BCN、2011年の年間No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD 2012」中間集計を発表

特集

2011/11/10 20:13

 BCNは、11月10日、全国の主要なパソコン販売店や家電量販店、ネットショップから収集した実売データにもとづき、年間で最も販売台数シェアの高かったメーカーを部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2012」の中間集計として、2011年1月~10月の各部門のシェアトップ3メーカーと累計販売台数シェアを公開した。

 「BCN AWARD 2012」は、集計期間2011年1月1日~12月31日の実売データをもとに、部門(ジャンル)ごとに年間販売台数第1位の企業を表彰する。対象部門は、11月10日現在、ハードウェア74部門、ソフトウェア33部門の全107部門。市場の変化にあわせ、新たに「タブレット端末」「タブレット端末アクセサリ」「三脚・一脚」「スマートフォン」「CADソフト」の5部門の追加を予定している。

 発表した中間集計は、2011年1月1日~10月31日の実売データをまとめたもの。PC・デジタル家電は、1年間のうち、11月~1月の年末年始に最も売れる製品が多く、シェアが接近している場合、残り2か月で順位が逆転する可能性もある。

・「BCN AWARD」とは


携帯オーディオはソニー、スマートフォンはアップルが1位



 中間集計のトピックスとして、「携帯オーディオ」「スマートフォン」「ミラーレス一眼」の3部門(ジャンル)をピックアップする。

 「携帯オーディオ」では、シェア52.7%で、「ウォークマン」シリーズのソニーがトップに立っている。前年度(2010年度)まで7年連続で1位を獲得していたApple Japan(アップル)は、シェア39.5%で2位に後退した。10月に「iPod touch」のホワイトモデルを追加発売したものの伸び悩んでおり、10ポイント以上開いたシェアの差を考えると、2011年度はこのままソニーが年間1位を獲得する見込みが濃厚だ。なお、携帯オーディオの販売台数は、2011年1月以降9か月連続で前年を下回り、「携帯オーディオ」に分類している専用機に限ると縮小傾向にある。


 今年一番の注目ジャンルである「スマートフォン」は、シェア24.6%でアップルがトップを獲得。2010年6月の発売以来、継続して売れ続けている「iPhone 4」に加え、10月14日にソフトバンクモバイルとKDDIの2社から「iPhone 4S」を発売したことで、9月までの累計で1位だったシャープを逆転した。2位はシェア19.3%でシャープ、3位は16.5%でソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ。その他のメーカーが残り約4割を占めている。


 前年度から新設した「デジタルカメラ(ミラーレス一眼)」は、オリンパス、パナソニック、ソニーの上位3社でおよそ95%を占めた。オリンパスがシェア37.1%で、いまのところ一歩リード。2位のパナソニックと3位のソニーは、わずか0.2ポイント差だった。


 そのほか、「デスクトップPC」「ノートPC」はNEC、「タブレット端末」はアップル、「デジタルカメラ(レンズ一体型)」「デジタルカメラ(一眼レフ)」はキヤノン、「サウンド関連ソフト」はクリプトン・フューチャー・メディアが1位となっている。

 2011年の年間データにもとづいた「BCN AWARD 2012」は、2012年1月半ばに発表する予定。1月25日には、受賞企業や量販店などの関係者を招いた表彰式を、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催する。

・全107ジャンルの詳細はこちら(オリジナルプレスリリース・PDF)
・前年度「BCN AWARD 2011」の結果(PDF)

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