キヤノン、「DIGIC 5」採用のコンパクトデジカメ「PowerShot S100」、GPS機能を搭載

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2011/11/11 18:28

 キヤノンは、最新の映像エンジンや新開発のCMOSセンサ、光学5倍ズームなどを搭載し、画質や性能を向上したコンパクトデジタルカメラ「PowerShot S100」を、12月上旬に発売する。カラーは、ブラック、シルバーの2色。価格はオープンで、直販サイト「キヤノンオンラインショップ」での価格は5万4980円の予定。

PowerShot S100

 35mmフィルム換算で24~120mm相当の新設計光学5倍ズームレンズを搭載。F2.0(広角端)の明るいレンズと、新開発の1210万画素1.7分の1型CMOSセンサ、高画質化・高性能化した映像エンジン「DIGIC 5」の組み合わせによって、暗いシーンでの画質を向上している。

 1.7分の1型CMOSセンサは、従来機種「PowerShot S95」の2.3分の1型CMOSセンサと比較して、1画素あたりの受光面積が約44%広くなり、低照度時でも効率的に受光する。また、映像エンジン「DIGIC 5」は、ノイズ低減処理の新しいアルゴリズムを取り入れ、高画質化、高性能化。これまでの「DIGIC 4」の約4倍の情報を参照しながら約6倍のスピードで信号を処理し、低周波ノイズ(色ノイズ)の除去も実現している。

 新開発CMOSセンサと「DIGIC 5」との組み合わせた「HS SYSTEM」によって、「PowerShot S95」と比較してノイズ発生レベルを約4分の1に抑え、常用感度をISO6400まで高めた。さらに、新開発の「マルチエリアホワイトバランス」で、ストロボ光下や水銀灯の混在する光源下でも、カメラが適切なホワイトバランスを設定する。

 手ブレ補正機構には、マクロ撮影、流し撮り、動画撮影、三脚の使用など、それぞれの撮影状況に特有なブレに対して、カメラが自動的に最適な防振制御を行う「マルチシーンIS」を搭載。また、撮影シーンをカメラが判別して、最適な設定と画像処理を行う「こだわりオート」と「マルチシーンIS」を組み合わせ、最大78パターンから最適な設定を自動的に選んで撮影できる。

 GPSを内蔵し、撮影した画像に撮影地点の位置情報(緯度・経度)を、自動的に記録する。また、カメラの電源オフ時に一定間隔で自動的に測位を行う、「ロガー機能」を搭載。測位した位置情報は1日分を1ファイルで保存するので、付属のソフトとインターネット上の地図情報とを組み合わせることで、その日の移動行程を簡単に確認できる。

 このほか、フルHD(解像度1920×1080)の動画をステレオ音声で記録するムービー撮影機能や、設定がすばやく切り替えられるコントロールリング、1秒あたり最大で約9.6画像の高速連続撮影を行う「ハイスピード連写HQ」、作画意図に応じて選択できるアスペクト比、RAWデータ記録などの機能を備える。

 対応メディアは、SDXC/SDHC/SDカード。サイズは幅98.9×高さ59.8×奥行き26.7mmで、重さは約198g。