チューナー非搭載のスマートフォンでテレビを楽しむ、iPhoneやXperia arcでソフトバンクBBの「TVチューナー」を試す
iPhoneやiPad、一部のAndroidスマートフォンは、ワンセグチューナーを搭載していない。しかし、注目度が高いスポーツの試合があるときや、大きな事件が起きたときなどは、手元のスマートフォンでテレビが見たいと思うもの。そんなとき、スマートフォン用のワンセグチューナーがあると便利だ。今回は、ソフトバンクBBの「TVチューナー for iPhone/iPad/スマートフォン」をレビューする。
「TVチューナー for iPhone/iPad/スマートフォン」は、幅52×奥行き92×高さ12mmとコンパクトなワンセグチューナー。バッテリを含めた重さは約70gと軽く、持ち歩きに便利だ。前面がツヤのあるブラックで、背面がマットなブラック、側面はシルバーで、シンプルなデザイン。上面には引き出すと13cmになるアンテナを収納しており、回して調整できる。
本体前面にある3灯のLEDで、現在の状態がひと目でわかる。一番上の「パワーランプ」は、電池残量を表示。70%以上残っていれば緑、30~70%ならオレンジ色、それ以下なら赤色でゆっくり点滅する。真ん中の「ステータスランプ」はTV信号の受信強度を、また下の「Wi-Fiランプ」は無線LANの送受信状態を表示する。
容量1050mAhのリチウムイオンバッテリを内蔵する。充電時間は約2時間40分で、視聴可能時間は約3時間。交換用のバッテリは別売で、直販価格は2680円。1日3時間以上視聴することがあるなら、手に入れておいたほうがいいだろう。
ワンセグの視聴には、専用アプリ「TVチューナー」を利用する。iPhone/iPad/Android向けで、それぞれApp StoreやAndroidマーケットから無料でダウンロードできる。対応機種は、iPhone 4S/4/3GS/iPod touch第4世代~(iOS 5以降)、iPad 初代/2(iOS 4.2以降)、Androidスマートフォン(Android OS 2.2以降)。
IEEE 802.11b/g対応の無線LAN機能を内蔵し、ワンセグの映像と音声をワイヤレスで伝送する。スマートフォンとチューナーをUSBケーブルなどでつながなくていいのは非常に便利。動作範囲は約10mなので、電波状況のいい窓際に「TVチューナー」を置いて、好きな場所で視聴できる。
「TVチューナー」を起動して無線LANのLEDが緑に光ったら、視聴する端末で無線LANの設定を開き、「TVPL000XXX」のようなアクセスポイントに接続。iPhoneやAndroidで専用アプリを起動し、「TVチューナー」にアクセスするためのパスワードを設定するとワンセグが視聴できる。
まずはiPhone版から試そう。ワンセグ放送は映像の解像度が低く、スマートフォンのディスプレイのほうが高解像度なので、拡大して表示することになる。とはいえ、電波がきちんと受信できていれば普通に映像を表示するし、音声もはっきり聞こえる。受信感度は上々で、建物の中に入っても視聴できた。
視聴画面をタップするとチャンネルの情報やツールバーを表示。チャンネルの変更や録画、字幕の有無、音量などを操作できる。視聴画面は縦横どちらにも対応し、端末の向きに合わせて自動的に切り替わる。チャンネルの切り替えには数秒かかるものの、その他の操作はレスポンスがよく、使いやすい。縦画面の場合は、画面下に字幕やメニューを表示する。横画面の場合、それらは映像に重なってしまうが、ディスプレイ全体に大きく表示できる。
iPad版も機能はほぼ同じだ。ただし、最初にiPhone用で設定したパスワードが必要。パスワードを忘れてしまった場合は、「TVチューナー」をリセットしなければならない。TVチューナーが起動している状態で電源ボタンを押しながら、側面の小さな穴にピンを差し込めばいいのだが、まあ、忘れないに越したことはない。
iPadは画面が大きく、縦・横画面とも映像と同時に番組表を表示できるので、見たい番組を探すのがラク。横画面の場合は、映像をタップすると番組表の表示・非表示を切り替えられる。
Android版はiPhone版とほぼ同じ。今回は、NTTドコモの「Xperia arc」で試した。縦・横表示には対応するが、iPhone/iPadのように自動切り替えができない。メニューの端末アイコンをタップして切り替える必要がある。
アプリでワンセグ番組を録画できるのも特徴だ。iPhone/iPadに加えて、Androidスマートフォンで録画できるのはこの製品だけ。貴重な存在だ。ただし、録画予約は非対応で、視聴している番組しか録画できない。また録画中は、チャンネル変更やバックグラウンドで他の動作をすることができない。視聴中に、突然用事ができたときなどに活用しよう。
今回、「TVチューナー」をレビューしていて驚いたのが、受信感度が高いこと。部屋の奥や、アンテナを本体に収納した状態でも受信できることもあった。受信感度がいい屋外なら、バッグやポケットに入れおいてもよさそうだ。仕事の合間や出張時のホテル、自宅の寝室など、さまざまな場所で活躍してくれるだろう。(ITライター・柳谷智宣)
スマートフォンとワイヤレスでつないでワンセグを視聴
名刺サイズの小型・軽量
「TVチューナー for iPhone/iPad/スマートフォン」は、幅52×奥行き92×高さ12mmとコンパクトなワンセグチューナー。バッテリを含めた重さは約70gと軽く、持ち歩きに便利だ。前面がツヤのあるブラックで、背面がマットなブラック、側面はシルバーで、シンプルなデザイン。上面には引き出すと13cmになるアンテナを収納しており、回して調整できる。
「TVチューナー for iPhone/iPad/スマートフォン」。上面にはアンテナを収納
本体前面にある3灯のLEDで、現在の状態がひと目でわかる。一番上の「パワーランプ」は、電池残量を表示。70%以上残っていれば緑、30~70%ならオレンジ色、それ以下なら赤色でゆっくり点滅する。真ん中の「ステータスランプ」はTV信号の受信強度を、また下の「Wi-Fiランプ」は無線LANの送受信状態を表示する。
LEDで現在の状態が確認できる
容量1050mAhのリチウムイオンバッテリを内蔵する。充電時間は約2時間40分で、視聴可能時間は約3時間。交換用のバッテリは別売で、直販価格は2680円。1日3時間以上視聴することがあるなら、手に入れておいたほうがいいだろう。
背面カバーを外すとバッテリが現れる
受信感度は上々、建物内でも視聴OK
ワンセグの視聴には、専用アプリ「TVチューナー」を利用する。iPhone/iPad/Android向けで、それぞれApp StoreやAndroidマーケットから無料でダウンロードできる。対応機種は、iPhone 4S/4/3GS/iPod touch第4世代~(iOS 5以降)、iPad 初代/2(iOS 4.2以降)、Androidスマートフォン(Android OS 2.2以降)。
IEEE 802.11b/g対応の無線LAN機能を内蔵し、ワンセグの映像と音声をワイヤレスで伝送する。スマートフォンとチューナーをUSBケーブルなどでつながなくていいのは非常に便利。動作範囲は約10mなので、電波状況のいい窓際に「TVチューナー」を置いて、好きな場所で視聴できる。
専用アプリを起動し、「TVチューナー」にアクセスするためのパスワードを設定
「TVチューナー」を起動して無線LANのLEDが緑に光ったら、視聴する端末で無線LANの設定を開き、「TVPL000XXX」のようなアクセスポイントに接続。iPhoneやAndroidで専用アプリを起動し、「TVチューナー」にアクセスするためのパスワードを設定するとワンセグが視聴できる。
番組表が表示されたら「番組更新」をタップ
まずはiPhone版から試そう。ワンセグ放送は映像の解像度が低く、スマートフォンのディスプレイのほうが高解像度なので、拡大して表示することになる。とはいえ、電波がきちんと受信できていれば普通に映像を表示するし、音声もはっきり聞こえる。受信感度は上々で、建物の中に入っても視聴できた。
端末を横にすると大きく表示
視聴画面をタップするとチャンネルの情報やツールバーを表示。チャンネルの変更や録画、字幕の有無、音量などを操作できる。視聴画面は縦横どちらにも対応し、端末の向きに合わせて自動的に切り替わる。チャンネルの切り替えには数秒かかるものの、その他の操作はレスポンスがよく、使いやすい。縦画面の場合は、画面下に字幕やメニューを表示する。横画面の場合、それらは映像に重なってしまうが、ディスプレイ全体に大きく表示できる。
iPad版も機能はほぼ同じだ。ただし、最初にiPhone用で設定したパスワードが必要。パスワードを忘れてしまった場合は、「TVチューナー」をリセットしなければならない。TVチューナーが起動している状態で電源ボタンを押しながら、側面の小さな穴にピンを差し込めばいいのだが、まあ、忘れないに越したことはない。
2台目以降を接続する際は最初に設定したパスワードが必要。iPhone 4で接続した時に設定したパスワードをiPadに入力する
iPadは画面が大きく、縦・横画面とも映像と同時に番組表を表示できるので、見たい番組を探すのがラク。横画面の場合は、映像をタップすると番組表の表示・非表示を切り替えられる。
iPadは画面が大きいので、縦・横画面ともに番組表も同時に表示できる
Android版はiPhone版とほぼ同じ。今回は、NTTドコモの「Xperia arc」で試した。縦・横表示には対応するが、iPhone/iPadのように自動切り替えができない。メニューの端末アイコンをタップして切り替える必要がある。
Android版はNTTドコモの「Xperia arc」で試した
番組の録画にも対応する貴重な存在
アプリでワンセグ番組を録画できるのも特徴だ。iPhone/iPadに加えて、Androidスマートフォンで録画できるのはこの製品だけ。貴重な存在だ。ただし、録画予約は非対応で、視聴している番組しか録画できない。また録画中は、チャンネル変更やバックグラウンドで他の動作をすることができない。視聴中に、突然用事ができたときなどに活用しよう。
丸い録画ボタンをタップすると録画スタート。ボタンは四角に変わる
録画中はチャンネルを変えることはできない。チャンネルを変えようとすると録画中止の確認ダイアログが開く
録画タブをタップすると録画した番組の一覧を表示する
仕事の合間や出張時のホテル、自宅の寝室などでも便利
今回、「TVチューナー」をレビューしていて驚いたのが、受信感度が高いこと。部屋の奥や、アンテナを本体に収納した状態でも受信できることもあった。受信感度がいい屋外なら、バッグやポケットに入れおいてもよさそうだ。仕事の合間や出張時のホテル、自宅の寝室など、さまざまな場所で活躍してくれるだろう。(ITライター・柳谷智宣)