Xperia ion」を発表。「Xperia ion」は、AT&Tの専用モデルではあるが、Xperiaシリーズで初めてLTEに対応した。また、完全子会社化を予定しているソニー・エリクソンの新社名を「Sony Mobile Communications」に変更することも正式に発表した。

「Xperia S」などスマートフォンの製品をブースで披露

 テレビでは、北米向けのGoogleTVやネットワークメディアプレイヤーなどに加えて、自社開発を続けてきた55V型の次世代LEDディスプレイ「Crystal LED Display」を紹介。従来の液晶ディスプレイの画質と比べて、高コントラスト、高色域、高速応答性などを実現した。(デジタル&家電ライター・コヤマタカヒロ)

次世代LEDディスプレイ「Crystal LED Display」

「Crystal LED Display」(写真左)と従来の液晶テレビを比較。明らかに「Crystal LED Display」のほうが鮮やかだ